バカ夫が二十代の頃
既に自己破産していると伝えても
義父は(鬼嫁の言うことだからか)
バカ夫の話も聞いてみないと
と言って、「自己破産したなんて
聞いてないけどなぁ~」と
会話はそこでストップ
バカ夫が浮気しているといえば
「外泊して帰ってこないの?」
「いえ、帰ってはくるんです
外泊は2〜3回あります
毎日帰って来るといっても
23時15分ですよ」
Episode7
職場の美容室が19時に終わったとして
浮気相手の会社の女性スタッフと
4時間近く毎日過ごしている
1人の子は、おうちにおじゃまして
プレステを一緒にしていたから
その女の子の結婚が決まった時は
プレステの機械の中に入ってるカセットを
返してと言われたらしく
どこいった?とバカ夫は
めちゃくちゃ探していた
ASUKAちゃんという浮気相手には
毎日モーニングコールしていた
ある日「おはよ」というラインが
届いた瞬間に出くわしたから
本妻さんである私にバレちゃった
その時も
「なんで既婚者のあなたに
会社の女の子が おはよ。なの?」
「会社の後輩だよ〜手出すわけないじゃん」
「朝 起きられないんだって」
「家庭のある人に失礼じゃない?」
「他に友達いないの?先輩なんでしょ?」
おかしいじゃない?
大人だからみなさんわかりますよね
好きでもないバカ夫と間違って入籍したので
バカ夫と1つ屋根の下に暮らすのは
キッツイな〜と思っていましたが
自分も仕事を持っていましたし
それなりに仕事にやり甲斐もあって
忙しかったので
ヤキモチや嫉妬もなく
本妻だからという立場に
紙切れ1枚の地位は最強だと
思っていたので
バカ夫の浮気も
気になりませんでした
ズバリ 好きじゃないから(笑)
「会社の後輩だよ」
「講習会の講師と生徒の関係だよ」
「家族ぐるみで来ているお客様だよ」
「まさかあるわけないじゃん」
そういって逆ギレしていました
バカ夫に浮気を認めさせたいと
思いましたが、基本バカ夫のことを
好きではないので
逆ギレしたタイミングで
いつも追求はしませんでした
ムキになるとこっちが惚れてるみたいで
ヤキモチかくる何かみたいに
思われるのがイヤだったので
だって好きでもない人と
結婚してしまったので
美容師の妻も髪の毛が伸びれば
バカ夫の美容室に行って
カットしてもらいますが
結婚当初は普通のフロアで
一般のお客様に混じって
カットしてもらえます
バカ夫のお手つきのスタッフがいれば
ASUKAさんのように
奥のバックヤードから
こちらを睨んでいます
視線を感じてバックヤードを
鏡ごしでみても
にらんでいて眼が合います
バカ夫がヒトのココロが判らないのは
ここからです
カットが終わったのが
閉店間近のラストで私がその日
ラストのお客様だとしても
バカ夫は私と一緒に帰らないのです
片付けがあるからとか
これから検定試験の練習の立会いがあるから
などなど
何らかの理由を付けます
頭にくるので意地になって
近くのモスバーガーで
スパイシーモスチーズバーガーと
チキンナゲットを食べながら
待っていたこともあります
たぶんASUKAさんのご機嫌を
とっていたのでしょう
奥さんは家に帰れば居るから
それが発達障がいのバカ夫の考え方です
そうなのです
浮気とか不倫とか責めると
「だって結婚しているでしょう」
「結婚しているんだからいいじゃない」
バカ夫はバカの一つ覚えみたいに
「結婚しているんでしょう?」
と言ってヒトを黙らせます
結婚しているから大丈夫って
どういう意味でバカ夫はいうのでしょうか
のちに
バカ夫と私が会社の帰りに
偶然同じ電車に乗ってたのでしょう
先を歩いているバカ夫を見つけた時
走って行って腕を組んでみたら
バカ夫が偶然にびっくりするかと
思ったのですが
「みっけ〜」と飛びついてみても
なんかチカラもなく暗いので
「どうした?暗いね?」
「ショックなことがあってさ」
「どんな」
「ねぇ知ってる?ASUKAって
石田くんと付き合ってたんだって」
「いや、独身だけど」
すぐわかった笑
みなさんもすぐおわかりになったでしょう
バカ夫に言ってやりましたよ
「それってお父さんが振られたってことでしょ」
「だからショックだっていうんでしょ」
「そもそも既婚のお父さんに関係ないじゃない」
「2人とも独身だったら問題ないじゃない
付き合ってたっていいじゃない」
「それを既婚のお父さんが
ショック受けたなんて笑っちゃう」
「ASUKAに二股かけられて
お父さんが振られたってだけじゃない」
「ハハハ 振られたんだ」
残りの家までの道
バカ夫の腕に腕を組んで
思いっきり笑いながら
闊歩して帰りました