おとなしいイイ人と思っていたバカ夫は

知り合いに片っ端から嘘をついていた

入籍し配偶者である私に対してはもちろん

知り合う人に片っ端から嘘をついていた


Episode2


その頃は、バカ夫にとっては無事に

家賃がかからない形で

2世帯住宅のMy実家に転がりこんできて

天井の高い一軒家に住むという

快適空間が(バカ夫にしたら)

他人に自慢したくなるような

環境だったのかもしれない


バカ夫が何か企画したり提案することはなく

おとなしいイイ人と思っていたのは

私が映画に行こう。温泉に行こう。

京都に行こう。Hawaiiに行こう。と

企画した時は、何も言わずに必ずついてきて

というか一緒に行くことができていたから

悪人だと思わなかった

恋人期間の延長で配偶者となった場合

このくらいの距離感で

何処かへ行く時はご一緒に

ということに

何の違和感も感じていなかったから

私達夫婦は上手くいっていると

思っていた


バカ夫が珍しく「親友を連れてきていいかな?」と

言ってきたことがあった

「え?」

(親友なんて居たんだ?)

「何で?」

何か会食やイベントのついでならわかるけれど

ただ家に立ち寄るだけと言われても

何か試されてる?何なんだ?と

バカ夫の意図が理解できないまま

バカ夫の親友イロドリ君が

リビングに座っていた日が

ありました


バカ夫がどんな女性と結婚して

どんな家に住んでいるのか

見に来たという感じで

終始お互いに作り笑顔で

ただやけにバカ夫が

「イロドリ君は親友だから」と

「親友」というフレーズを

連呼しており

親友と呼んでいるだけ?という

強烈な印象で残っています


バカ夫から「親友」と勝手に呼ばれていた

と推察するとイロドリ君の作り笑顔も

納得がいきますし、内心は「俺達親友なわけ?」と

きっと思っていたと思います


バカ夫が勤めていた店舗のお客様か

飲みに行っていたお店のお客同士か

イロドリ君は東海大学卒

バカ夫は美容系専門学校卒

地元が違う2人はどんなきっかけで、

親友ってことになっているのか

「親友」という嘘が

新婚当初に1番目の嘘でした

結局イロドリ君は

バカ夫のパチスロ仲間で、

イロドリ君ご自身も

最終的にはパチプロで

(パチンコとスロットをやっている)

パチンコで生計を立てている

根っからのギャンブラーらしい


ギャンブル依存症の人を

バカ夫は親友と言って

家に連れてきたのでした


バカ夫の基準で良い暮らしぶりと思っていたのか

その後もバカ夫の一軒家自慢は続き

用事もないのに、最悪の時は

最大人数8人分の布団を用意して

朝夕食を食べさせて泊まらせる接待を

させられました

バカ夫のサイコパスとモラハラと

発達障害をMiXしたような

一軒家自慢は、その後も人を変えて

続きました

新婚だったからそうした暴挙にも

耐えていたのでしょうね

今となっては馬鹿馬鹿しいですが

当時は全力で阻止することも

できませんでした