すぐに母親と祖母に電話した。
祖母の驚いた声が忘れられない。
ごめんね。
旦那はびっくりしてたけど、こういう時に男の人ってどうしていいかわからないものだと思う。
とりあえず、筋腫もあるので通勤中に出血したら大変だし、仕事は休んでっておじいちゃん先生に言われたので、そのまま上司に妊娠と流産を報告。
不思議とこの時冷静で涙は出なかった。
なんとなく、覚悟してた。
でも、手術が決まって前日はお風呂の中で涙が止まらなかった。
とてつもなく手術が怖かった。
布団の中でも旦那に分からないように泣いた。
手術当日は一人で行った。
ホントにあっという間。
麻酔で眠って起きたら終わってて、少し寝て、フレンチトーストとヨーグルトとフルーツと暖かいスープが出てきた。
死ぬほどおいしかった。
60歳を過ぎたおばあちゃん看護師さんが、「妊娠出来たんだから大丈夫よ!私なんて初産40歳よ!」
と、励ましてくれた。
夕方、仕事を切り上げて旦那が迎えに来てくれて
おじいちゃん先生が出てきた。
旦那に「いたわってあげて、あまり厳しくしないように」
と。
おじいちゃん先生ありがとう。
何度もエコーでグリグリ。。。

もう一回トイレ行ってきて!と、先生。

戻ってまたグリグリ。。。

「産まれません」

心拍確認前に流産でした。

前回は赤ちゃん5ミリでした。

先生は期待を持たせないように言いました。

99%流産です、また一週間後に来てもらって、もう一回見てから手術です。

とりあえず、自宅から近い信頼できそうな個人病院に行くことにした。
ベテランのおじいちゃん先生で、胎のうを確認。
いろいろヒアリングをされて、丁寧に注意事項を説明してくれる。

36才だとダウン症とかもあるけど、それはまだこれからね。
と、おじいちゃん。

ですよね。

それからまた一週間後。

「ちょっと小さいな、でもまぁいいか」

と、おじいちゃん先生が呟いた。

この時点で私は嫌な予感があった。

でも、妊娠が初めてであまり実感がなかったので深く考えなかった。