今日の清里地方は昨日からの雨が降り続き、時々強く降っています
熊本や鹿児島など九州南部では、大変な被害になっています
5日にかけてまだ警戒が必要とのこと
これ以上犠牲者が増えないことを願っております
東京から山梨・長野・岐阜を通り愛知に向かう中央自動車道
これに沿って国道20号線、甲州街道が通っています
高速道路は時間的には早く便利ですけれど
時間のある時に下の甲州街道を走ってみます
東京方面から山梨方面に向かい
中央東線の笹子駅を過ぎて少し行くと、日陰笹子線(国道212)に入る道があります
細い山道を進むと、矢立の杉の看板があります
手前には杉良太郎さんがこの地を気に入って建てた身代わり両面地蔵菩薩があります
歌碑も立っています
下方を流れる渓流の近くに、矢立の杉が見えます
この辺りは恩賜林になっていて、高い木が連なっています
近くまで降りていくと、とても大きいです
どの位大きいかというと
根回り15m 幹回り9mほどあります
中は空洞になってしまっていますが、しっかりと立っています
矢立の杉とは、昔武士が戦陣に出かける時に
1番矢を杉に射たて、武運を願ったところから、矢立の杉と呼ばれてきました
現在は途中で折れて、高さは22mほどになり
中も空洞になってしまいました
この辺りには昔の旅人が歩いた旧甲州街道が残っています
渓流沿いに山道は続いていて、その頃の苦労が偲ばれます
先ほどの212号線に戻り暫く進むと、笹子隧道があります
暗い鬱蒼とした森の中です
心霊スポットなのでしょうか
そこに立つと霊に見えてしまいそうです
車1台が通れる真っ暗なトンネルです
すれ違いはできませんけれど
ここに来る迄に車とは1台もすれ違いませんでした
通る車もない峠にひっそりと佇む笹子隧道
夜だったら絶対来られません
無事に通り抜けた大月側出口は、少し明るく感じます
笹子隧道は1938年に完成し
1958年、甲州街道に新笹子隧道が出来るまでの20年間
重要な役目を果たしていました
ここなら熊も出るでしょう
旧笹子トンネルを過ぎて、所々に昔の街道の名残を見つつ進むと
草が生い茂ったところに、峠の茶屋跡があります
その当時はトンネルもなく山道を歩いて峠を越えて
この茶屋迄来ると、ほっとした気持ちになったのだろうな
と、当時の旅人の気持ちに思いを馳せていました
笹子トンネルは、この笹子隧道が初めにできて
次が甲州街道の笹子トンネル
そして中央本線の笹子トンネル
中央自動車道の笹子トンネルと
計4本が現在はあるのです
伊豆の天城峠の旧天城トンネルは現在は車では通れないし
近くに霊の出る池もあり心霊スポットになっているようです
212号線の大月近くには人家があるので
笹子隧道は車も通れるようになっているのでしょうか