イカです。
エンジンの仕様を変更しました。
たいした変更ではありませんが。
110→124
になりましたvvv
ヘッドは今までどうりのモダンヘッドでシリンダ+ピストンは武川の鍛造(あえてスカットは使いませんでした)、クランクは武川の54㎜クランク、そしてクランクケースのボーリングは自・・・・・まぁ詳細はまた後日・・。


さて、イカが愛用する中華なゲイル擬(もどき)のアルミ鋳造ホイールですが、ここ最近スプロケの取り付けボルトが緩む事が多くて締めながら走っていたのですが、先日試運転で地元を流していたところリアから『カツッカツッカツッ』と音がしてきたと思った途端、
『ギャッギャッギャッ』
と壊れた乾式クラッチのような音が!ヤバいとは思ったものの案の定スプロケットを止めてるボルトガ緩んでスイングアームをバキバキに…
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しかも今回は更に酷くボルトの一本がへし折れたvvvvvv
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根本的にボルトで固定すること事態が間違っている(本来は専用のスタットボルト)訳でいくら言い訳をしても根も葉もないのですが…。
実は数ヶ月前もボルトが抜けてしまいネジ穴が全部死んでしまいM8のインサートを入れたのですよ。今回はインサートも死んでしまいこれはホイールじたいを見直さないとアカンと思っていたのだか、外してみるとボルトが抜けただけでインサートは生きていたのは幸い!(実はけっこう気に入ってるホイール)。やっぱインサート入れると強いな〜。

さて、毎回緩むというかこの手の中華ホイールは使ってる殆どの人が『緩む』というのはなぜか?
そもそもこのホイールは公表上モンゴリ等とはなっているが、あからさまにゲイルのパクリであるが何専用なのか不明…これを前提に話をする。モンゴリのリアスプロケットの取り付けは基本的に専用のスタットボルト(スプロケットの部分がちょつと太くなってる)で 取り付ける訳だがこの中華ホイールはスプロケット取り付けのネジ穴にΦ10.3、深さ6㎜くらいのザグリがある。
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このザグリの端からM8のネジ穴がある訳だ。単純にスプロケットとオフセット用の4㎜スペーサーを取り付けるとこうなる。(黄色=スプロケット、青=スペーサー、グレー=ホイール、水色=取り付けボルト、内側の白=10.3のザグリ)。
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これで問題アリアリだ思った人は良いエンジンが組める人だと私は思う。わたしもこの問題点には気がついていたのだか、何となく問題を先送りしたのがまずかった…。この取り付け状態でストップ(エンブレ)&ゴーを繰り返すと負荷部分(スプロケットとスペーサーの真下に取り付けネジの支持部が無い(ザグリ部分)ためネジに大きな『『たわみ』とせん断応力』が発生し、いずれ緩んでくるというお粗末な結果が待っているわけだ。赤い矢印が動力により引っ張られる方向。
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ではこれをどう解決するか。答えは簡単でザグリ部分を埋めてしまえばよい。要はスペーサーを入れてやれば良い訳だな。一番始めに組んだ時はM8のボルトとスプロケットのガタを修正するために真鍮の板を使ったが(赤いスペーサー)今回はそんなレベルではないのでこれを使う。
ステンレスのスペーサー(ホームセンターでたまたま見つけたんだけどねvvv)
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寸法は内径約8.1外径10㎜
ホイールのザグリはだいたいΦ10.3、スプロケットとオフセットスペーサーの穴径は約8.3㎜、取り付けボルト(六角穴付き)はM8 、スペーサーは内径8.1外径10㎜。結果からするとスペーサーはスプロケットに入らず、スペーサーとホイールのザグリは0.3のガタがありスペーサーとM8のボルトとスペーサーにも0.1のガタがある。要するにガタガタvvv
スプロケットの取り付け部分は全てをキッチリ(軽圧入くらい)しないと直ぐに緩みが発生してしまう…スペーサーでホイールのザグリだけを埋めてもスプロケットとボルトの間でガタが発生してしまう。ではどうするか?
『ホイールのザグリからスプロケットの端までスペーサー一本で支えてしまえばよい!』
まず、ザグリの深さとオフセットスペーサーとスプロケットの厚みを足して約1㎜引いた長さにスペーサーを切る。
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M8のボルトにカットしたスペーサーと同じ長さにt0.1(だったかな?)の真鍮の板を巻き付ける。
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まきつけたらそこにスペーサーを打ち込む!実はこのスペーサーは切り割りが有って容易に広げる事が可能。スペーサーは必然的に外径が10.2(実在は10.3に近い)まで押し広げられる。
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これでホイールのザグリ部分はクリアーした。しかし、10.2の軸ではスプロケットは入らない、どうする?悩むまでも無くスプロケットとオフセットスペーサーの8.3の穴を10.3にしてしまえばよい。(スプロケットの加工は非常に危険です!)。
スプロケットの穴をイタズラに大きくするのではなく、必ずセンターを出してから!センター出しは簡単でスプロケットの穴と同じサイズのドリルでチャックとスプロケットの穴位置関係を0-0にしてしまい、ドリルだけ交換して穴をザクってやればよい。最近のドリルはシンニング加工がしてあるから無駄にワークに食いついて使いづらいな…。
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この手の加工はスタブドリルを使うとブレ無いんだけどね、ホームセンターじゃ売ってないのよ。スプロケットとオフセットスペーサーの加工が終わったらあとは組つけるだけ。ホイールのザグリ→オフセットスペーサー→スプロケットが同じ穴径になり一本のスペーサーで固定されたのでついガタ0の固定が実現!
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因みにスプロケットの取り付け穴をを10.3まで拡大したが、M8六角穴つきボルトの頭でもギリギリ固定可能(私はロックワッシャ入れてますが)。スプロケットの穴を大きくしたと言っても元々C面が大きく取ってあったのでC面が無くなったと思えばなんて事はない。
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ホイールのザグリからスプロケットまで同じ穴径になり、通しで固定する事ができたので前項のような空洞が無くなりしっかりとした支点が出来上がったのでストップ&ゴーでもボルトがガタつく事が無くなったため、容易に緩む事は無くなった




思われる(笑)


ちなみにもっと簡単な方法がる。
私が断念したスプロケットを加工しない方法をご紹介。ミニモトのオフセットスプロケット用のスタットボルトを購入して呼び径部分(スプロケットがくっつくネジが切って無い部分)に必要なだけネジをダイスで切ってスペーサーを打ち込んで(ホールのザグリのみスペーサーで埋めてやる)やれば簡単にできますvvvでは何故わたしがこの方法でやらなかったかというと、ミニモトのスタットボルトがSUSで固すぎてダイスが立たなかったからですvvvもっと厳密に言うと、ダイスでネジを立てると言っても、スプロケットを取り付ける部分はΦ8.3なのでダイスを立てるためにΦ8まで細くしてやらなければならい。

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私の旋盤は現在超硬チップが無いためSUSが削れませ~~~んvvv
記載の取り付け方法は部品の設計寸法を逸脱し、危険であるため全て自己責任でお願いします。
あとちょっと気になっているのが、本物のゲイルのホイールのスタットボルト。もしかしてこれがポン付けで使えるんじゃないか?!←虚しくなるからもう考えない!

次回はボアアップの事でも書きたいっすね~~

最近また仕事が一段と忙しくっつーか完全に労働基準法を逸脱している・・・しかもそんな現状を産業医で話したら会社に目を付けられてしまったわvvv労基なんとかしてくれ~~~


リアルぼろ雑巾になっちまうわ

ではまた!
アディオス・アミーゴぉ