イカです。
『CRMのまとめを書きます』と言いつつ、モダンワークスの4Vヘッドの話が進んだのでそっちを書きます。
モダンヘッドをそのまま取り付けても良いのですが、折角なので少し味付けして組むことにします。
モダンヘッドはご存知のとうり4バルブでロッカーアームはローラーカムという超豪華な仕様。
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武○のパクリだとかなんとか所説いろいろありますが、逆にパクッていただいた方が部品流用が効くので逆にありがたい話です。(というか、武川の4V+Rの実物の中身を見たことが無いので比較できませんが(笑))
さて、部品一つ一つに個人の感情をこめて追加工を施してゆきます。
まずはロッカーアーム。
上記写真でIN用は貫通オイル穴が一つ、OUT用はオイル穴が一つで貫通していない。
2バルブを一個のロッカーアームで二つのバルブを稼働させると思うとかなりの負荷がロッカーアームピンにかかると想定される。個人的にはロッカーアームピンの部分にはニードルベアリングを採用してほしいのだが(おそらく倍の大きさになるな!)そんな仕様はないのでオイル穴とポケットを増設します。
こんな感じで↓
OUT側のロッカーアームはもともとボディーが細いので無駄に穴を開けると強度に影響するため、シングルの穴を貫通にしてオイルが両面から入るようにし、オイル穴の入口を大きくC面を取りオイルポケットを作る。
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ちなみに内側にもリューターの球ビットを使って軽くC面を入れてやれば簡易的なオイルポケットができる。

IN側のロッカーアームは配列の都合で幅広に出来ている。
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ちなみに、ロッカーアームの内側にもともとオイルポケットが設けてあるので潤滑に関してはかなり考えて作ってあるようですね。ただ、ポケットがセンターに無いため逆側にもオイル穴を開けます。

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開けてから思ったのだが・・・・一番力のかかる部分に穴を開けたのは失敗かと(笑)まぁIN側は全体が肉太に出来ているからOKとしよう。折れたらその時考えようなvvvv

このロッカーアームはロッカーアームピンに刺してみると意外にキツイ。アルミの膨張率を考えてキツメに作ってあるのか(暖気運転完了時に適正なクリアランスになる?!)、単純に加工精度の問題なのか・・・加工精度の問題であればこの『はめ合い』の誤差はすさまじく精度が良いと言いたくなる。ただ、初期あたりとしてはキツ過ぎるのでロッカーアームピンの方をラッピングします。
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旋盤にピンの使われない部分を噛ませ、1500番の耐水ペーパーにオイルを付けて軽くラッピングを施します。
ラッピングが完了したピンにオイルを付けてロッカーアームを差し込み指ではじいてやると・・・
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↓↓
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軽く動くようになりました♪
あくまでもラッピング(仕上げ)なので極端に寸法が変わった訳ではありません。
てか、モダンのロッカーアームピンはシリンダーヘッドに対してもかなりキツくて軽圧入かと思うほど・・シリンダーヘッドからピンを引き抜く時はスライドハンマーが無いと抜けないし~。
このピンはDLCコーティング等でも効果はでると思う。(私のシフトアップのヘッドはキタコのDLCピンを使用中、高価だけど激しくお勧め!)。

それから、モダンヘッドに初めから付いているバルブのアジャストボルトだが、余りにも作りが雑で却下!バルブとの接し面がこれじゃ・・・・
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なんか加工が荒過ぎて渦巻き模様が残ってるしvvvv
しかもロックナットを緩めるとネジがガタガタするとかホント笑えない。
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もともと細目だからネジ山が低い分ナメやすい。これはノーマルモンキーの物が合うので全部交換しましょう!純正に変えるとネジのガタも少なくなります。ちなみにキタコでチタンアジャストボルトが出ているので腰上の軽量化を目指す人にはお勧め。私は予算的に断念じゃぁ~~。
予算的に無理だから私の持っているノーマルヘッドからロッカーアームをかき集めてきましたぞ!
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とりあえずロッカーアームの追加工はこのくらいで終了です。
とにかくSOHCのエンジンはカムにかかる負担が大きく、とりわけシングルカムで一本のロッカーアームで2本のバルブはメカ的なロスが大きい(負荷が大きい)のでなるべく軽減処置を施してやりたい。これがローラーカムじゃなかったら速攻でカムろロッカーアームが死ぬだろうねvvv

ではではまた!
次回はピストンのスリット加工を書きます。
ではまた!
アディオス・アミーゴ~