イカです。
免許の更新が来ました。えぇ、まぁ自慢じゃありませんが免許を取ってから一度もゴールドな帯を見た事がございませんvvvvこれはあくまでも私の推測ですが、白バイ又はパトには車のナンバーからそのオーナーが青か金か識別をして、なんくせ付けて捕まえるシステムがあるのではないかと!!ゴリラのヘッドの部品も届かないので試験場に行こうかと思ったら・・・・

土曜休みじゃん試験場!!

府中試験場の地下食堂のカツカレーはうまいっす!


さて、激やばヘッドの続きです。
大体約400Kmをワンサイズ間違えたベアリングで良くぞ持ちこたえてくれました!!もう・・・ほんとに・・・・


好きになっちゃうぞ!!

まず、このヘッドのベアリングの構成でわかる事は、常に片持ち状態であったことです。オイルポンプ側の方の軸受けが中空状態でカムスプロケット側だけでカム全体を支えていた事になります。それでも即効でダメにならなかった理由として考えられるのは、カムチェーンがカムを引っ張り、カムスプロケット側のベアリングが支持点となり紙一重でカムを持ち上げていた事。当然カム山がロッカーアームを押し下げようとすると下がるのはロッカーアームでは無く、カムその物が押し下げられてしまう・・・・バルブの開閉度も最小だったかと・・・。カムがベアリングを支点に斜めを向いてしまっていたとすると間違えなくカム山に面接触するはずのロッカーアームが点接触する事になってしまう。
通常はこんな感じ。(左がカムスプロケットで水色がカム)
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ところがベアリングの寸法が小さく傾くとおそらくこんな感じ
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赤くエンボスかけた所がカム山とロッカーアームに当たっている所。
実際にヘッドのオイルポンプ側のベアリングハウジングにはクランクケースに向かってカムが傾いた時にできたと思われる傷がある。
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穴の中央付近に月の輪熊のような傷が・・・奥に見える白いのがプラグです。傷はこの部分だけで上側にはありませんでした。んで、通常のカムとロッカーアームだったら即変磨耗でダメになっていたと思うのですが、ここまで何とか持ちこたえたのはカムに施したDLCとロッカーアームのWPCのおかげかと・・・・さすがに面接触である部分が点接触になると応力が集中するため削れ落ちてしまいましたが。。。
カムはこんな様に・・・
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もう2枚目の写真になるとカム山の1/3も当たってませんわなvvv
そしてロッカーアームもこのとうり♪
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そしてベアリングが小径であり起きた問題のもう一つが、オイルラインの欠損である。モンゴリユーザーさんなら誰でも知っていると思うが、カムシャフトは中空である。なぜか?オイルポンプで上がってきたオイルがカムシャフトの中に入りカム山のLOW側に開いたオリフィスからオイルが噴射されカムを潤滑する。故にカムスプロケット側のベアリングはオープンだがオイルポンプ側はオイルがヘッドの中に流れ落ちないようにベアリングが片シールドになっている。ところがベアリングの寸法がハウジングより小さいと隙間からオイルが全部流れてしまいカム軸の中まで回らないのだ。この現象を紙一重(またかよ)で回避ひしたのが、シフトアップのオイルフシャー(じゃなくて)オイルシャワー機構なのだ。
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これらがの要因があり何とかここまで大破は免れた訳だ。
ただ、カムが片持ち状態で4~6千回転もすれば当然カムも穴の中で大暴れだ!!

ギシギシアンアン
モウガマン(*´д`*)デキナイ
であるvv荒ぶりすぎだがなvvvv
ではその大暴れを誰が必死に支えたかと言うとカムスプロケット側のベアリングだ。大暴れ以前にカムが斜めを向いてしまった事から損傷は必死・・・
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ベアリング表面にできた左右のキラキラがハウジング内でスラスト方向に振られた証拠である訳で・・・出来ればベアリングが死んでいてくれた方がありがたかったのだが・・・ベアリングそのものは健在(そりゃそうだ、玉が多いから丈夫だわな)。ってことはハウジングが逝っちまったって事だ=ヘッド死フラグvvvv

泣きたいよ!(『日常』のみよちゃんヨロシク)

しかし、スプロケット側のハウジングを覗いてもそれほど酷い磨耗は見られない。
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ちょっと色が荒れてる辺りがベアリングが振れた跡と思われる。
確かに振れはしたが、カムを突き抜けるヘッドカバーボルトがカムのぶっ飛びを抑制していたのはボルトの磨耗から見て取れる。
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さてさて、この時点で
カムシャフト(DLC)=死亡
ロッカーアーム(WPC)×2=死亡
ヘッド=ICU入り
ロッカーアームピン×2=死亡
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幸いな事にバルブがヘッドに当たるような事は無くピストン付近・・って・・・あれ?
腰下がクランクケースで腰上がヘッド周りならばシリンダ辺りは・・・・


おぱーい

か?!(自主規制)
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つーか思った以上にピストンが綺麗でびっくりしたわvvvこりゃなかなか良いセッティングが出ているのかもしれないな。

確かにこんなフリーダムなカムじゃ~いくらクリアランスを詰めたって意味が無いわな。それに以前の日記で『カムの半コマずれで調子悪いかも』と言って武川の進角・遅角カムスプロケットを購入したが・・・あまり違いを感じなかったって・・・そりゃそうだなこれじゃぁ♪
この故障が発覚して、今まで謎だった『不調』の因果関係がなんとなく繋がってきた。
あともう一点、TM-MJNのPJ・MJのセッティングが竜さんの88モンキーより私の110ccゴリラの方が小さいのだ。これは以前から謎であったが、もしかしたらIN側・OUT側のバルブの開閉度が極端に少なくなっていた可能性が高い!さらに6000~6500回転あたりでモタ付く症状、これももしかすとバルブの開閉度の関係とカムのブレによるバルタイのズレが考えられる。


そんなこんなで色々と疑惑が湧いたり希望が見えたりとちょっと泣ける面白さになってきた!
次回は補修部品です。

ではまた!

アディオス・アミーゴ

(`∀´)