コンビニ傘

透かして見る、空


水滴に

いくつもの空が映る


ひとつひとつが

独立した世界のよう



傘の内側だけが

雨からシャッターアウトされ


私だけが

この世界から

切り取られたようで


すこし、嬉しい

すこし、寂しい



コンビニ傘は

すぐに廃れて

また、新しいのを買うんだ・・・


使い捨ての、傘

使い捨ての、私の盾