哀しくなどはない

溢れ出るこの涙は

こんなにも温かいのだから


未練などはない

見上げた蒼空は

こんなにも澄み渡っているのだから


惨めなどではない

振向かず歩く自分は

こんなにも気丈で誇らしいではないか


ただ

この涙だけが乾くことを知らない

いつか風がさらってくれる

温かな温度と共に