ある日

常闇の国に「彼女」が来た


「彼女」は光だった

「彼女」は笑顔で

「彼女」は幸せで

「彼女」は人間で

「彼女」は魔法が使えた


常闇の国に希望が満ちた


「彼女」の通るところに花が咲き

「彼女」は人の心を甦らせた

「彼女」の前に晴れ間が差し

「彼女」は小鳥と歌った


時計台の針はまだ止まっている