常闇(とこやみ)の国には

太陽がなく


常闇の人には

希望がなく


虹の架からない日々を送り

笑うことも始めから知らない


常闇の国には

大きな古い時計台があり

針がいつまで動いていたか

針がいつから止まっているのか

知る人はいない


夢を持つことを知らず

愛することも知らない


錆び付いた時計台の螺子たちは

自分たちの役割を忘れ

ただ ただ

心が錆びていくのを

不思議に思わず過ごしている