1人向きボードゲームやソロプレイ向きボードゲーム好きな海外ボードゲーマー達が選ぶ、ソロプレイ向きボードゲームランキングの2019年度版を紹介します。

日本では未発売のものも多いので、ボードゲームをソロプレイすることが多い方は是非チェックしてみてください。

【2019年度版】海外ボードゲーマーが選ぶ一人用ソロプレイ向きボードゲームランキング

海外の有名ボードゲーム交流サイトBGGにて2019年11月に発表されたランキングを紹介します。

海外の不特定のユーザが自身のおすすめソロプレイボードゲームを投票して作られたランキングになります。

 

去年同様にランキング25位から1位までのゲームを紹介します。

ブログの文字数制限のため、詳細を紹介しきれないボードゲームもありますがご了承ください。

25位「Marvel Deck Building Game」

マーブルヒーローズを題材にしたデッキビルディングゲームです。

なんと2年連続のキッチリ25位。

デッキビルディングとソロプレイは非常に相性が良いですね。

版権の問題なのか日本語版は未発売。

 

Marvel Deck Building Game

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24位「ロールプレイヤー」

 

ソロプレイ向きゲームとして評判の高いロールプレイヤーがランクイン。

去年の記事では紹介しなかったとはいえ、実は去年も26位と高ランク。

 

RPGなどのキャラクターメイク部分だけを抽出した変わったボードゲーム。

種族と職業と出自などの組合せとダイスロールを組み合わせて、高性能なキャラクターメイクが出来たら高得点。

日本語版も出ており、更に作ったキャラクターで敵と戦うことが出来る拡張も出ており、注目度の高い作品の1つ。

 

ロールプレイヤー 完全日本語版

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23位「アナクロニー」

 

箱の大きさが目立つ重量級ボードゲーム。

毎年徐々にソロランクを上げてきて、遂に今年は25位内にランクイン。

近未来の荒廃しかかった世界で各種族が世界からの脱出を目標とするゲーム。

日本語版はエンゲームズさんより発売されている。

 

アナクロニー 日本語版

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22位「An Alien Deck Building Game」

25位で紹介したマーブルのデッキビルディングゲームの類似作品。

題材は映画エイリアンの4作品。

レジェンダリーシリーズのデッキはそれぞれ組み合わせて遊ぶことが可能。

 

日本語版は未発売

原作があるタイプのボードゲームは、やはりあまり日本語化にされない傾向がありますね。
 

An Alien Deck Building Game

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21位「エルドリッチホラー」

 

毎年10位内だったソロプレイの名作エルドリッチホラーが、数々の新作の前に遂に20位台に。

私の去年のソロプレイランキング1位の作品。

クトゥルフ神話の世界で、破滅から世界を救うべく立ち回る協力型ゲーム

 

非常にボリューム満点なコンポーネントと値段の安さ、そして濃厚なプレイ感から、日本でもソロプレイボードゲームとして大人気。

じっくり満足感のあるソロプレイボードゲームをしたいなら間違いなくおススメ。

 

エルドリッチホラー 完全日本語版

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20位「ロビンソン漂流記」

 

25位内ランキングでは唯一の1人プレイ専用ボードゲーム。

他の濃厚なソロプレイが出来るボードゲームにおされ今年は20位台になりました。

 

ロビンソンを鍛えて島から無事に脱出させてあげるというデッキ構築型ゲームになっています。

難易度は非常にしっかりしており、そう簡単にはクリアできません。

プレイの満足感に対して値段が安く、コスパが非常に良いソロ専用ボードゲーム。

 

私も今でも定期的に取り出して遊んでいます。

ソロプレイボードゲームの導入にも良い作品で個人的には非常におすすめです。

 

ロビンソン漂流記 完全日本語版

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19位「レースフォーザギャラクシー」

 

毎年ランキングの顔なじみ。

プレイヤーは星間国家の1つとなり、自分の国家を繁栄させていきます

 

それなりに古い作品ですが、今でも比較的根強い人気を誇るゲーム。

ヴァリアブル・フェイズ・オーダーシステムを採用された、プエルトリコやサンファンの宇宙版という感じのプレイ感。

日本語版は再販されておらず、残念ながらプレミアム価格。

 

レース・フォー・ザ・ギャラクシー

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18位「Renegade」

 

人工知能のモルモットとなっている人類を救おうとする電脳ハッカーたちの戦い

ゲームの舞台設定は何と北海道札幌のススキノ(笑)

 

2017年に発売されてから、毎年じわじわとソロプレイランキングを上げてきている作品。

デッキ構築型+ダイス+モジュラーボード系の協力型ゲームです。

 

・メイジナイトのようなパズル型のカードプレイと

・パンデミックのような災害&対策と

・強力なピックアップ&デリバリー(資源を得て輸送)

 

を併せ持つシステム。

 

英語版を買ってしまおうか個人的に購入を悩んでいる作品。

日本語化して頑張ってる人いないかとググったら、去年の本ランキング記事が出てきてガッカリ(笑)

 

Renegade

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17位「ウィングスパン」

 

2019年のドイツボードゲームエキスパート大賞受賞のウィングスパンが初登場でいきなりランクイン。

 

150種類以上の実在の野鳥が登場し、更にコンポーネントもクオリティが高く、世界的にも注目度が高い作品で、日本でも発売前からかなり話題沸騰していた作品。

 

ゲームシステム自体はギズモのようなエンジンビルディング系。

野鳥が自分の観測地に住み着くことで、野鳥の能力(!?)が連鎖して、更に野鳥を呼び込みやすくなっていく。

 

元々ソロプレイ感が強いとという指摘がされており、そういう意味でもソロプレイランキングに入っているのは全く違和感無し。

ソロプレイ時はスコアアタックゲームになる。

 

ウイングスパン 完全日本語版

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16位「洛陽の門にて」

 

ウヴェローゼンベルグ収穫3部作の3作目。

自分の店を構えて野菜を販売してお金と得点を稼ぐゲーム。

マルチプレイの人気はイマイチだがソロプレイでは3部作で最も評価が高い。

 

内容はhal99さんの動画が詳しいです↓

https://www.youtube.com/watch?v=Hn6eBekdSeM

 

ただし日本語版は2008年にホビージャパン社より出たっきり絶版状態。

 

洛陽の門にて 日本語版

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15位「Nemo's War」

 

小説「海底20万海里」を題材としたゲームのようです。

去年と大体変わらずこの順位。

評判高く気になっており、機会があればプレイしてみたいが、中々難易度は高そう。

こちらも日本語化はされなさそうだし買ってみるかなぁ。。。

 

Nemo's War 2nd Edition

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14位「オーディンの祝祭」

 

ごんぶとな箱が特徴的なオーディンの祝祭がまさかのランクアップして14位。

アグリコラを更に要素モリモリにした感じのゲーム。

 

アグリコラ同様にワーカープレイスメントと食糧システムを中心として、各種ボードのマスを埋めるように、様々な形の配置制限付きタイルを置いていく、といったパズル要素が特徴

 

アグリコラと違いカードによるリプレイ性は低くなっているが、多くの勝ち筋があり、またパズルの埋め方の試行錯誤が楽しく、ソロプレイもかなり長く楽しめる

最近拡張が出て更にリプレイ性が増し増しになっている。

 

オーディンの祝祭 日本語版

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13位「ガイアプロジェクト」

 

ランク外から一気に13位まで登場したガイアプロジェクト。

通称ガイア。

BGGランキングでもかなり高ランクで、重量級ボードゲーム好きにファンが非常に多い。

 

個性的な多種族が、陣地を取り合い建築を行って得点を稼ぐ、テラミスティカの宇宙版。

要素が盛りだくさん過ぎて、語り出すととても説明しきれないので割愛。

 

オートマ作成プロジェクトにより、ソロ専用のオートマが追加され、一人プレイが可能になっている。

10種類以上登場する種族やタイルの出方などで取り得る戦略も違い、ソロプレイでのリプレイ性はかなり高い。

 

ガイアプロジェクト 日本語版

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12位「ワイナリーの四季」

 

ワイン造りという他にはないテーマが特徴。

4季があり、それぞれの季節でワインを作るための様々なアクションを行う、ワーカープレイスメントの重量級ボードゲーム。

 

ただこのゲームの初版は、素直にワインを作るより勝利点をくれる特殊カードの効果が強すぎて「このゲームではワインを作っていいのか?」という質問が公式に送られたほど。

 

もちろん現在はその辺のバランスが調整されており、日本語版も出ています。

 

ワイナリーの四季 完全日本語版

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11位「The 7th Continent」

 

呪われた未知の第七大陸での探索とサバイバルをテーマにしており、プレイヤーは未開の土地を1歩ずつ進みながら、東西南北どちらに進むか?崖に上るか?など、様々な選択を迫られることになる。

 

成否判定以外にランダム性の無い探索型のゲームで、シナリオ形式で先に進んでいくことになるため、ネタバレ要素が満載のゲーム。

しかしその分一手一手にワクワクすること間違いなし。

日本語版が出たら即購入ですが、やっぱり出ないかなぁ…購入が悩ましいゲーム。

 

The 7th Continent

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10位「Too Many Bones」

 

もの凄い数のダイスを振ってキャラクターシートを埋めるゲーム

タイトルはToo Many Diceの間違いじゃなかろうかってくらいの特殊ダイスが登場する。

(余談だが、さいころ1個=Die、複数形がDice)

 

評判は非常にいいのですが、プレイする機会も無ければ、日本語化もされず。

更に特殊ダイスが多い分だけかなり良いお値段。

残念ながらプレイする機会は無さそう。

 

ちなみに同社から2019年に出たばかりの「Cloudspire」が非常に気になっています。

こっちはソロプレイ可能なLOLチックなタワーディフェンス系のゲーム。

 

Too Many Bones

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9位「The Lord of the Rings: The Card Game」

 

海外で大人気のロードオブザリングのカードゲーム。

日本語版は出ていないが、海外では拡張が物凄い数出ている位大人気。

 

購入すれば特定のカード一式が入手可能なLCGというタイプのゲーム。

パッケージを購入して入手したカードから、一定枚数でデッキを組み、シナリオクリアを目指す。

 

間違いなく面白いやつだが、残念ながら日本語化はされていない。

 

Lord Of The Rings: The Card Game

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8位「Robinson Crusoe Adventures on the Cursed Island」

 

ロビンソンクルーソーの協力型ゲームです。

例年ソロプレイランキング一桁の人気作。

 

島に遭難したプレイヤーたちのサバイバルゲームです。

探索・クラフト・狩猟・休息・採集など、生きるために必要なことを限られた手数でこなしつつ、ゲームクリア条件を満たすことを目指します。

難易度は高く、イベントのランダム性や複数シナリオなどからリプレイ性も高いです。

シナリオによっては何故かキングコングが登場するなど、コンポーネントの汎用性は高い。

 

やや古い作品なので今更日本語化はされないでしょう。

しかし海外ではまだまだ拡張が出ており人気作になっています。

 

Robinson Crusoe: Adventures on the Cursed Island

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7位「アーカムホラー ザ・カードゲーム」

 

クトゥルフ神話を舞台としたカードゲーム。

ロードオブザリングカードゲーム同様にシナリオクリア型のLCG。

オリジナルのデッキを構築してシナリオに挑んでクリアを目指す、1、2人プレイの協力型ゲーム。

ルールは超詳しい下の動画を参照ください。

 

↓ニコニコ動画の超詳しいチュートリアル紹介動画

【字幕】アーカムホラー ザ・カードゲーム チュートリアル

 

海外では超人気のゲームで、拡張パックも何十と出ています。

日本語版も出ているのですが、様々な事情から拡張の発売が頓挫している模様。

沢山の拡張のカードを混ぜて遊んでこそのゲームなので、拡張の発売が待ち遠しいところです。

 

アーカムホラー ザ・カードゲーム 完全日本語版

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6位「Gloomhaven」

今日本で超話題になっている超ビッグゲームです。

話題になっている理由は日本語版が発売されるから。

一般流通は2020年1月頃ですが、先行販売分は2019年12月19日に出荷されます。

日本語版のお値段は3万円。

 

手札のカードを使ってキャラクターを操作して敵を倒し、シナリオの目的達成を目指すシミュレーションRPGタイプのゲーム。

クリアに1、2時間かかるシナリオが何と95シナリオも含まれている超大作。

マップにシールを張ったりするため、物理的にも2周目プレイは難しいレガシータイプのゲーム。

完全クリアした人が果たして世界で何人いるのやら。

 

しかしソロプレイ好きなら、ひたすら遊んでいられる本ゲーム。

戦闘自体は非常に良くできていて楽しめます。

ソロプレイ好きなら是非購入するべきですね。

 

Gloomhaven Board Game

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5位「サイズ 大鎌戦役」

 

一時期テラフォやガイアと並んで日本でも話題沸騰していた大型ゲーム。

他の重ゲーに比べると最近の露出は大人しめ。

 

大型戦闘機械が存在する世界で、各国が軍事力を盾に領土支配を行っていくゲーム

戦闘が強い方が勝てるとは限らないシステムが、ただの戦争ゲームとは一線を画している。

 

ソロプレイではオートマが仮想敵として働いてくれます。

個人的にもソロプレイはかなりおすすめ。

 

サイズ - 大鎌戦役 - 完全日本語版

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4位「Aeon's End」

 

えええ?まじで??

去年は13位の協力型デッキ構築ゲーム「イーオンズエンド」がまさかの4位に。

デッキ構築型&協力型なのでソロプレイとの相性は良いのですが、そこまで話題になっていなかったので注目していませんでした。

 

魔法使いのプレイヤー達は、魔法でモンスターを攻撃していき、最終的にボスの体力を0にすれば勝ち。

バランスが悪かったという話を聞いていたのですが、最新版や拡張で調整されたということでしょうか?

日本語化はされていませんが、機会があれば遊んでレビューします。

 

Aeon'S End Game

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3位「テラフォーミングマーズ」

 

安定の3位はみんな大好きテラフォーミングマーズです。

日本語版は去年は品薄でしたが、かなり出荷数増やしたようで、今は安定供給されています。

 

火星の地球化への貢献度合を競うゲーム。

ソロプレイでは1人で火星を時間内に地球化するのが目的です。

 

このゲームは拡張を入れると、ソロプレイが更に増して面白くなることに気づきました。

特にヴィーナスネクストとプレリュードはソロプレイなら絶対に入れるべきですね。

リプレイ性や難易度が良い感じに上がりつつも、狙ったことをやりやすくなるという神調整になります。

お試しあれ。

 

テラフォーミング・マーズ 完全日本語版

テラフォーミングマーズ ヴィーナスネクスト

テラフォーミングマーズ プレリュード

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2位「Mage Knight」

 

何と、5年連続このソロプレイランキングでトップだったメイジナイトが遂に陥落。

今年は2位となりました。

2位にはなりましたが伝説的ゲームなのは変わりありません。

 

マップ探索・戦闘・キャラ(デッキ)強化・雇用・休息・ダンジョン探索・レベルアップなど、非常に楽しいRPG要素がてんこ盛りで、随所に製作者の拘りが感じられるゲームです。

 

ソロプレイにもかかわらず、ボードゲームしてる感が非常に強く、リプレイ性も非常に高く、理不尽さも無く、プレイしていて楽しすぎるゲームです。

気になっている方は、非常に評判の良い全拡張の入ったアルティメットエディションをプレイしてみることをおすすめします。

 

Mage Knight アルティメットエディション

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1位「Spirit Island」

 

やはり来ました。今年の1位はスピリットアイランドです。

私の2019年ソロプレイおすすめランキングの1位もこの作品。

マルチの協力プレイも無茶苦茶面白い。

 

精霊たちが入植者たちの入植から神聖な島を守るというディフェンス系ゲームです。

毎ターン凄い勢いで増えて島を荒らしてくる入植者たちを、原住民と精霊の力を駆使して撃退していきます。

 

使用する精霊によって全然別ゲームになるのが個人的に大好きな点。

多種多様なカードや難易度でリプレイ性が非常に高く、100回以上は間違いなくソロで遊べます。

日本語版はありませんが、無茶苦茶面白いので、有志の方、が公開されている日本語訳を参考に、是非プレイすることをおすすめします。

 

Spirit Island Core Board Game

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以上、2019年海外のボドゲーマ達によるソロプレイランキングの紹介でした。

メイジナイト陥落や「オニリム」や「ワンデッキダンジョン」など過去の人気作品が25位ランク外になるなど、それなりに大きな動きのあったランキングだったと思います。

ソロプレイ好きな方のボードゲーム購入の参考になりましたら幸いです。