重量級ボードゲームのおすすめな傑作の１つ「テラフォーミングマーズ」の全拡張の紹介と、個人的なおすすめ購入順を紹介していきます。
テラフォーミングマーズは、世界的に人気なボードゲームだけあって日本語版でも拡張が色々出ています。
テラフォーミングマーズのどの拡張を買うべきか悩んでいる方のために、何度もプレイしてみて感じた個人的な感想交えて紹介していきたいと思います。
テラフォーミングマーズ全拡張の個人的おすすめ度紹介
ここ数年で出た重量級ボードゲームでは頭一つ抜けているテラフォーミングマーズ。
再販されては品薄になりを繰り返して、国内では中々入手しづらい品薄状態が続いていた位人気の作品です。
テラフォーミングマーズプレイヤーを増やすべく、アークライト社主催のイベントが開催されるほど、日本語版発売側も気合が入っています。
そして、かなりの名作だけあって、通常そこまで日本メーカーが出さない日本語版拡張をガンガン出ています。
ただ、例のごとく拡張が増えすぎると、買う側は最初に何を買ってよいのかさっぱりわからないと思います。
そんなわけで、今回はそのテラフォーミングマーズの全拡張について、私個人が何度もプレイしてみて感じた個人的な感想交えて、おすすめ度を紹介していきます。
先に結論から言えば、どの拡張も良くできているので、余裕があるなら全拡張を購入するのが良いと思います(笑)
このゲームにハマった重量級好きボードゲーマーは、全拡張を購入して全拡張を入れて遊んでいる人が多いです。
ただ、今から購入する方はいきなりはそうもいかないと思いますので、各拡張の特徴やおすすめ度を紹介しますので、購入の参考にしてみてください。
---
テラフォーミングマーズ 基本セット（＋企業時代）
テラフォーミングマーズの基本セットです。
この基本セットが無いと、他の拡張は何も遊べないためテラフォーミングマーズが初めての方は購入必須です。
２０１７年に発売されてから、世界中で話題になった重量級ボードゲームの傑作。
海外のボードゲーム掲示板ＢＧＧにて総合ランキング３位の作品で、世界的な評価の高さがわかると思います。
発売から２年経った今でもまだまだ話題沸騰で、魅力的な拡張も毎年のように出続けています。
テラフォーミングマーズというゲームの面白さのベースはこの基本セットにあります。
「基本セットは全然楽しくないけど拡張を入れたら凄い楽しくなった」と感じるようなゲームではありません。
なので、テラフォーミングマーズが気になる方は、まずはこの基本セットだけで２、３回位は遊んでみることをおすすめします。
プレイ時間のかかる重量級ゲームなので、万人受けするとは言い難いですが、多くの人がこのゲームの魅力に気が付くでしょう。
そしてもし、基本セットで面白いと感じるのであれば、魅力的な各種拡張の購入をお勧めします。
ちなみに、忘れがちですがこの基本セットには拡張「企業時代」が最初から入っています。
企業時代のカードでは、使い方が若干難しいカードや他プレイヤーを攻撃するカードなどが増えており、最初のプレイ時は外して遊ぶように説明書に書いてあります。
ただし、企業時代のカードを入れると純粋にカード枚数が増えることになるので普通に面白さが増します。
企業時代のカードを抜いてプレイするのは最初の数回位で、最終的には抜かずにプレイするのが一般的です。
このテラフォーミングマーズはソロプレイ向きボードゲームとしても非常におすすめです。
ソロプレイで全企業と全カードを遊んでみるというのもかなり楽しめます。
↓テラフォーミングマーズはまずはこの基本セットから
---
テラフォーミングマーズ拡張１ ヘラス＆エリシウム
テラフォーミングマーズのマップ拡張になります。
内容物はマップボード１枚だけで、表面のヘラスマップと裏面のエリシウムマップが追加されます。
追加要素はこれだけなのですが、基本セットの地形からガラッとマップが変わるので、建築物の配置戦略も変わってきます。
また、各マップの褒賞・称号も変わるため、有効な戦略や企業の強弱も変わってきます。
基本セットにしか存在しないノクティスシティなどの予約地への建築に関しては、通常の都市同様に配置するようルール変更されています。
ということで、マップが増えるだけと言いつつ、プレイの新鮮さが増してリプレイ性がかなり上がるため普通におすすめの拡張。
そこまで値段が高い拡張でも無いですし、可能であれば入手するのが良いと思います。
私は遊ぶ前に基本セット含めて３つのマップからどれを使うかをランダムに決めて遊んでいます。
ソロプレイ時もマップが違うだけでかなり新鮮に遊ぶことが出来ます。
リプレイ性が上がるので多人数プレイ時同様におすすめです。
↓取りあえず買っておくべきマップ拡張。
テラフォーミング・マーズ拡張 ヘラス＆エリシウム 完全日本語版
---
テラフォーミングマーズ拡張２ ヴィーナスネクスト
基本セットの火星開拓に何と金星開拓要素を追加する拡張です。
具体的には専用の金星ボードと金星パラメータが追加されます。
また、新企業が５社と新プロジェクトカードが５０種類近く追加されます。
「企業時代」を除く全拡張の中で最もプロジェクトカードが増える拡張です。
金星パラメータ自体はゲーム終了条件には絡みませんが、それらを上げることが十分企業にとってメリットになるように出来ており、基本セットのプレイ感はそのままにしつつも、全体的にバランスが良くなっているように感じます。
ただし、その反面ゲーム終了までが長くなり、プレイ時間が長くなる傾向にあるのが欠点です。
ソロプレイに関して言えば、金星拡張を入れることで難易度が良い感じに高くなり、また追加される政府支援フェイズにより目的のカードが使いやすくなるというメリットもあります。
そのため、ソロプレイの面白さが格段に向上するため超おすすめです。
基本セットのみだとソロは９割以上クリア出来ていましたが、この拡張を入れるとかなり失敗するようになりました。
その反面、制限の大きいカードは狙って出しやすくなっており、手札で腐り続けることが減り、戦略性が増しました。
↓重くなるがしっかり面白い拡張。
テラフォーミング・マーズ拡張 ヴィーナス・ネクスト 完全日本語版
---
テラフォーミングマーズ拡張３ プレリュード
ゲームスタート時の各企業の成長を加速する要素を追加する拡張です。
企業に最序盤にメリットをもたらすプレリュードカードが４０枚近く追加されます。
また、企業カード数枚とプロジェクトカード数枚も追加されます。
各プレイヤーはゲーム開始時に、配られた中から選択したプレリュードカードを２枚使用し、２０金貰えたり、電力＋３から始められたり、いきなり海洋タイル２枚を配置できたりします。
自分の企業の特徴を更に伸ばす効果を得るもよし、自分の企業の欠点を補う効果を得るもよし、更にプレイヤーと企業ごとに特徴ある序盤を進められるようになりました。
基本セット序盤のゆっくりした成長を加速してくれるため、世代的には２世代位早くゲームが終わることになります。
企業カードとプレリュードカードの組み合わせを考えるのも非常に面白く、またゲームの終了も早まるため、良いことづくしの拡張です。
個人的には最も最初に購入をお勧めする、テラフォーミングマーズ必買の拡張になります。
この拡張を入れない方が楽しいという声は今のところ聞いたことがありません。
ソロプレイは面白さが増すと同時に、終了世代数が早まるため難易度も増します。
序盤のプレリュードカードの選択がかなり重要になってきますし、マルチプレイではあまり使わないようなプレリュードカードもソロプレイでは喜んで使ったりもします。
難易度は上がりますが最初からプレリュードカード選択のワクワク感があるため、これまたソロプレイで非常におすすめの拡張です。
↓マルチもソロも更に面白くなる必買の拡張。
---
テラフォーミングマーズ拡張４ コロニーズ
コロニーズは、各企業が惑星・衛星にコロニーを建築し、そのコロニーから得られる資源を使って、火星開拓を進める拡張です。
月やエウロパなどのタイルの上に、アクションでコロニーを建築し、更にそのコロニーにアクションでスペースシャトルを派遣して、資源を獲得します。
特定の資源（金・熱・植物など惑星によって異なる）を得ることのできるアクションを全プレイヤーに等しく追加する、といった拡張です。
これによって手札の引きが悪いから、ろくなアクションが出来ない、といったことが減るようになります。
この拡張の特徴として、コロニーアクションが強いため、手札よりコロニー重視な開発が進むようになります。
効果が強いと言っても、支払うコストに対して若干のキャッシュバックがあるという位なのですが。
これ以上弱くするとコロニーアクション意味ないとなって見向きもされず、これ以上強くするとコロニーアクションだけで完結してしまうという感じで、それなりにバランスとしてはギリギリな感じに思います。
ということで面白い拡張なのは間違いないのですが、これまでのカードメインのゲームから、コロニーアクションを駆使したゲームになる点が気になる方は多いようです。
入れる入れないで結構プレイ感が変わるので、好き好みで入れたり抜いたりするのが良いと思います。
万人受けするタイプの拡張ではないですね。
私はこの拡張を入れるのも好きですし、入れないのも好きです。
ちなみにプレイ時間は新アクションの登場で長くなると思いきや、新アクションが企業成長を加速してくれるため、結果そこまで長くならず、むしろ短くなる気がします。
ソロプレイでは、生産量－２金スタートですが、コロニーから得られるものを全て独り占めできるため、難易度がかなり下がります。
コロニー使わないとただ難易度が上がるだけですが、コロニー使っておけば大体何とかなるような難易度になりますね。
なのでソロプレイの味付けには良いですが、ギリギリの難易度を楽しみたいのであれば入れない方が良い気がします。
↓大量のコロニータイルでゲーム感覚が変化する拡張
---
テラフォーミングマーズ拡張５ 動乱
動乱は、世界政府が火星開発に介入して、毎ターン大なり小なりの影響をプレイヤーにもたらす拡張です。
大きく分けて、ランダムに発生する議題（世界の課題）による効果と、国会内の与党政権による効果の、２つの効果が毎ターンプレイヤーにもたらされます。
各種効果は良いものが多いですが、資金を減らされたり資源を捨てるような悪いものも多く、これらの効果を上手く回避したり恩恵を受けたり、良い感じに立ち回るためのアクションなどが追加されているわけです。
同じ効果でも、プレイヤーの戦略毎に受ける影響は当然違うため、与党を変えるように議員を送り込んだりと、良い感じにプレイヤー間のインタラクションが生まれます。
上級拡張と書かれているだけあって、プレイの複雑度は増していますし、プレイ時間も長くなります。
しかし普通に楽しめるお勧めの拡張です。
日本語版の一般発売は３月中とのことです。
また余談ですが「動乱」のキックスターター特典だったプレイヤーボードは非常に高品質で魅力的です。
↓最新拡張動乱遂に発売！
---
テラフォーミングマーズ全拡張のおすすめ購入順紹介
テラフォーミングマーズの全拡張の個人的なおすすめ度はこちらになります。
おすすめ度
基本セット：★★★★★
ヘラス＆エリシウム：★★★★☆
ヴィーナスネクスト：★★★☆☆
プレリュード：★★★★★
コロニーズ：★★★☆☆
動乱：★★★☆☆
おすすめ購入順
基本セット＞プレリュード＞ヘラス＆エリシウム＞ヴィーナスネクスト＞動乱≒コロニーズ
プレイ時間への影響
ヘラス＆エリシウム：変化なし
ヴィーナスネクスト：結構長くなる（120分→180分）
プレリュード：そこそこ短くなる（120分→90分）
コロニーズ：多少長くなる（120分→140分）
動乱：長くなる（１２０分→１５０分）
リプレイ性への影響
ヘラス＆エリシウム：２マップ追加で、リプレイ性が増す
ヴィーナスネクスト：大量のプロジェクトカードで、リプレイ性が増す
プレリュード：大量のプレリュードカードで、リプレイ性がかなり増す
コロニーズ：コロニーアクション追加で、リプレイ性が多少増す
動乱：ランダムイベントで、リプレイ性が増す
ソロプレイおすすめ度
ヘラス＆エリシウム：★★★★☆
ヴィーナスネクスト：★★★★★★
プレリュード：★★★★★★
コロニーズ：★★★☆☆
動乱：★★★★☆
先ほども書きましたが、どの拡張の出来も良いので可能であれば全て購入して導入してみるのが良いです。
それぞれの拡張が非常に特徴的になっているので、徐々に購入して変化を楽しむのが良いでしょう。
・「ヘラス＆エリシウム」は、無くても遊べますがマップ変化はそれだけで新鮮なプレイが出来るので、ソロプレイでもマルチプレイでも基本的には買っておいた方が良いです。
・「ヴィーナスネクスト」は、バランスが良くなって面白いのですが重くなります。重くなるのに耐えられるなら購入した方が良いです。ソロプレイなら必買拡張です。
・「プレリュード」は、ソロでもマルチでも間違いなく真っ先に購入した方が良いです。序盤から面白くなるしゲーム時間が短くなるし、良いことしかありません。
・「コロニーズ」は、ゲーム性が若干変わるので中級者以上向きですね。何か違うと感じる可能性もあるので拡張導入当初から入れる拡張では無いでしょう。ゲームに慣れてきたプレイヤーが入れたり抜いたりして楽しむ拡張だと思います。
・「動乱」は、全体の流れに比較的大きめの影響が出る拡張で、これまた中級者以上向き拡張です。テラフォ初心者にお勧めするのは止めた方が良いでしょう。ワイワイ盛り上がれる要素にもなっているため、個人的にはコロニーズよりもおすすめ。
以上、テラフォーミングマーズ全拡張の紹介と個人的なおすすめ購入順でした。
気になっている方は参考にしてみてください。
これからもまだまだ拡張が追加されるらしいので、発売したら追記していきたいと思います。
テラフォーミング・マーズ拡張 ヘラス＆エリシウム 完全日本語版