超おすすめボードゲーム「テラフォーミングマーズ」の拡張紹介になります。

今回はテラフォーミングマーズの拡張「プレリュード」の概要紹介とレビューをしていきます。

 

↓プレリュード(前兆・前奏曲)の名前の通りの拡張

テラフォーミング・マーズ拡張 プレリュード 完全日本語版

 

↓重量級ボードゲームの中でもここ最近の突出した大ヒット作品

テラフォーミング・マーズ 完全日本語版

超おすすめボードゲーム「テラフォーミングマーズ」拡張3「プレリュード」ゲーム概要紹介と個人レビュー

テラフォーミングマーズの拡張を紹介続きます。

まずはゲームの概要と個人レビューから

 

第3弾はテラフォーミングの3つ目の拡張「プレリュード」になります。

日本語版の発売は2019年の7月と割と最近になります。

 

プレリュードは日本語で「前奏曲」とか「前兆」とかそういう意味です。

この拡張はその名の通り、メインの火星のテラフォーミングを開始する前に影響を与える拡張、になります。

ややこしく書いてしまいましたが要するに、全プレイヤーがそれぞれ異なるボーナスを得た状態でゲームを開始する、要素を追加する拡張です。

 

◆得られるボーナス

・海洋を2つ置ける

・21金多く貰える

・熱量産出+3に熱3個貰える

・金生産量+3に都市を1個配置可能

など

 

30を超えるポジティブ効果から、各プレイヤーがランダムに2つずつ恩恵を受けることになります。

より具体的には、プレリュードカードなるカードをゲーム開始時に各プレイヤーがランダムに4枚獲得し、それから2枚を選んで効果を発揮してから、ゲームスタートです。

それだけです。

 

どのカードの効果も20金以上の価値はあり、2枚合わせて40金多い状態でゲームを始めるようなものです。

これまでテラフォーミングマーズは、第一世代など序盤はかなりゆっくりと発展が開始されていましたが、それを2世代分位すっ飛ばすような感じです。

その結果、ゲームの終了も2世代位少なく終わることになります。

 

この拡張のかなり良い点の1つがプレイ時間が短くなる点ですね。

120分を超えるのが当然だったテラフォーミングマーズが、90分ちょい位で終わるようになったりします。

かなりの重量級から、ほどほどの重量級になります。

 

更に、序盤を加速するだけでは無く、各企業ごとの特長を伸ばしたり、弱点を補ったり、より戦略的にゲームを進められるようになりました。

これまで手札の引きに依存する部分もあったわけですが、この拡張を入れると、企業+手札+プレリュード効果の3本柱で序盤から戦略を建てられるようになります。

 

この3つの組み合わせが非常にバリエーションに富んでおり、序盤からかなり楽しくなります

 

手札で腐ってしまう可能性の高いカードでも、特定のプレリュードカードと組み合わせるとかなり早い段階から展開していくことが可能になったりします。

盤面有利な企業なら、プレリュードカードによって海タイルを多めに配置して、配置ボーナスを最序盤から稼ぐのも面白いです。

熱産出量特化でボーナスを得れば、あの熱企業ヘリオンを超える熱企業になることもできます。

エコラインが毎ターン緑地タイルを置きだしたりします。

万能タグの付いたプレリュードカードを駆使して、条件付きカードを序盤から上手く出すのも面白い。

 

こう組合わせると、自分の企業はどういう進化出来るんだろう?っていうワクワク感がありますね。

全プレイヤーが何かしらの強みを持った状態でスタートするわけです。

昔はこれが各企業カードの特長だけでしたが、それを如何様にでも料理することが出来ます。

これが楽しく無いわけがない。

 

このプレリュードを入れないでプレイしたところで、序盤はプレリュードカードを使うかのように、手札からカードを使って産出量を上げたりする位のまったり進行なわけです。

それならプレリュード入れちゃって遊んだ方が良いよねっていう話です。

 

正直この拡張のコンポーネントはこれだけ?って思う位少ないのですが、この拡張自体は非常に優秀で出来がよく絶対に入れた方が良いのは間違いありません。

 

ソロプレイのプレリュード拡張ですが、これまたゲームを楽しくしてくれるので入れるのをお勧めします

序盤ののんびり感が若干無くなり、ゲーム終了条件が2世代早まります。

この2世代減はプレイヤーにとっては若干難易度を上げる方向に倒れている気がしますね。

世代が短くなった分、カード効果の元を取れなくなるのが早くなります。

序盤からプレリュードカードを駆使して上手く戦略的に立ち回る必要がありますね。

 

更に火星のテラフォーミング化完了を目的とするのではなく、TRを一定以上上げることを目的とするソロプレイルールも追加されています。

グローバルパラメータをMAXに上げるのではなく、TRを上げるアクションやカードをメインで駆使していくことになります。

難易度のバランスは相変わらず絶妙に出来ています。

TRを上げるためだけの標準プロジェクトも追加されます。

テラフォーミング化目的とはまた違った面白さがあるので、ソロプレイ好きの方は是非プレイしてみてください。

.

公式にはこのようなルールは書かれていませんが、慣れてきたらテラフォーミング化とTRの両達成を目指すなんてことも出来ます。

更に難易度が上がりますが、こちらのチャレンジもテラフォーミングマーズソロプレイ好きな方は、ぜひチャレンジしてみて欲しいですね。

そもそもTRを上げるためには必然的にグローバルパラメータも上げることになるので、プレリュードカードと企業の組合せ次第では達成できることも多いです。

 

↓プレリュードカードでソロプレイも更に楽しくなった優秀な拡張

テラフォーミング・マーズ拡張 プレリュード 完全日本語版

 

 

超おすすめボードゲーム「テラフォーミングマーズ」拡張3「プレリュード」追加企業紹介

プレリュードで追加された新規企業を紹介します。

相変わらず私目線でのレビューなので的外れな部分あるかもしれませんが了承ください。

 

ポイントルナ

初期資金:38金

タグ:地球、チタン

特長:チタン生産+1。地球タグのカードプレイ時カードを1枚引く。

 

月を足掛かりに火星開拓を狙う地球企業。

名前は格好いい企業なのだが、企業能力は及第点を下回り、タグの多さで若干誤魔化している感じ。

 

初期資金はやや少なめ。

そしてそれに代わる資源も無いため、厳しい序盤を強いられる。

また、チタン生産+1は大きいが、上手くチタン絡みのカードを引けなけいことも多い。

拡張「コロニーズ」が入るとチタンを燃料と出来るようになったため、無駄になりづらいが。

2つのタグはそれなりに希少なタグなので、有益に働くことも多い。

ただし、それもカードの引き次第。

 

最大の特徴は地球タグで1ドロー出来る点。

地球タグのカードを使うと1金~3金程度戻ってくることになる。

地球タグをそこまで沢山プレイできるか怪しい上に、カード内容も良くも悪くも引き次第。

ということで安定しないため、中堅下位クラスの企業という印象。

 

ヴィトール

初期資金:45金

タグ:地球

特長:ゲーム開始時無料で褒賞を1個設立。マイナス以外の勝利点アイコンの付いたカードプレイ時+3金。

 

VITORはヴァイターと呼んでしまいそうになるが、アークライト社はヴィトールと訳したようです。

非常に面白い特殊能力を持ったベンチャー企業。

 

褒賞1個設立は8金に相当するプレイだが、ゲーム開始時に設立したところで自分が達成出来ないことも多い。

この拡張はプレリュードカードを使えるので、その引き次第で考えることになる。

不安なら誰が狙うか怪しい系の褒賞にしておけばフェア。

特定の褒賞に対して強いアドバンテージのある企業に対して、邪魔するために第一褒賞を設立するというのも良いかもしれない。

 

勝利点アイコンで+3金も非常に特殊で強力な能力。

流石に10枚位はプレイすることになると思うので、30金位は戻ってくる。

拡大再生産に繋がりづらいカードによる勝利点も序盤から使いやすくなるので、ガンガン勝利点確保を狙っていくと良い。

 

総合して中堅やや上の企業という印象。

 

ロビンスン産業体

初期資金:47金

タグ:なし

特長:4金払うと産出量が最小の資源の産出量+1。

 

その特殊能力から否が応でも幅広い資源を獲得することになる面白企業。

産出量以外の特長は無いが十分中堅上位クラス。中堅上位超えもあるかもしれない。

序盤から資源産出量を上げていくのは拡大再生産の理にかなっているため、個人的に使っていて非常に楽しい企業。

 

プロジェクトカードで産出量を上げようとすると、購入コストとプレイコストで10金は最低でもかかる。

そう考えると、指定できないとはいえ4金で資源産出1UPは、破格のコスパなので毎ターン使わない手は無い。

チタン産出が特徴の企業なんかは、あっさりチタン+1されて涙目である。
 

価値の高いチタンや植物が最優先、価値の低いMCと電力が低優先、という感じだろうか。

電力を食うカードのプレイ用に電力を優先的に上げるというのも普通に有効。

このゲームに無駄な資源というのもは無いが、それでも優先的に集めたい資源はあるので、余計な資源にまで投資しないといけないのは欠点と言えば欠点か?

 

何もカードを使わなければ、特殊能力で6ラウンドで各生産量が1上がることになる。

単純計算で12ラウンドで各生産量が2上がるが、流石にゲームも終盤。

と考えると生産量3以上をこの能力で得るのは難しい。

資源産出力UPカードを上手く使って、MCや熱などには使われないように工夫した方が良いでしょう。

 

バレートラスト

初期資金:37金

タグ:地球

特長:ゲーム開始時プレリュードカードを3枚引いて1枚使用。科学タグカードのプレイ時コスト-2金。

 

この拡張を代表するザ・プレリュードな企業がこちら。

通常2枚しか使用できないプレリュードカードを3枚使用可能になります。

プレリュードカードは選ぶだけで楽しいので、使っていて楽しい企業ということになります。

 

プレリュードカード1枚は最低でも20金程度の価値がありますが、上手く使うと倍の40金以上の価値を生み出す可能性も秘めています。

そんな感じでプレリュードカードが強いので、それが1枚多いだけで普通に戦える企業です。

平凡なプレリュードカードしか使えなかった場合は、初期資金の低さもあってやや厳しいかもしれません。

 

科学タグのコストダウン効果は、元々の科学タグカードの使いづらさが相まってあればマシ程度の印象。

頑張って5枚使っても10金程度得するだけで、そもそも科学タグはそこまで使われないことの方が多い。

科学タグ2枚付いたカードなどで4コスト安くなると少し嬉しくなります。

 

城星マーズ

初期資金:44金

タグ:建材

特長:MC産出+3。建材タグカードプレイ時コスト-2。

 

プレリュード拡張に出たとは思えない、非常にオーソドックスな能力を持った中華系企業。

能力はオーソドックスだが非常に安定してパワフルな強企業。

こんな感じで最近は中国を意識したボードゲームも増えてますね。

 

初期資金は並より若干多い。

MC産出は驚異の+3。

更にかなり種類の多く使いやすい建材タグカードのコストが-2。

タグもちゃっかり持っている。

 

と非常に抜かりない能力で、弱いことが1つも書かれていない。

 

ゲームが10ラウンド続けば、それだけで何もせずとも3×10=30金手に入る。

建材タグカードも使いやすいものが多く、使う時は10枚以上使うので、それだけで2×10=20金。

初期資金と合わせて100金近い企業価値のある企業。

しかもカードの引きに左右されづらく安定している。

うーん強い。

 

---

 

以上、「テラフォーミングマーズ」の拡張3「プレリュード」のゲーム紹介と個人レビューでした。

 

既に何度もプレイしましたが、プレリュード拡張超楽しいですね。

ゲームを序盤から面白くしてくれる上にプレイ時間の短縮にもなる超優秀な拡張です。

テラフォーミングマーズをやるなら、この拡張は外せませんね。

 

次回は拡張4に続きます。

 

↓序盤を加速し戦略の幅も広がるテラフォーミングマーズ必買の拡張

テラフォーミング・マーズ拡張 プレリュード 完全日本語版

 

 

 

↓リプレイ性が高すぎて中毒患者を多数生み出している重量級ボードゲームの超傑作。

テラフォーミング・マーズ 完全日本語版