今回はソロプレイボードゲームの最高峰として有名な「メイジナイト(mage knight)」のアルティメットエディション(ultimate edition)の紹介をしたいと思います。

2018年末に海外で発売されたメイジナイトアルティメットエディション(mage knight ultimate edition)の内容レビューになります。

 

↓重量3kgの超ビッグゲーム「メイジナイト アルティメットエディション」

Mage Knight Board Game: Ultimate Edition

メイジナイト(Mage Knight)とは?

メイジナイト(mage knight)は2011年に発売されたボードゲームです。

メイジナイト自体は元々フィギュアメインのゲームとしてもっと以前に発売されていたのですが、フィギュア要素にボードゲームとして遊べるようにしっかりしたゲーム性を追加したものが、今回紹介するメイジナイトのボードゲームです。

 

↓超大量のコンポーネントが特長

 

どういうボードゲームか簡単に説明しておきますと・・・

ドミニオンのようなデッキ構築型ゲームをベースにしたRPGです。

 

各プレイヤーは、メイジナイト(=魔法使いの騎士)、としてそれぞれキャラクター1体を操ります。

マップを移動し探索し、オークやドラゴンなどのモンスターを倒し、ダンジョンや遺跡を探索し、レベルを上げつつ、村や城塞で仲間を雇って軍団を編成し、最終的には敵の本拠地である大都市を襲撃して制圧する、といった一連の流れを自分のデッキとカードを駆使して実行していきます。

 

プレイヤーのデッキは16枚からスタートしますが、魔法や上級アクション、アーティファクトなど、様々なカードを入手していくことでガンガン強化されていきますし、逆に敵からの攻撃を受けることでデッキが傷つき圧迫されることもあります。

 

この多種多様なカード、選択肢、個性的なキャラクター、ランダムマップ、シナリオなどが、非常に高いリプレイ性をもたらしてくれるゲームです。

まだ使用していないカードを使ってみたり、カードの効果をしっかり把握したうえで今の状況に最適なカードを選択して獲得する。

これが非常に面白く、慣れてからも何回プレイしても飽きが見えません。

 

ソロプレイ・協力プレイ・対戦プレイ何れも可能なのですが、元々ゲームとしてソロプレイ感が強いことからソロプレイが推奨されており、またそのソロプレイが他のどのボードゲームより高く評価されているゲームです。

ソロプレイのボードゲームでは、何と海外のボードゲームサイトのユーザー投票によるおすすめソロプレイボードゲームランキングで、5年以上連続で1位に輝いてるゲームです。

 

当然4人プレイなども可能なのですが、1人のターンが下手したら5分とか10分とかかかるため、他の3人がプレイしている間は自分がかなり暇すぎるという意見もあり、更にプレイヤー間のインタラクションもそこまで高くないため、多くて2人が快適にプレイできる上限でしょう。

 

欠点としては、ルールが中々複雑で、更に細かい処理が多い点です。

英語ネイティブですら苦戦するゲームなので、慣れるまでかなり下準備が必要です。

なのでプレイするのであればそれなりの覚悟を持って挑みましょう(笑)

ただし、一度慣れてしまえば、かなり満足度の高い病み付きになるゲームが待っています。

 

1ゲームクリアまで2時間くらいかかりますが、寝る前に1ラウンド30分だけプレイするとかでも十分楽しめます。

次のラウンドも続けてプレイしたくなる位には中毒性が高いです・・・が次の日朝早いなら我慢ですね。

続きは次の日家に帰ってからプレイしましょう。

メイジナイトアルティメットエディションとは?

2018年末に発売されたメイジナイトのパッケージ品です。

アルティメットエディションの名の通り、メイジナイトのベースゲームに加えて、これまでに発売された拡張が3つ全て入っています

それぞれの拡張を購入するより圧倒的にお得な上に、それぞれの拡張間で手直しされた修正・エラッタなどが初めから入っています。

 

値段は決して安くはないですが、今からメイジナイトに手を出すのであれば、このアルティメットエディション一択でしょう。

圧倒的なサイズの箱にぎっしりとコンポーネントが詰まっており、ボードゲーム好きならまず間違いなく値段分の価値を見いだすことが出来るでしょう。

 

今回はこのアルティメットエディションの内容物に関して詳細に紹介しようと思います。

メイジナイトアルティメットエディションコンポーネント紹介

基本セットと3つの拡張は、特にここまで基本セット・ここからが拡張、という風には区別されてはおらず、全てアルティメットエディションとして混ざって入っています。

もちろん拡張を表すマークはちゃんと付いています。

 

箱を開けると、タイルボードやカードは、一応は基本セットと拡張でそれぞれまとまって配置されています。

気になる方はこれは基本セットのもの、これは拡張1のもの・・・と言った感じで袋に分けていくのが良いでしょう。

私は最初はルールを把握するうえでも、何も混ぜない基本セットから遊びたかったので、拡張のコンポーネントは袋に分けて遊びました。

メイジナイト 基本セット

Mage Knight Board Game メイジナイト ボードゲーム

 

メイジナイトの基本セットです。

これが無いとこのゲームは遊べません。

これだけでもかなりボリューム満点で、非常に濃厚なボードゲームをプレイできます。

 

箱に書かれている4体のプレイヤーキャラクターが登場します。

このセットに入っている各種モンスターやカードは、基本的な効果のものが多いです。

 

また、過去のメイジナイトでは、途中の拡張からカードの効果が修正されたものもあるのですが、それらは全てバランス修正後が適応されています。

なのでアルティメットエディションでは安心してプレイしてください。

 

いきなり拡張を入れるのではなく、まずはこのセットだけで何度かプレイしてみるのをお勧めします。

(慣れる前提ですが)非常に面白くて病みつきになること間違いなしです。

 

Mage Knight Board Game メイジナイト ボードゲーム

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メイジナイト 拡張1「The Lost Region」

The Lost Legion Expansion Mage Knight Board Game

 

2012年に出たメイジナイト拡張の第一弾です。

拡張の第一弾にしてメイジナイトの拡張の中で最も重要で必買と言われている拡張です。

基本セットとこの拡張1「Lost Region」でメイジナイトというゲームは完成する、という意見が多いです。

 

内容物ですが、

 

この拡張のメイン追加要素が「ジェネラル・ヴォルケアとその軍団」です。

基本セットのダミープレイヤーは時間制限としての役割しかありませんでした。

ある程度の乱数を持たせつつ、1ラウンドが5ターン前後で終わるように調整するのがその役割でした。

 

一方「ジェネラル・ヴォルケア」は、本物のNPCキャラクターです

専用のフィギュアでメイジナイトの世界に登場し、プレイヤーと競ってマップを探索し軍団を強化していき、最終的にはその軍団がプレイヤーに襲い掛かってきます。

その行動の選択(探索・方向・妨害・攻撃・雇用)は専用のデッキによって決まります。

 

この「ジェネラル・ヴォルケア」を使って、ソロプレイは勿論複数人プレイでも楽しめる新しいシナリオが多数用意されています。

これが楽しくないわけがないですね。

ソロプレイのシティ撃破という目標も十分面白いのですが、オートマキャラクターが登場することで、一気にゲーム性が増します。

敵の軍団の強さは調整可能なのですが、難易度はお察しの通り最低難易度でも激ムズです(笑)

 

さて他にもこの拡張では、色々追加されています。

 

まず、プレイヤーキャラクターが1人追加されています。

キャラクターによって初期手札が一部違い、また取得可能なスキルも違います。

その違いが良い感じに個性となっているので、新キャラクターが使えるのはそれだけでリプレイ性を高めてくれます

 

敵トークンや各種カードが新しく追加されています

敵やカードの追加はこれまたリプレイ性を高めてくれます。

複数回攻撃など、特殊な攻撃をする敵も増えています。

 

新マップタイルも追加されています

マップ探索もこのゲームの醍醐味なのでこれは嬉しいですね。

 

アルティメットエディションではない元々の拡張1では、基本セットの一部の強すぎた弱すぎたカードに修正が入っています。

また、一部の基本的なルールが洗練され、変更になっています。

更にプレイヤーキャラクターの初期固有カードが、基本セットの1枚から2枚に増えています(16枚中2枚が固有カードになった)。

そのため、基本セットだけを買った人がゲームバランスを取るためには、この拡張はむしろ必須レベルになるわけです。

 

という感じで、基本セットのゲームに慣れてきたらまずは、コンポーネントだけ追加してみると良いでしょう。

ゲーム後にわざわざ基本セットから抜く必要が無い位には入れた方がよいコンポーネントです。

そして基本セットの難易度に慣れてきたら、ヴォルケア将軍の出番ですね。

良い感じに打ちのめされて下さい(笑)

 

The Lost Legion Expansion Mage Knight Board Game

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メイジナイト 拡張2「Krang Character」

Mage Knight: Krang Character

 

2013年に発売されたミニ拡張です。

パッケージに載っているプレイヤーキャラクター「Krang」が追加されます。

(敵キャラかと思ったよ・・・)

 

本当にキャラクター1体とそれ用のコンポーネントが一式追加されただけです(笑)

初期デッキに、固有カード2枚、固有スキル10枚、固有トークン類。

若干捻ったスキルが多い印象ですかね。

メイジナイトキャラクターレビューなども何れやって行きたいところです。

 

基本セットのキャラクターに慣れてきてから使ってみるのが良いでしょう。

 

Mage Knight: Krang Character

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メイジナイト 拡張3「Shades of Tezla」

Mage Knight: Shades of Tezla

 

2015年に発売された比較的新しめの中型拡張です。

 

プレイヤーキャラクターが1体追加されます。

パッケージに載っているやつです。

(敵キャラかと思ったよ・・・)

 

また、特殊能力を持った敵トークンも多数追加されます。

この辺は他の拡張同様にリプレイ性を高めてくれるので一気に追加してしまって良さそうです。

 

最大の追加要素は「Faction Token」「Faction Leader Token」です。

既存のメイジナイトのルールへの影響が大きめらしく、そこまで良い話は聞きません(悪い話も聞きませんが)。

というか、拡張1の出来が良すぎてそれに比べると小粒感は否めないという感じでしょうか。

 

Faction=派閥

 

この拡張では2つの派閥が存在し、派閥に属する敵を倒すと、その派閥特有の1度きりのスキルアイテムを貰えるのが「Faction Token」ルールです。

Token報酬を放棄すれば普通に経験値+1になるだけです。

なので入れなくても普通に遊べますし、入れれば普通に面白そうなルールですね。

 

「Faction Leader Token」ルールは派閥リーダーと戦闘して倒すのが目的のシナリオ用です。

こちらもシナリオ依存のため、使っても良し、使わなくても良しで、特に影響はない気がします。

 

「The Lost Regions」並みの追加コンポーネントなので普通に十分かと思いますが、これを入れるまでも無く面白い。

そこまで優先的に入れても入れなくても良い拡張。そんな感じの評価のようです。

私はまだ未プレイですし、確かにこの拡張を入れなくても十分メイジナイト面白すぎます。

 

Mage Knight: Shades of Tezla

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メイジナイトアルティメットエディション特有の追加要素

さて、このアルティメットエディションはただ拡張がセットになっただけではありません。

アルティメットエディションオリジナルの追加要素として上級アクションカードが5枚追加されています。

複数色のマナで強化が可能な珍しいカードです。

まぁ、確かにこれだけではありますが、ゲームの多様性は十分に増やしてくれます。

 

終わりに

メイジナイトアルティメットエディションのコンポーネントをざっと紹介しました。

いやー、噂には聞いていましたが、噂にたがわず非常に面白くて驚きました。

個人的おすすめ度は★5点満点中6点位行きそうです。

 

想像以上にハマっています。

同梱されている拡張3つも、不要な拡張は1つも無く、どれもゲーム性を高めてくれて素晴らしいですね。

ソロプレイボードゲームを探していて、英語を頑張れる方であれば絶対おすすめです。

気になる方は是非一度プレイしてみてください。

 

↓メイジナイトアルティメットエディション関連 紹介リンク集

・ゲーム概要紹介

・カードの種類

・移動と探索

・タイルシンボル

・マナとクリスタル、マナダイス

・ラウンドとターン

・レベルとスキル、名声

・ユニット雇用

・戦闘

・拡張1「The Lost Region」

・拡張2「Krang」、3「Shades of Tezla」

 

↓究極のソロプレイ向きボードゲーム「メイジナイト アルティメットエディション」

Mage Knight Board Game: Ultimate Edition

 

↓拡張が不要なら基本セットでも十分面白いです。

Mage Knight Board Game メイジナイト ボードゲーム

 

↓基本セットを買うならこの拡張は購入すべき。

The Lost Legion Expansion Mage Knight Board Game