ボードゲーム好き必読漫画「放課後さいころ倶楽部」の第9巻を紹介します。
「放課後さいころ倶楽部」9巻はかなりメジャーなボードゲームが多数登場します。
更に私の大好きなイチオシボードゲームの1つが登場します。
↓ボードゲームと青春。放課後さいころ倶楽部。
ボードゲーム好きのための漫画「放課後さいころ倶楽部」9巻ゲーム紹介と感想
「放課後さいころ倶楽部」第9巻に登場するボードゲームと漫画としての感想を紹介します。
「放課後さいころ倶楽部」9巻のボードゲーム紹介
「放課後さいころ倶楽部」第9巻で登場するボードゲーム作品を紹介します。
惜しげも無く有名なメジャー作品が多数登場します。
お邪魔者
「お邪魔者」はブラフゲームの1つです。
人狼などの純粋な騙し合いとは違って、勝利点を稼ぐと言ったボードゲーム要素も入っており、比較的ゲーム性の高い人気作品となっています。
プレイヤーは協力しながら、洞窟の入り口から穴を掘り進めながら、奥に置かれている金塊までたどり着いて、それを獲得するのが目的です。
ただし、プレイヤーの中には一部「お邪魔者」が混じっています。
このお邪魔者プレイヤーは、他のプレイヤーが金塊までたどり着くのをこっそり邪魔することになります。
邪魔できたら金塊を獲得できるのがお邪魔者サイドです。
穴を掘り進めるには、全員が協力して場の洞窟カードに繋げてカードを配置する必要があります。
ただし、手札のカードしか出せません。
なので「お邪魔者」はあたかも手札に良いカードがないというフリをしながら、迂回させるようなカード配置をしたりします。
他のプレイヤーはその行為が本当に手札が無かったからなのか、実はお邪魔者だから邪魔しているだけなのか、見極める必要が出てきます。
このゲームの特徴的なところはここですね。
協力しているように見えて実はこっそり足を引っ張っているやつがいる。
それが仲間なのか敵なのか・・・疑い疑われというのが如何にもブラフゲームです。
また、このゲームはお邪魔者だとばれたとしてもゲームは終わりません。
お邪魔者だとばらしたら、後はお互い陣営のぶつかり合い。
金塊堀りは穴を先に掘って金塊獲得を目指しますし、お邪魔者は全力で金塊獲得を阻止することになります。
かなりお手軽でブラフゲームとしてはかなりプレイしやすいですね。
かなりの人気作です。
↓良い感じのブラフ要素が入った軽量級ゲーム。
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アンドールの伝説
私が大好きなボードゲームの1つ「アンドールの伝説」が登場します。
漫画を読んだ感じ「放課後サイコロ倶楽部」の作者も大好きみたいですね。
2013年にドイツボードゲーム賞のエキスパート部門の大賞を受賞した重量級ゲームです。
プレイヤーは剣と魔法の世界の勇者としてアンドールの世界に降り立ち、怪物などの脅威に立ち向かうことで世界に平和をもたらすことが目的の協力型ボードゲームです。
このゲームには特徴的な要素が幾つかあります。
パンデミックのように協力型ゲームでプレイヤー対ゲームシステムとなります。
シナリオという形でゲームが自動的に進むようになっており、日にちが経つと特定のイベントが発生して、例えばモンスターが城の周りに大量に現れたり、届け物をするなんていうミッションが登場します。
アイテムやLVを上げてキャラクターを強化し、他のプレイヤーやNPCと協力してボスを倒す、なんていうのが王道ですがこのゲームの流れになります。
コンポーネントは大量に入っており、どれもしっかりしたクオリティになっています。
この辺はかなりデザイナーの愛が感じられますね。
基本セットに入っているちょっとしたコンポーネントが、拡張版のボスの部品の一部として使われたりして感動します(笑)
難易度はかなり高く、かなり先を読んで決断しないと中々勝てないゲームになっています。
チュートリアルも兼ねたシナリオ1でも、久しぶりにプレイするとあっさり負けたりします。
1日の行動を考えるのに30分位考えることもザラです(笑)
結果、シナリオにも寄りますがトータルのプレイ時間は90分以上はかかるでしょう。
拡張性がかなり高く、公式から追加の無料シナリオが公開されていたり、ファンサイトでもオリジナルシナリオやオリジナル勇者が公開されています。
これらを使ってみるのもかなり面白いです。
また、難易度低下のためのやり方なども公式で公開されています。
という風に超おすすめのボードゲームです。
かなり品薄ですが未プレイの人には絶対にプレイしてみて欲しいですね。
ただ、この漫画における「アンドールの伝説」の登場シーンはギャップが酷過ぎて笑ってしまいます。
後で詳細は書きますが、是非一度見てみて欲しいです(笑)
↓超おすすめの協力型ボードゲーム。長らく品薄でしたが再生産中。
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コードネーム
ボードゲーム大賞受賞作品が続きます。
2016年のドイツボードゲーム大賞受賞作「コードネーム」です。
ボスが自分の部下に全てのコードネームを当てて貰うコミュニケーションゲームです。
2vs2の協力対戦型で、ありそうで無かったゲームシステムが大賞受賞したポイントでしょうか。
プレイヤーは2人2チームに分かれます。
場には5×5に並んだ25枚のタイル。
各タイルには「コードネーム」という名目で単語が1つ書かれています。
(たとえば、「アメリカ」とか「カンガルー」とか)
各チームのボスには正解タイルが与えられ、5×5の25枚のボードの内、どのマスのタイルが自分のチームのコード―ネームかを把握できるようになります。
同じような形で、どのマスが相手チームのコードネームかもそのボードに書かれています。
5×5の内、こことここの8マスは自チームの正解で、こことここの8マスは敵チームの正解、となります。
この自分のチームのコードネームのタイルを全て、自分の部下に当てて貰うのが目的です。
タイルには単語が書かれているので、プレイヤーは各ターンその単語にまつわるヒントを別の単語で与えることで、部下に当てさせます。
例えば、「アメリカ」「イギリス」というタイルが自分のチームのアタリタイルの場合、ボスは部下に「世界の国!2つ!」のように伝えます。
部下はそのヒントを元に、25枚のタイルからどれが正解かを当てます。
当たったら再度タイルを当てることが可能です。
当て終わるか、失敗したら相手チームのターンです。
万が一相手チームのタイルを当ててしまった場合、相手チームの正解が1つ判明したことになってしまいます。
また、25マスには1マスだけ暗殺者マスがあります。
部下がそのマスを指名してしまったら、その時点でそのチームは負けになってしまいます。
なるべく一気に沢山タイルを当てられるように、かつ相手タイルや暗殺者タイルを開かないように、言葉を慎重に選んでヒントを伝える、という感じになります。
良い言葉が思いつかないとかなり苦労するので、ボキャブラリーが重要なゲームです(笑)
仲間プレイヤーと共通の知識が無いと失敗することも多いですね。
(ディズニーネタをヒントに出したら、相手が全然ディズニー知らないとか)
軽量級から中量級の間位の重さで短めの時間でしっかり遊べます。
4人必須なのがネックですが、最近だと2人用など色々なバリエーションが出ており、遊びやすくなっています。
↓ありそうで無かったタイプの協力対戦ゲーム。ドイツボードゲーム大賞受賞。
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ディクシット
ドイツボードゲーム大賞の作品ラッシュですね。
2012年の大賞受賞作の「ディクシット」です。
これもありそうで無かった上手いこと考えたな~という作品です。
簡単に言えばお題から連想される絵柄当てゲームです。
プレイヤーには絵柄だけが書かれたカードを数枚配られます。
プレイヤーの一人がお題を出します。
例えば「寒い夜」とか。
全プレイヤーは裏向きで「寒い夜」っぽいカードを出します。
それらを全部シャッフルしてから表向きで出します。
この中でお題を出したプレイヤーの出したカードを当てます。
全員がどのカードを指名するかを決まったら答え合わせ。
お題を出したプレイヤーと当てたプレイヤーは得点を貰います。
ただし、誰からも当てられなかったり、全員に当てられてしまうと、お題を出したプレイヤーは得点が貰えません。
また、自分が出したカードを他の人から当てられると追加で得点が貰えます。
ルールはかなり簡単で誰でも遊べるにもかかわらず、しっかり盛り上がる工夫されたゲームという印象。
ただし1セットで84枚しかカードが入っていないので、拡張無しだと何度かプレイすると飽きが来ますね。
なので複数の拡張を混ぜ混ぜすることで、出てくるお題のパターンや出てくるカードも良い感じで変わってきて楽しめます。
カードの絵もかなり面白く、不思議な雰囲気にさせられる絵だったり、キッチリ描かれた絵だったり、見ているだけでかなり楽しめます。
このゲームの凄いところは、絵を描くだけで、新拡張が出せるという点ですね(笑)
これは製作会社かなり上手くやったなーという感じです。
その結果、かなりの頻度で拡張が出ています。
また、絵を描く絵師によっても拡張の雰囲気が変わるのが面白く、何れ日本人デザイナーも描かないかな~と期待しています(笑)
かなりおすすめなので1度はプレイしてみて欲しいゲームの1つです。
↓綺麗で味のある絵柄のゲームと言えばこれ。
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「放課後さいころ倶楽部」9巻の感想
前回に引き続き、新登場の高校1年生2人がメインの話が続きます。
2人とも良い感じにキャラが立っており、普通の漫画としても楽しめますね。
ボードゲームに関して言えば、9巻はここにきてまさかの大盤振る舞いでした。
登場するゲーム4つ中、ドイツボードゲーム大賞受賞作が3つ。
主に軽量級ばかり紹介していた作者どうしたんだ?っていう感じです。
「お邪魔者」の回は、主人公たち2年生4人と新登場2人が初コラボという感じ。
かなり女子女子した感じになっていきます(笑)
しかしその後、不良1年生「ナオ」が、もう一人のオタク1年生「カンナ」とは友達にならないってなります。
実はそれは友達を失うのが怖いからで、その悲しい生い立ちなどが明かされ、感動方面に話が進みます。
ボドゲ店の店長の家で、別れもあっての友達だ、友達なんて誰でもなれるわけじゃない、と友達の大切さを諭され、「ナオ」は再度同級生「カンナ」と友達になろうと決心します。
そして「ナオ」が朝店長の家で起きたら、「頑張れよ!」との置手紙と一緒に置いてあったそのボードゲームこそが・・・
「アンドールの伝説」
( ゚д゚)!?
( ゚д゚)・・・
( ゚д゚)!?
私はこれまでの感動話とのギャップが凄すぎて「ここでアンドールかよ(笑)」って大爆笑してしまいました(笑)
「アンドールの伝説」がこの漫画の何巻かで出てくることまでは前情報で知っていたのですが、まさかこういう登場するとは思っておらず・・・完全に不意打ちされた感じでした。
店長・・・絶対置いていくゲーム間違えてるでしょ(笑)
先に行っておくと私はこのゲームは大好きで、超おすすめゲームなのは間違いないです。
でもボードゲームを始めて間もない初心者プレイヤーに、重量級でエキスパート部門大賞受賞の「アンドールの伝説」を勧めるかなぁ。
しかも、かなり値段の張るゲーム・・・良くポーンと渡したなぁ・・・(笑)
協力プレイのゲームなので、2人が仲直りして友達になるには良いゲームなのかもしれませんが。。。
実際ゲームプレイ中の絵はかなり面白そうに描かれていますね。
この漫画を見て「アンドールの伝説」に興味持った人はかなりいるだろうと思います。
漫画の内容はシナリオ1をほぼ全てクリアまで網羅してましたね(笑)
アンドールの基本セットシナリオ1のストーリーは大体漫画の通りです。
このブログでもゲーム紹介しているので気になる方は詳細チェックしてみてください。
↓
アンドールのインパクトが凄すぎた9巻ですが、後は「ディクシット」と「コードネーム」
何れもドイツボードゲーム大賞受賞のビッグネームです。
コードネームは万人受けするくらい面白いですね。
漫画のキャラが増えるにしたがって、協力型ゲームが増えてきましたね。
ディクシットは最初こそ凄い斬新で面白いゲームですが、個人的には比較的飽きが早かったかもしれません。
漫画的には主人公メンバーの1人「ミキ」が、妄想というか独特の世界観のストーリーを展開します。
これは完全に将来の布石ですね。。。
何も取り得が無くて他の同級生に比べて将来がぼんやりしてたけど、実はストーリー作りが得意だから、シナリオライターになろう・・・的な展開に今後なると予想します。
放課後さいころ倶楽部9巻の紹介でした。
今回もかなりボリューム満点で面白い回でした。
面白いので是非読んでみてください。
↓ボードゲームと青春。放課後さいころ倶楽部。