2011年にドイツボードゲーム大賞を受賞したボードゲーム「クワークル(Qwirkle)」をレビューします。
「クワークル」は流石ボードゲーム大賞を受賞するだけあって、シンプルながら奥の深いゲームとなっています。
誰でも盛り上がれる面白いゲームなので、是非一度プレイしてみて欲しいですね。
↓2011年ドイツボードゲーム大賞受賞のクワークル。
クワークル ゲーム概要とルール紹介
クワークルとは、どんなゲームかざっくり紹介します。
かなりシンプルなゲームなのでかなりあっさりと説明してしまいますね。
クワークルゲーム概要
プレイ人数
2~4人プレイ用のゲームです。
プレイ時間
30分~45分程度で長すぎず短すぎずで丁度良い位に遊べます。
対象年齢
ルールは簡単なので、小学校低学年から遊べると思います。
その他
ボードゲームの中ではかなり軽量な部類に入ります。
持ち運んで遊ぶにはかなり適したゲームです。
ただし、プレイスペースはそれなりに必要になるので、列車内のプレイなどには向きません。
↓2011年ドイツボードゲーム大賞受賞のクワークル。
クワークルルール紹介
詳細なルールを説明します。
とは言ってもかなりシンプルなゲームで、そこまで複雑なルールではありません。
1.準備
6色6形状の36通りのタイルがそれぞれ3個ずつ。
タイル数は計108個あります。
同じ色形のタイルが3個あるというのが結構重要なポイント。
タイルは全て使うことになるので、終盤はどの色の何の形が残っているなどの読み合いになります。
それらが全て、付属のバッグに入れて混ぜられます。
各プレイヤーはそこから6枚のタイルを引いて準備完了。
2.各プレイヤーの行動
各プレイヤーは順にターンが回ってきます。
自分のターン中には、以下のいずれかの行動を行います。
行動1:1つ以上の手持ちタイルを置く
通常はこれを行って点数を増やしていきます。
タイルを置く際の制約は以下の通りです。
1列に繋がったタイルは、全て「色」もしくは「形」が同じでなければなりません。
つまり、繋がった1列のタイルは全て、赤だったら赤のみ、星型だったら星型のみ、繋げることができます。
1列に繋がったタイルは、同形同色のタイルは置けません。
つまり、赤い星型タイルが置かれてたら、同じ列に別の赤い星型タイルはもう置けません。
タイルは6色6形状なので、同じ色、もしくは同じ形のタイルは、最長で6個繋げることが出来ます。
また、上の制約を満たして1列に繋げられるなら、1度に複数個のタイルを置くことが出来ます。
紫のタイルを一気に3つ置いたり、ひし形のタイルを一気に2つ置いたりできます。
タイルを置いた後は、手持ちタイルが6枚になるように、バッグからランダムタイルを引きます。
行動2:1つ以上の手持ちタイルをランダムなタイルに交換する
場に置ける良いタイルが無い場合、バッグのランダムタイルと好きな枚数交換することが出来ます。
特定のタイルが欲しい場合は、あえて置けても置かず、大量に交換するのも手です。
手持ちタイルは6枚になるようにしなければなりません。
つまりタイルを1枚捨てたら必ず1枚引く必要があります。
3.ゲーム終了条件
1人のプレイヤーが手札を使い切り、更に引けるタイルが無くなったらゲーム終了です。
4.得点計算
得点は実はプレイ中に追加されていきます。
・タイルを置いた際に、その1ラインに置かれたタイル数だけ得点を獲得できます。
タイルが2個つながれば2点。
最長1列には6個つながるので6点まで入ります。
置いたことで複数のタイルと繋がれば、その分複数の得点が入ります。
・同色もしくは同形で6タイル繋がって置かれ、1ラインが完成した状態を「クワークル」と呼び、通常得点に加えて更に6点が入ります。
合計で12点入る強力な得点源です。
序盤から、上手くクワークルを狙ったり、狙われたりしながらプレイすることになるでしょう。
・ゲーム終了条件を最初に満たしたプレイヤーは6点が入ります。
これはオマケ得点ですが、ある程度早くプレイした方が有利になります。
ゲーム終了時に得点が最も多いプレイヤーの勝ちです。
序盤は、少しずつタイルを置いて各プレイヤーが細かく得点を稼いでいき。
中盤は、細かい得点に加えて、クワークルや複数タイル配置による高得点狙いが増えていき。
終盤は、かなり複雑になった盤面を眺めながら、どこに置くのが最も高得点になるか考えながらプレイする。
とかそういう感じでゲームが進みます。
何度やっても同じゲームにはならないので、プレイ毎にかなり新鮮に楽しめます。
特に終盤の複雑さは中々凄く、パズル好きの人が得意な感じの盤面になります。
以下、個人的なレビューに続きます。
↓2011年ドイツボードゲーム大賞受賞のクワークル。
クワークル ゲームレビュー
ルールを見れば分かると思いますが、かなりシンプルで誰でもプレイできるゲームです。
それでいて、特に中盤以降はかなり頭を悩ませる展開になるのが特徴です。
私がプレイした時は、ルールは簡単で取っつき易いですが、飽きが来ないため何度でもプレイしたくなりました。
ルールは簡単で誰でもプレイできますが、真に勝つためにはある程度頭を使わないといけない点が、ボードゲーム初心者から上級者まで広く楽しめる要因でしょう。
ある程度しっかり盤面を確認しないと、お得な高得点ポイントを逃してしまうこともあり、悩み始めると時間がかかるゲームになります。
また、そこまで頭を使わなくても、ポンポン得点が入ってくるのは普通にプレイしていて面白いです。
ガチバトルなら2人プレイが良いでしょうが、ワイワイ楽しむためには4人プレイがおすすめです。
私が初めてプレイした時は4人プレイでしたが、以降4人プレイでやることが多く、やはり多人数の方が面白いと感じますね。
コンポーネントが沢山入っている中型以上のボードゲームでは無いですが、小型ボードゲームとしておすすめ度は5点満点ですね。
このゲームをカタンやドミニオンなどの中型ボードゲームと比較するのは、ちょっと違う気がします。
私がボードゲーム大会を開催する場合、間違いなくラインナップの1つに上がってくるゲームです。
ドイツボードゲーム大賞2009年受賞のドミニオン、2010年受賞のディクシットなど、当時はかなりボードゲーム大賞に斬新で魅力的な中型作品が多く、まさにボードゲームイケイケドンドンの時代でした。
その中で小型ボードゲームですが大賞を受賞したクワークルは流石と言わざるを得ません。
パッと見面白そうに見えない(笑)のが欠点ですが、面白さは保障します。
ラミィキューブを例に挙げましたが、ゲームスタイルはやや昔流行ったゲームを彷彿とさせます。
余談ですが、私がこのゲームを知ったきっかけは、ドイツボードゲーム大賞の受賞作品だったからです。
こういう有名な大賞を受賞したゲームは知名度も上がり、世界中で、それこそボードゲームがまだあまり盛んでは無い日本でもプレイされるようになると思いますが、もし大賞を受賞していなかったら、果たしてこういうパッと見地味だが優秀なゲームをプレイする機会があったかどうか。
そう考えると、今の知名度の低いボードゲームが中々流行らない日本の現状は中々勿体ないですね。
やれば絶対楽しいのに、中々やる機会が無かったりそもそも存在を知らなかったり・・・そういうゲームは山ほどあると思います。
ボードゲーム好きな皆さんは、どうやって良ボードゲームの情報を得てプレイしているんでしょう。
プレイするだけならその辺に売っているものを適当に買ってくれば良いのかもしれませんが、それではお世辞にも面白いとは言い難いゲームを買ってしまうことも我慢しないといけません。
うちにも幾つかそういうゲームが置いてあります(笑)
やはり、何らかの形でメディア等から情報を得ているんでしょうか。
例えば、今では私が最も好きなボードゲームであるドミニオンを知ったのは、とあるパソコン関連の雑誌の1ページの右下に小さく紹介されていたことがきっかけでした(笑)
今思えばドミニオンをローカライズしていたホビージャパンの広告だったのだと思いますが、良くそんな広告に目を付けたと思いますね。
結果、ドミニオンはボードゲーム大賞受賞作品だったわけですが、購入したきっかけは大賞とは全く関係の無いところからでした。
カタンに関しても似たようなきっかけでしたね。
広告を見ただけで面白いと思わせる内容、詳細なルールをWEBで調べてみて是非欲しいと思わせる内容、そして実際にプレイしてみて超面白い何度もプレイしたいと思わせる内容、カタンとドミニオンに関してはまさにそういうゲームだったと思います。
(まぁ、だからボードゲーム大賞を受賞できたんだと思いますが(笑))
ドイツボードゲーム大賞という肩書抜きでボードゲームを流行らせる。
これが日本のボードゲーム業界を活性化するのに必要な課題の一つな気がします。
(偉そうにすみません・・・)
クワークルの紹介はこれで終わります(笑)
ボードゲーム大賞抜きでとは言いつつも、やはりボードゲーム大賞受賞作品は面白いものが多いので、今後も未紹介のボードゲーム大賞受賞作品は紹介していきたいと思います。
↓2011年ドイツボードゲーム大賞受賞のクワークル。シンプルながら奥深いおすすめのボードゲーム。