2001年にドイツボードゲーム大賞を受賞した「カルカソンヌ」の全拡張について紹介します。
カルカソンヌの全拡張について、個人的なおすすめ度を交えて紹介できればと思います。
私がカルカソンヌを知って初めてプレイしたのは2010年です。
2001年の発売当時はその存在を微塵も知らず、ボードゲームと言えば人生ゲームやモノポリーの時代でした。
今ではこのカルカソンヌはかなりプレイしてきたので、その目線で紹介できればと思います。
カルカソンヌ各拡張の紹介と個人的おすすめ度紹介
カルカソンヌは、世界を代表するボードゲームの1つで、世界的に知名度が高く、また面白いボードゲームです。
このゲームをきっかけに、ボードゲームの世界にのめりこんだ人も多いのではないでしょうか。
このゲームの凄いところは、基本的なルールはシンプルな上に戦略性が高く、またルールの拡張も容易な点でしょう。
ルールの拡張が容易であるが故に、発売から10年以上たった今現在では、かなり多くの拡張が世に出ています。
これだけ多くの拡張が出ているボードゲームは、他にそこまで多くはありません。
カルカソンヌの虜になったユーザに取っては、かなり嬉しい話です。
ただ、カルカソンヌは、今ではあまりにも拡張が多すぎて、どこから手を付けたものかわからないと思います。
ということで、私が実際にプレイしてみて感じた感想とおすすめ度と一緒に各拡張を紹介したいと思います。
良かったら購入の参考にしてみてください。
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カルカソンヌ基本セット
基本セットから紹介します。
2001年にドイツボードゲーム大賞を受賞した作品です。
基本ルールはシンプルで誰でも楽しめる上に奥深く、拡張性も高い、ドイツボードゲームの金字塔の1つです。
やってみたことが無い方は是非一度プレイしてみて下さい。
シンプルながら奥深いゲームが味わえるでしょう。
プレイ人数によってゲーム性が変わってくるのも特徴です。
2人プレイと5人プレイでは、ゲームスピードが異なり、有効な戦略も全然違います。
5人プレイ時のカオスさは一度プレイしたら病み付きになるでしょう。
カルカソンヌはこの基本セットが無いと拡張は遊べません。
カルカソンヌを遊ぶのであればこの基本セットから購入が必要です。
オリジナルタイプの基本セットは、製造中止になったのか現在では品薄状態です。
代わりに「カルカソンヌJ」という基本セットが出ています。
これは「基本セット」のタイルに、新たに「川」「修道院長」「観光地」が追加されているお得な基本セットです。
勿論他の拡張と混ぜて使えるので、今購入するなら「カルカソンヌJ」一択でしょう。
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カルカソンヌ拡張「宿屋と大聖堂」
この拡張では、主に以下のものが追加されます。
・湖畔の宿付き道タイル
道が完成したら1タイルで2点。未完成だと0点。
・大聖堂付き都市タイル
都市が完成したら1タイルで3点。未完成だと0点。
・大ミープル
ミープル2つ分の働きをする。
・6人プレイ用のコマ追加
・新規タイル
個人的に最もおすすめの拡張がこの「宿屋と大聖堂」です。
基本セットを購入したら即同時購入しても良いと思います。
全体的にかなりバランスが良くなり、より戦いが楽しくなったという印象です。
「湖畔の宿」によって基本セットではハズレ枠だった「道」がかなり強力になります。
「大聖堂」はかなりの博打タイルで相手の妨害にも使用することができるでしょう。
「大ミープル」は「相乗り」や「乗っ取り」プレイを加速します。
「新規タイル」も痒いところに手が届く良い感じのタイルが目白押し。他の拡張にも基本的には同じように追加の基本タイルが入っています。
私が持っているのは旧版の「宿屋と大聖堂」ですが、同じように遊べる2015年版も出ています。
どちらも同じように基本セットに混ぜて遊べるので、特にこだわりが無ければ好きな方を購入すると良いでしょう。
全拡張に言えますが、新版と旧版では表面の色味や絵調が違うので、新なら新、旧なら旧と気になる人は合わせた方が良いでしょう。
裏面は同じなので、見た目が気にならなければ、ゲームルール上どちらでも問題ありません。
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カルカソンヌ拡張「商人と建築士」
この拡張では、主に以下のものが追加されます。
・商品チップ付き都市タイル
都市の完成時にタイルに書かれた商品チップを獲得。
3種類の商品チップそれぞれに対して、ゲーム終了時もっとも多くチップを持っていた人にボーナス点。
・豚コマ
自分の草原に対して置ける。
その草原の得点単位が3点→4点になる。
・建築士コマ
建築士コマが置かれた都市か道を拡張する場合、連続してタイルとコマ配置が可能。
・タイル入れ袋
タイルを入れて置いて引くための袋です。
こういうのが欲しかった。
拡張第二弾ということで、多少追加ルールを攻めてきた拡張。
この拡張も比較的導入しやすい拡張なので拡張入門としておすすめです。
「建築士」の存在がかなり大きく、これまでのカルカソンヌに無いスピーディな拡張合戦になります。
「豚コマ」は草原戦術には強い味方ですが、個人的にはオマケ程度という印象。
「商品チップ」はかなり大きい得点ですが、これを狙うだけでは勝てない良い味付けになっています。
「タイル入れ袋」は、ルールには関係ないですが、タイルをまとめたり、引きやすくするためにかなり便利です。
この拡張も旧版と、同じように遊べる2016年版が出ています。
特にこだわりが無ければ好きな方を購入すると良いでしょう。
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カルカソンヌ拡張「王女とドラゴン」
この拡張では、主に以下のものが追加されます。
・火山タイル/ドラゴンタイル
火山タイルの位置にドラゴンが登場。
ドラゴンタイルでドラゴンが6マス移動。
移動先は各プレイヤーが順に前後左右に1マス移動。
ドラゴンが移動したマスのミープルは持ち主に戻る。
・王女タイル
王女マークの付いた都市タイルが登場。
都市に繋げると、その都市の他プレイヤーのミープルを1体持ち主に戻す。
その場合自分のミープルは置けない。
・妖精コマ
自分のミープルのいるマスに配置可能。
妖精コマのいるマスにドラゴン侵入不可。
手番の最初に妖精がミープルについていたら+1点。
ミープルの得点計算時に+3点。
・ワープタイル
このタイルを配置した場合、別の未完成なタイルにミープルを配置可能。
カルカソンヌの拡張の中で、群を抜いて攻撃的な拡張です。
強烈なアタックタイル群と強烈な得点ブーストコマが追加。
他プレイヤーとのより激しい戦いを好むプレイヤーにおすすめの拡張です。
初心者には厳しい、中級者向けの拡張になります。
カルカソンヌは突き詰めると妨害ゲームなので、かなり強烈な妨害が出来るこの拡張は、個人的にはおすすめです。
既に置かれたミープルを排除する方法は、全拡張を通じて多くはないので、この拡張でガンガン都市や草原のミープルを倒していきましょう(笑)
「ドラゴン」は言うまでも無く強烈です。
「王女」も名前とは裏腹に、普通にアタック用タイルで、用途は主に妨害になります。
「妖精」はかなりの得点ブースト役で、細かい道の完成などの価値を飛躍的に上げてくれます。
「ワープタイル」はドラゴンで廃墟化した都市や道の乗っ取りに最適です(笑)
この拡張も旧版と、同じように遊べる2016年版が出ています。
特にこだわりが無ければ好きな方を購入すると良いでしょう。
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カルカソンヌ拡張「修道院と市長」
この拡張では、主に以下のものが追加されます。
・修道院タイル
4方が囲まれて穴になった場所にのみ配置可能なオールマイティタイル。
・市長コマ
都市の紋章の数だけパワーアップ。
・大農場コマ
4つのタイルの草原の接点にのみ配置可能。
既に置かれているミープルを得点計算後に持ち主に戻す。
大農場コマのいる草原の得点は3点→4点にUP。
・車コマ
得点計算時に手元に戻らず、即座に隣接するマスに移動させることが可能。
比較的バランスのとれた良い拡張で、初心者にもお勧めの拡張の1つ。
個々の追加ルールは強すぎず弱すぎず良い感じになっている。
特筆すべきは「修道院タイル」。
これまで妨害に弱かった巨大都市なども、完成させることが容易になります。
使いどころはかなり多いですね。
「大農場」も拡張によって相対的に弱くなってきた草原の価値が良い感じに上がります。
この拡張も旧版と、同じように遊べる2016年版が出ています。
特にこだわりが無ければ好きな方を購入すると良いでしょう。
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カルカソンヌ拡張「塔」
この拡張では、主に以下のものが追加されます。
・塔コマと塔建設予定地タイル
ミープル配置の代わりに、塔建設予定地タイルの上に、塔コマを置くことが可能です。
塔の高さ以下だけ塔から離れたマスにいるミープル1体を捕虜として捕まえます。
得点を払うか捕虜交換しないと、捕虜になったコマは戻ってきません。
・タイルホルダー
タイルを入れておいて引くための、塔に見立てたタイルホルダーです。
わかりやすい妨害が追加されたシンプルな拡張です。
脱初心者位のプレイヤーにおすすめ。
追加ルールは「塔」のみです。
狙ったミープルを落としやすくなった半面、自分のミープルを犠牲にすることで、塔の建築を阻止することも出来ます。
同じ妨害のドラゴンに比べると運要素は低く戦略性が高くなっています。
この拡張も旧版と新版が出ています。
特にこだわりが無ければ好きな方を購入すると良いでしょう。
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カルカソンヌ拡張「川と王様と礼拝堂」
この拡張では、主に以下のものが追加されます。
・王様タイル(特殊勝利点)
最も大きな都市を持つプレイヤーは王様タイルを得ます。
ゲーム終了時に完成している都市の数だけ得点を獲得。
・盗賊騎士タイル(特殊勝利点)
最も長い道を持つプレイヤーは盗賊騎士タイルを得ます。
ゲーム終了時に完成している道の数だけ得点を獲得。
・礼拝堂
基本セットから含まれている「教会」タイルと隣接させた場合、先に完成させた方だけが得点になる。
・カルカソンヌ城
自ターンで得点計算発生時に自分が得点できなかった場合に自分のミープルを置く特殊な場所。
他の場所で得点計算が発生する場合にいきなりその場所に置くことが出来る。
・川タイル
基本セットJにも含まれている追加ルールです。
初期配置時に12枚の川タイルを置いてから始めます。
これまで発売されたカルカソンヌのミニ拡張の詰め合わせになります。
追加ルールはシンプルで、良い感じにゲームに味付けできています。
ただ、ゲームへのインパクトがやや物足りない拡張という印象。
個人的な購入優先度は低いですが、追加内容にピンと来るものがあれば購入もありでしょう。
カタンのロンゲストロードやラージェストアーミーのように、特殊得点が追加になります。
巨大都市を作った人が大体勝つゲームなので、バランスはどうだろう・・・という感じ。
「礼拝堂」は教会に焦点をあてた面白いルールですが、共倒れケースも多いです。
「川」はシンプルな追加ルールですが、入れても入れなくてもあまり違いがない印象です。
この拡張も旧版と新版が出ています。
特にこだわりが無ければ好きな方を購入すると良いでしょう。
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カルカソンヌ拡張「カタパルト」
この拡張では、主に以下のものが追加されます。
・カタパルトタイル
このタイルが置かれたら、カタパルト祭り発生。
4つのカタパルトゲームの内から1つを選択して、プレイヤー全員でプレイします。
・カタパルト(物理)
カタパルト祭り用のチップを物理的に発射するためのカタパルトです(笑)
どの祭りでもチップをこのカタパルトを使って、目標目がけて発射することになります。
この発想は無かった(笑)
・カタパルト祭り4種
- カタパルトチップが命中したコマが排除される
- カタパルトチップを手でキャッチする(!?)と得点
- カタパルトチップを目標物に最も寄せたプレイヤーが得点
- カタパルトチップ落下場所に一番近いミープルを自ミープルと交換
カルカソンヌ初の物理法則(!?)を活用したゲームになります。
是非一度はプレイしてみて欲しい、個人的にはかなりおすすめの拡張。
プレイ前から笑えるゲームってこれが初めてだったかもしれません。
ルールだけでもう面白い。
祭りの内容も一長一短あるので状況に応じて選択しましょう。
無難に得点目当ての祭りにするもよし、一発逆転を狙って相手コマを爆撃するもよしです。
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カルカソンヌ拡張「橋・城・バザール」
この拡張では、主に以下のものが追加されます。
・橋コマ
道が無い草原タイルの上に道として配置可能。
タイル上は隣の道タイルと草原タイルは繋がっていないが、橋コマはそれを道も繋がっているとすることが出来る。
・城タイル
タイル2枚で完成する都市の上に城タイルを配置可能。
通常の都市完成の4点は貰えませんが、隣接マスで発生した得点計算と同じ得点を獲得して、手元に戻る。
・バザールタイル
タイルオークションです。
人数分のタイルをめくり、順にオークションにかけ、最高値を付けた人が得点を支払いそのタイルを獲得します。
どの追加ルールもシンプルでは無いですが、ゲームの結果を左右するポテンシャルはかなり高いものになってます。
ある程度シンプル系の拡張を遊んだ人向けの中級者向けの拡張です。
「橋」は上手く使うことで草原が巨大になっていき、思わぬ高得点が発生します。
見た目にも面白いです。
「城」は得点が読めませんが、上手く巨大都市の近くに作れば、一石二鳥で美味しく頂くことも出来ます。
「バザール」は慣れない内は損得勘定が難しいルールですが、特殊タイルなどわかりやすく強弱のあるものが出れば、オークションがかなり盛り上がります。
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カルカソンヌ拡張「サーカス」
この拡張では、主に以下のものが追加されます。
・サーカステントタイルとテントコマと動物タイル
サーカステントタイルを引いたら、その上に動物タイルとテントコマを配置。
既に他の場所にサーカスコマが置かれていた場合、それまでテントコマがあった場所はサーカス終了で得点計算。
動物タイルに書かれた得点と周りのタイルのミープルの数で得点が決まる。
・曲芸師タイル
曲芸師タイル配置時に、曲芸師タイルにミープルを置ける。
その隣接マスにタイルを置いた場合も、曲芸師タイルにミープルを置ける(合計3個まで)。
ミープルを置かない場合、曲芸師タイルからミープルを回収して得点。
・興行主コマ
興行主コマのタイルを得点計算する際、サーカスタイルや曲芸師タイルが隣接していると得点。
2017年発売の最新の拡張で新版のみの発売。
名前とルールが絶妙にマッチしているのが面白い。
やや複雑な得点方式のため中級者向けの拡張という印象。
このルールを入れると、基本的なルール以外の得点比率がかなり高くなります。
道や都市などによる得点だけだったゲームの色が大分変わります。
新鮮なカルカソンヌを味わいたい方におすすめです。
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カルカソンヌ各拡張のおすすめ購入順紹介
カルカソンヌのメジャーな拡張を紹介してきました。
これだけ多くの拡張が出ているカルカソンヌですから、今の自分に合った拡張をやるのが良いと思います。
簡単なルール追加でやりたいのか、プレイヤー間のアタックを増やしたいのか、特殊勝利点が多い方が面白いのか。
カルカソンヌは(ルール上は可能ですが)全拡張を混ぜて遊べるようなゲームでは無いので、1回のゲームで混ぜる拡張は多くて3個位でしょう。
これまで紹介してきた拡張の中から、個人的なおすすめの購入順を紹介したいと思います。
初心者向け拡張
購入おすすめ順: 「宿屋と大聖堂」>「修道院と市長」>「商人と建築士」
基本セット購入後は、まずはこの3つを購入するのがおすすめです。
「宿屋と大聖堂」は基本セットのバランスをかなり良くしてくれるので、真っ先に購入するべきです。
中級者向け拡張
購入おすすめ順: 「サーカス」>「橋・城・バザール」
やや扱いが難しいが、慣れると良い味の出る追加ルールの多い拡張。
カルカソンヌにある程度慣れてきたプレイヤー向け。
プレイヤー間アタックを増やしたい人向け拡張
購入おすすめ順: 「塔」>「王女とドラゴン」
プレイヤー間のバトル要素を増やしたいならこちらの拡張がおすすめ。
個人的にはどちらもおすすめで、食わず嫌いせずに一度はやってみて欲しい拡張。
どちらもカルカソンヌのテイストを良い感じに変えてくれる。
その他拡張
購入おすすめ順: 「カタパルト」>「川と王様と礼拝堂」
「カタパルト」は前述の通り、個人的にはイチオシの拡張。
ネタ拡張に近いので、楽しければ良いっていう人にはおすすめ。
「川と王様と礼拝堂」は、個々のルールが小粒な上にゲームへの影響も少ない。
個人的なおすすめ度は低いが、やってみたいルールがあれば購入を検討するのはアリでしょう。
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以上、カルカソンヌの拡張の紹介でした。
これらの基本拡張をプレイすれば、十分カルカソンヌの世界にどっぷりでしょう。
実は他にも拡張はあるのですが、細かい拡張が多すぎるのと、子供向けのカルカソンヌや、初代カルカソンヌに使えないタイプの第二世代カルカソンヌなどもあるため、それらはまだやってないし紹介しきれないというのが本音です。
何れプレイする機会があれば他の拡張についても追記したいと思います。
