Marisa Monte(マリーザ・モンチ)が4年ぶりに来日しています。

5/10(金)にBlue Note Tokyo、5/11(土)に恵比寿ザ・ガーデンホールでのコンサートでした。


でも私、今奈良にいるんですよ!
(実はこちらは予約投稿)
なので、行けてません。(たぶん)

Marisa Monteは東京公演に先立ち、京都の清水寺を訪れ、水害に見まわれているRio Grande do Sul州のために祈願の絵馬を奉納しました。
私はリオ・グランデ・ド・スルには行ったことはないのですが、洪水のニュースには心が痛みます。



と言うことで、今日はMarisa Monteが音楽上のパートナーであるArnaldo Antunes(アルナウド・アントゥニス)と創った曲の中から、De Mais Ninguémをご紹介します。

De Mais Ninguémとは、他の誰のものでもないと言う意味。

この曲は1994年にリリースされたマリーザ・モンチの3枚目のアルバム”Verde, anil, amarelo, cor de rosa e carvão (英語タイトルはRose and Charcoal)に収録されています。

ブラジルの音楽ジャンルの一つであるショーロのスタイルで、大御所Nelson Gonçalves(ネウソン・ゴンサウベス)も1997年のアルバム”Ainda é cedo”の中で歌っています。

もし彼女が僕から去ってしまったら
その痛みは僕だけのもので
他の誰のものでもない
もし僕を哀れむなら
それはお返ししよう
僕には僕の痛みがある
もし彼女が一人でいることを好むか
すでに別のいい人を見つけていたら
もし彼女が僕のもとを去ったなら
その痛みは僕のもの
その痛みはそれを抱えている人のもの


それは僕に残されたトロフィー
それは情熱なしに
僕を熱くするもの
もし僕に愛する人がいないとしたら
僕には痛みがある
リビングにも、ベッドルームにも
キッチンにも、廊下にも
家の中には誰もいない
もし僕の腕の中に彼女がいなかったら
その痛みは僕の痛みなのだ


それは僕のシーツ
僕の毛布
それは情熱なしに
僕を熱くするもの・・・
 
まずはMarisa Monte自身の歌をご紹介します。
演奏はショーロのアンサンブルであるÉpoca de Ouroです。

 
こちらはライブバージョン。

 
この曲のもうひとりの作者であるArnaldo Antunesの歌。ルイ・アームストロングみたいな悪声の歌手ですね。

 
そしてNelson Gonçalvesの歌。
彼はこの曲が収められたアルバム”Ainda é cedo”がリリースされた翌年の1998年に78歳で逝去しています。

 
Aleh Ferreiraが駆け出しの歌手を紹介するプロジェクトから。今回の歌はLu Heineckです。



こちらはショーロには欠かせない楽器であるカバキーニョの演奏。弾き方のプチレクチャー付きで、弾き手はJoão Felippeです。