◆ぼーっとしている間に育つもの。

またしても飛行機に乗っています✈️

・出発前はすごくナーバスになる、

・乗り物酔いが酷い

などの理由で旅行の「移動」が嫌い。

空港に着くと不安で心臓がドキドキする。

などと繰り返してきましたが、ここ数年の旅行の多さで、さすがに「移動」に慣れてきました。

何事も訓練というか、修行なんだな（笑）と思っています。

慣れるものなんですね。乗り物。

むしろ最近楽しくさえなってきました。

そもそも旅行自体は好きなんです。

違う国に行って、違う言葉や文化に触れるということはとても好き。

でも、それに伴う移動がとにかくつらかったのです。

その「苦痛の移動」の中にどんな楽しみを見つけたかというと、

「出会い」と「空き時間」です。

1人で旅行をしていると、1人で旅行している人と席が隣になって話したりすることがあります。

旅行の理由などをきっかけに話し始めると、文化、経済、経験、仕事など、意外に話題は広がります。

新しい情報や、地元の経済情報、歴史や、その人の専門（革製品だとか、通訳だとか、エコロジー活動だとか、発展途上国についてだとか）について話を聞くのも楽しいし、学ぶことがたくさんあります。

旅行の度に、１つ詳しいことが増えたりして、すごく楽しいんです。

みんなその人の人生の中では１つや２つ専門的なことがあって、飛行機に乗っている２、３時間話せるような知識の引き出しは持っていらっしゃるんだと思います。

・自分の好きなこと

・熱意を持っていること

・長年やってきてる自信があること

・あるいは始めたばかりでワクワク感が半端ない

というようなことを話すときの人というのは本当に楽しそうだし、キラキラしていて、

聞いているこっちもそのエネルギーに感化されてワクワクして聴くから話もすごく頭に入ります。

こういう知らない人からするとマニア感が漂うレアな話を聞くっていうのが本当に楽しくて、実は去年はあるグループの中で「好きなことの話をしよう！」という企画を運営しました。

１年間で総勢１５名の方に

・ショパンピアノコンクールをベースにクラシック音楽について

・浮世絵などの日本美術について

・劇団四季・宝塚など日本のミュージカルについて

・自然の力を上手にカラダに入れていくナチュロパスについて

・ボディーセラピーについて

・マクロビスイーツについて

・オペラについて

・メイクについて

などなど書き始めたらキリがないのですが、それぞれ２週間ずつかけて、色々お話してもらいました。

FBベースなのでコメントもしやすいし、コメントしたら専門的な視点からお返事してもらえるし、とにかく楽しくて、１年間で私も色々知識が増えて、人生の楽しみが増えました。

お話してくれた方の中には、人に話すということで意識が大きく変わって、趣味の範疇であったその内容のことを本職にされた方もいて、

話を聞く方も、そして話す方も両方楽しめて成長できる良い企画だったなーと思っています。

この企画は3月からスタートする新クラス「Nuestra Clase 外見美x内面美」の中でも続けていこうと思っています。

話が少しズレてしまいましたが、飛行機の中での出会いっていうのはこんな風にマニアで濃いお話が聞けることが多くて、本当に楽しいです。

そしてもう１つの楽しみが「空き時間」。

飛行機で旅をすると、やたらと空き時間があります。

実は私は飛行機に乗り遅れそうになったことが2回あって、それ以来とても時間に余裕を持って行動するからだと思うのですけど、かなり空き時間があります。

だいたい問題なく荷物チェックを通過して時間が余るので、

食事をして、

飛行機の乗り場で待って、

飛行機の中も今日みたいに隣に誰もいないとその間も1人で、

特に眺める景色もないまま時間が過ぎていきます。

私はパソコンを必ず手荷物に持っているし、本も必ず持っています。

今までは「時間を有効に使おう！」と思って、パソコンを開いたり、本を読んだりしてきたのですが、最近はぼーっとしたりもしています。

ぼーっとするって大事だということに、今更気づいたんです（笑）

私はあんまり人生でぼーっとすることがなくて、いつも何かしています。

結構毎日忙しいんです。

そんな中、最近『音声で語学を勉強する』という方法があることを発見して、余り時間がないから、歩く移動時間を使うことにしたのです。

歩きながら耳で聞いて、なかなか楽しく語学を学んでいました。

そうしたら、なぜか普段より仕事の効率が落ちた上に、すごく疲れるようになってしまったんです。

最初は「なんでかなー、語学の勉強が飽和量を越してるのかなー、語学って疲れるのかなー」なんて考えていたのですが、あるとき気づいたんです。

今までは街を歩くときにいつも考え事をしていたんだ！　

ということに。

自分では意識していなかったのですが、そこでしっかりモノを考えていたのです。

ごちゃごちゃした考えを整理したり、まとめたり、新しいことを思いついたり。

そういう時間があったからこそ、パソコンや人を前にして仕事に向かったときに、さっとやることができていたんです。

なのにその時間を削ってしまったから、パソコンを前にして、「さて、どこから始めようか？」なんて考えてしまうことが多くなってしまいました。

それに気づいてからは、あえて意識的に移動時間を考え事の時間に使っています。

そして

日常的な歩く移動時間などの、体が動いているからこそ生まれる頭の思考回路と

飛行機の待ち時間のような、体が止まっているからこそ生まれる思考回路に差があることに気づいたんです。

これが結構違う。

だから、最近は旅行だからこそ浮かぶ考え（これは旅行先で刺激を受けたから、というのとはまた違う、前出の通り体が止まっているときに自分の中に入っていくような考え方をすることで、ということです）というのがあるのに気づいたので、飛行機の待ち時間も携帯を見たり本を読んだりしないて、あえてぼーっとしたりしています。

そうすると、考えるともなく、いろんな映像が頭をよぎるようなそういう視覚的考え方のまとめみたいなことが起こって、考えがまとまったり、新しい感覚が生まれたりします。

それがとても楽しくって、あんなに苦手だった空港も、楽しめるようになりました。

今年はどれくらい旅をするのかまだ全然未定ですが、今からワクワクしています。

愛をこめて

天野里江子

　www.lovemoti.com

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