ダークサイド | 宙に還る旅

宙に還る旅

あなたが、あなたらしく生きることは美しく
どんなあなたでも愛おしい存在で、
おひさまや、月、星からも…宇宙に愛されていると
信頼するためのツールとして占星術視点をお伝えします。

今日は星読みのことではないのです。


久しぶりに大きな本屋さんに行ったら、こんな絵本発見。


悪い本 (怪談えほん1)/宮部 みゆき
¥1,575
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絵本ですが、大人のための本です。

怖い、救いのない絵本・・・

でも、なんだか引き込まれるのが悪いこと、怖いこと。



宮部みゆきさんの本は、去年からこの夏までかかって

長男くん6年生に毎晩読み聞かせしていた

「ブレイブストーリー」が、私的には印象が強くあります。


じつはこのブレイブストーリーには、

自分の中にある「悪い」部分をも「自分」と認め受け入れることで

冒険の最後の試練を越えることができる・・・ことが描かれています。


「悪い部分」、どう扱っていらっしゃいますか?


私は、子供の頃からずっと「良い子」でした。

正確には「良い子を上手に演じることができる子」でした。


本当の気持ちや、悪い部分は、そっと隠して

いつも笑顔で、母親の言うことや先生の言うことをしっかり守り

真面目で明るく、素敵な(笑)小学生。


ところがです。

中学校に入ったとたん、とても強烈ないじめに出会いました。

入ったばかりですから「何もしていない」

真面目ですから、校則にのっとった服装で、

「目をつけられる」なんてとはじめは驚きました。



「生意気」「死んでしまえ」「かわいこぶっている」

という言葉を、はじめは先輩たちから

すぐに同級生たちから浴びせられ、靴はなくなる

机に「死ね」と書かれる、廊下を歩くと雑巾が飛んでくる・・・


そんないじめの対象になることの理由がさっぱり解りませんでした。


そうして私の意識は「何もしていないのに、こんな事になってしまった。」

被害者の気持ちしかありませんでした。


それから、誰とも話さず、先生の話も聞かず、

やさぐれて、真面目な服装を崩し、ちょっぴり

「孤独な不良風」で自分をガードしました。


不思議なことに、私の服装が崩れてからは、目立ったいじめはなくなり、

そのまま中学時代は終わりました。



あれから何年も経ち、今頃やっと解ったのです。


あのいじめは、私のダークサイドを、彼女たちが見せていたのだと。


ずっと「良い子」でいるけれど、アイツは本当は「悪い子」なのだ。

それを表面に微塵も出さず、上手に演技している。



そこを思春期の少女達は敏感に感じ取り、

悪い私の「化けの皮」を剥ぐ事に必死になっていたのでしょう。



ちなみに、高校生になっても短大生になっても社会人になっても

「化けの皮」を被ることは上手で、

やっぱり少しづつ意地悪な人と遭遇していました。


その人たちもやっぱり私のダークサイドを見せてくれていたのでしょう。



良いも悪いも表裏一体。

光のあるところには、影も必ずある。


「物事の良い部分を見ていると、良い方向に進み、

 ダークな部分を見て心配ばかりしていることは

 結局、ダークなことを増殖させてしまう。」は、

真理だなーと思うのですが、


ダークな部分を「認めない」ということと、

「その存在は確かにある。けれども、良い方向を 選ぶ 」

ということは、まったく意味合いが違います。



今日はHalloween。


ダークな存在が表面に出てくる一年で一度の日です。


今日くらいは

嫌なこと、キライな人を紙に書いて、

とことんその悪い部分を書き出してみるのも良いかもしれません。


案外書いている途中から、

すーっと渦巻く悪い気持ちが、切り替わってくるオススメの方法です。


書いた紙は、燃やしてしまうと、もっとすっきりしますよ。

さあ、私は、あのことと、あれとそれ・・・


ふふふ・・・(怖)



ブレイブ・ストーリー(上)/宮部 みゆき
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