ふと思い出す


10年近く前になるのか
誕生日前日に言われた父の言葉


ケーキ冷蔵庫に入ってると母
僕は反抗期
返事もせずいつもの過食嘔吐に走ろうとしたときの父の言葉

トイレに流れて終わりで無駄なだけだろと


真っ暗になった


生まれた意味さえないのか
命くれたあんたにすら認められないのか


死ねや


それだけ言って僕は親友の家に逃げた
誕生日も近い親友


夜中までお互い言えなかったこととか話して
謝ったこともいっぱいあったけど笑いあって
色んなことがあって自分がいることを考えてた


家に帰りたくなかったけど親友の家に迷惑はかけられないし
家から出たこともない臆病者

キリがよいとこで帰宅した


家は静かで冷蔵庫には手のつけられていないバースデーケーキが2つに母のメモ


おばあちゃんからもお祝いだよと
父は不器用だから仕方ない
ただあんたの身体を心配してるだけなんだからと


涙が止まらなくなった
父を起こさないようにケーキに手を出して

吐かないように吐かないように

具合が悪くて倒れそうになっても我慢した




こんな漫画みたいな話本当にあるんだってね


父さん元気かな


ごめんね
こんな風になってしまって

情けないよね
ごめんね