思い出す

無力さ


大好きな人を救えない自分

無力な自分


毎日のように泣いていたのは想像できた

優しくてしっかりしてて断れない性格で

背負い込む人だって



バイトの先輩だった

初めてで緊張してた時に優しく教えてくれた

わからないことはなんでも聞いたし

できたときは褒めてくれて

お姉ちゃんみたいな人だった

いろんな話もしたりご飯行ったり遊びにいったり



あの日までね

上の枠があいて彼女の名前があがった

やっぱり仕切る仕事は想像以上に大変なようで

抱え込んでしっかりものの彼女には重荷だったんだと思う


僕は毎日バイトなわけじゃないから

彼女は毎日のようにメモをとって見直して

間違えないように失敗しないように

完璧にしなきゃって焦ってたんだと思う


久しぶりにあった彼女は少しやつれてて

僕が辛いならなんでもいってくださいって

その一言で泣きだしてしまった


僕は嬉しかった

今まで助けられるばかりで何の役にも立たなかった

恩返しができるかも と

話し聞いて理解してあげていたつもりだった


しばらくして彼女は仕事にこなくなった

倒れたと聞いた

僕はなにもできなかった


所詮他人


憧れていた

大好きだった


認めていてくれて必要としてくれていた



僕にとって大切な人だったのに


なにもできずに

彼女に会えなくなった


またしばらくして落ち着いたら連絡取ろうと思っていたのに


彼女の名前が名簿から消えた


みんな彼女のことに触れようとはしない


あんなに頼られていたのに

頼りつくして追いつめたくせに



さみしくてさみしくて



へこたれそうなときは彼女のことを思い出す


彼女を救えなかった無力な自分を



誰かを救うなんてしょせん誰にもできない


誰かに助けてほしいなんて期待しちゃいけない


だから自分でどうにかする



ごめんなさい

力になれなくて


ありがとう

無力さを教えてくれて


元気でいますか


私は今でもあなたを尊敬しています


大好きです