キック・オーバー
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映画「キック・オーバー
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■監督:エイドリアン・グランバーグ
■出演:メル・ギブソン ピーター・ストーメア 他
■ストーリー
金を払えば酒も麻薬も女も入手可能な凶悪犯だらけの刑務所を舞台に、名優メル・ギブソンが元軍人の犯罪者を演じるクライム・アクション。実在の刑務所をモデルとし、マフィアの大物から大金を盗み逃亡中の主人公が極悪人を相手にし烈な戦いを繰り広げる。


感想。
ちょっと主人公の手際が良すぎwwwと突っ込みまくってしまったけれど、意外に面白かったです(=゚ω゚)ノ
メキシコの刑務所って、こんな無法地帯なんだ~へぇ~Σ(`・Д・ノ)ノ とカルチャーショックを受けてしまう作品。
主人公からして悪人なので、正義は勝つ!みたいな内容の作品を好む方にはオススメできません。
悪人の中にも、色んな種類がおりまして。うん。汚い金を巡って、様々な分野の悪人が裏で駆け引きを繰り広げるわけですよ。
主人公ドライバーが、刑務所内で自分の場所を確保していく過程が面白かったです(-∀-)

ドライバーの経歴は、元は軍のスナイパー。だったんですが、同僚に妻を寝取られてから悪の道へと走ってしまい、とうとうサンディエゴのマフィアであるフランクから大金を奪ってメキシコ方面へ逃走。
後ろからはパトカー2台が追跡中だし目の前にはメキシコへの国境の木塀が立ちはだかってる状態。
しかし何故かw運良く目の前に盛り土がwwそれを足がかりにメキシコ側へダイビングwww何故そこに盛り土があるんだよwww
ダイビングしたものの自動車は廃車レベルになり、メキシコ側のパトカーも数台来てて逃げられない状況。
アメリカ側の警官が塀を越えてメキシコ警察の署長に声を掛けます。
それでいつものように面倒だからアメリカ側で事故った事にしておこうかと2人は相談。
だがしかしΣ(`Д´ )署長であるバスケスは見てしまったのですΣ(`Д´ )
車の後部座席にある数個のボストンバッグの中の大金をwww
途端にころっと態度を変えて「いや、メキシコ内だからこっちで処理するわ」「え?え?」「じゃ、そういうわけだから帰ってくれ」とアメリカの警官を帰してしまうバスケス署長( ̄д ̄)
勿論、目的は大金200万ドルの横領w流石メキシコ警察(´ゝ`)
しかし元スナイパーであるドライバーは朦朧としつつもバスケスの名札を網膜に焼き付けていたのです。

ドライバー無法地帯で悪名高い刑務所へ収監されることに。
本当になんていうのか刑務所というよりはスラム街というか、ドラッグ売買されてるし、あらゆる物が売られてるwフリーダム過ぎる(;´Д`)
無一文着の身着のままのドライバーは、まず刑務所内で自分の地位を上げるために動き出すんですね。頭の回転が速くて、今までの人生で場数を踏んできてるんだろうなと思わせる手際の良さ。
まず、この刑務所内での本当のボスを探すことを始め、それから様々な悪知恵wを働かせてあちこちから金をパクったり銃をパクったりw立ち回りが鮮やか過ぎて笑えるw

そんなドライバーに米国領事館職員が面会に来ます。色々とドライバーから聞き出そうとする職員。ドライバーが誰から金を奪ったのか真相を突き止めようとしてるらしい、怪しいおっさん。

そしてドライバーに、10歳の少年キッドが近づきます。手際よく現金を手に入れていくドライバーに興味を持ったらしい。物凄く頭の良い少年。
煙草を吸う10才児だけれども、メキシコでは普通なのかな(;´Д`)
いろいろ環境が複雑なので、すごく大人びてます。
そのキッドに刑務所の事を色々訊くドライバー。ここは基本的に囚人以外も色々出入りが自由らしい。出ることが出来ないのは囚人だけ(当たり前やん)。
少年は母親とここに住んでいて、「父親も居た」と意味深な事を言います。そして「自分は特別待遇」なんだとも。

ドライバーは夜、リッチな特別棟に出入りしているドレスを着た一般棟の女性を見てて、目があって「何見てんのよ」と殴られますw酷いww
でも実は、彼女の息子がキッドでした。分かり易い流れだなw
刑務所のボスはハビといい、キッドの母はハビに使われてこういうホステスみたいな事をしてるらしい。
リッチな特別棟ってのは、一部の裕福で権力のある犯罪者?の為の棟で、美女はべらせてウハウハしてたり贅沢が出来る区域ですww

その頃、バスケス署長と腰巾着はあの大金を着服して豪遊中wキンキラキンな成金服着て美女沢山はべらせて、そしてぴっかぴかの高級車に乗ってますww

刑務所では月に一度の家族との面会日。お祭り騒ぎでなんかいろんな出店みたいなのも来てるし、売春婦みたいなのも居るしwいろんな意味でフリーダムだよメキシコよ。
そんな中、ドライバーはキッドに「何が特別待遇なのか」を聞き出すのです。
意を決したように淡々と語り出すキッド。
7歳の時にここへ来た。両親は薬物の売買で15年の刑。ハビは肝臓の病気で移植ドナーが必要だった。適合者が父のみだった。父は肝臓を取られて殺された。
僕が大事にされているのは、次回の肝臓移植ドナーだから。誰が来ても適合しないんだ。というキッド。
キッドとその父と、そしてハビはボンベイ型という血液型らしい。映画中では50万人に1人とか言ってますが、ぐぐってみると100万人に1人という本当に珍しい型のようだ。
だから色々と人生を悟ってる目をしてるんだねぇ(;´Д`)いつ殺されるか分からない生活。
でもいつかあいつらを殺してやると、細長い鉄の棒を持ち歩いてます。

一方領事館職員は、ドライバーが乗っていた車をスクラップ屋?で発見してそこの従業員と取り引き。なんか調べるのに買い取ったのかな?その辺、よく観てなかった(´・ω・`)スマヌ
多分買い取ったからラストまで解体されずに置かれてたんだと思うんだけれど。領事館職員はその自動車からは何も発見出来ず終いだったみたいだけれどさ。

そしてドライバーにバスケス署長と腰巾着が面会に来ます。
あの金はどこから取ってきた?と詰め寄る2人。しかし答えないドライバー。
そりゃまあ、豪遊してるのは良いけれど、ヤバイ金だったらこいつらも危ないもんなw

ドライバーとキッドは刑務所内で快適に過ごすために金を盗む事に。しかもハビの従弟からw
ハビの権力で刑務所内で威張れてるだけの弱そうな従弟からドライバーとキッドは頭を使って大金を盗みます。
そしてキッドから色々話を聞いている母親と仲良くなるドライバー。
ここまで上手く行ってたんですが、流石に相手が悪くwとうとう盗んだのばれちゃうし。
逆上した従弟に殺されそうになるキッドですが、異変に気付いたドライバーが駆けつけて、従弟を射殺。もう1人のハビの手下(ハビの弟)にそれを思いっきり目撃されたので(その場に居たし)言い逃れ出来ないドライバーはハビの元に連行されて殺され掛けますが、咄嗟に色々喋りたおすドライバー。
お前のドナーであるキッドを助けてやったんだとか何とかって、身内しか知らないことをベラベラと口にするドライバーにびびって殺すのを止めるハビ。

ドライバーは解放され、彼が出ていった後にハビは「なんでアイツ色々知ってるんだ?何者かに送り込まれたに違いない」と、何故か謎の人物認定w部下達に誰に送り込まれてきたか調査しろと命令するしww
あのさw誰がどう考えても、仲良くいつもつるんでる&助けにきた程仲が良いキッドに聞いたに決まってるだろww
馬鹿すぎて涙が出るよ…

その後、領事館職員が刑務所へドライバー宛に電話を掛けてきます。結局領事館職員も「ドライバーが持っていた大金」がお目当てだったらしいwお前も悪か。悪しかおらんのか。
その電話を受けて、とうとうドライバーが本格的に動き出します。
ハビの弟に「バスケス署長と腰巾着が俺の金を奪った。200万ドル」と告げるドライバー。
早速署長の元へと部下を向かわせるハビ。しかしΣ(`Д´ )そこには先客が!
なんとフランクの部下が先に署長達を拷問中wフランクはWEBカメラでやさしーく尋問中w
なんか金が全然足りないらしい。「これで全部だ!」と泣きながら答える署長だが信用しないフランク。
そこへハビの部下が乱入してフランクの部下を射殺して大金横取り。誰の手先だと聞くフランクに答えない部下達だが、バスケス署長がハビの名前を口にしたので正体がばれてしまい、バスケス射殺(´ゝ`)まぁ死ぬ前に豪遊してねーちゃんはべらせて成金きんきらの服着られたから悔いは無かろう。
それで「ほほう、ハビか」と怒り心頭なフランク。

なんかよく分からないが、白昼の刑務所内で銃撃戦になるハビ一味とフランク一味と領事館職員?の三つ巴戦( ̄д ̄)
死人続出阿鼻叫喚。最終的にハビに捕まるドライバー。
でも一筋縄じゃいかないドライバーはハビと取り引き(-∀-)
フランク殺しに行ってやるよ。近づけるの俺だけだしwと片隅に置かれた大金入りボストンバッグ3個位をチラ見して余裕の表情。
なんでこんなに自信満々余裕綽々なんだろうか、このオッサンw
フランクを殺したら自由にしてやるが、もうキッドと母親には近づくなと警告するハビ。

そしてアメリカ行きの準備してるとハビの言いなりになってる刑務所所長がハビに面会。「ここが閉鎖されるらしい。2000人の警官を突入させるらしい」と警告に来ます。別の刑務所へ移動させられる前にと、ハビは肝臓移植手術を決めました((((;゚Д゚)))ガクブル
そして前回手術した医者を呼び出すハビ。
母親はその医者がやってきたのを見かけて真っ青になり、慌ててキッドを壁の穴の奥に隠しました。
当然キッドが見つからないので拷問される母(´;ω;`)ブワッ
そこへ決意して穴から脱出し、現場へ駆けつけたキッド。
「肝臓が欲しければくれてやるよヽ(☆`Д´メ)ノ アァン」とぶち切れて、持っていた鉄の棒で自分の肝臓あたりを滅多刺しにするキッドΣ(´Д`lll)ママさん絶叫。うん、絶叫だわこれは。
でも結局肝臓は傷付いて無くて、移植OKだと医者が断言。キッド君、痛いだけだったな(´;ω;`)カワイソス

その頃アメリカに渡ったドライバーは、偽名を使ってフランクやなんか胡散臭い大企業?の人達を巻き込んでなんか大がかりな事をやらかします。
文章に起こすと長くなるのでその辺は端折ります。その時に使っていた偽名が伏線になるんですね。
フランクは死にはしませんが、首を痛めた様子。
ともかくその件は上手く終わらせ、領事館職員を探して捕まえ、それで警官突入の件と手術の件を聞き出すドライバー。領事館職員にもちょっと笑える痛い目に遭わせますw

その後は刑務所内に戻り、警官突入の大混乱の中、ギリギリセーフでキッドと母親を取り戻し、急車で逃げ出すわけですよ。
あ、勿論ボストンバッグも忘れずにw流石ドライバー。
ハビはそのまま放置wwざまぁwww

そして回復したキッドと母親を連れて、あの自動車がまだ置かれたままの廃車置き場へ。自動車のボディ切るドライバー。そこには残りの大金が詰まったボストンバッグがw全部で700万ドルだったかな?奪ってたんですね。
3人は南の浜辺で優雅に暮らしてます。ドライバーと母親はなんかイイ感じだし。

あ、偽名の件ですか?使ってた偽名はドライバーの妻を寝取った元同僚の名前でw
フランクはすっかりその名前が本名だと思い込んでて、復讐のために元同僚宅に部下を差し向けてぶっ殺すように命じるわけですわww
フランクの部下に蜂の巣にされる元同僚(;´Д`)絶叫する元妻。
個人的な復讐も兼ねてたんだね、ドライバー…頭が切れすぎるwww