ザ・グレイ 【DVD】
■監督:ジョー・カーナハン
■出演:リーアム・ニーソン フランク・グリロ
■ストーリー
襲い来る雪原の牙に、男の闘争本能が覚醒する
リーアム・ニーソン主演、ハリウッドの最強ヒットメイカーが放つ、全米初登場1位のサバイバル・アクション

石油採掘現場で働く屈強な男たちを乗せた飛行機が、アラスカの荒野に墜落。
生き残った7人の男たちは、極寒の大雪原に放り出される。すべてが寒さで凍りつき、満足な武器も食糧もなく南へと移動を始めた彼らを待ち受けていたのは、荒れ狂う大自然の猛威と、縄張りを侵されたオオカミたちの容赦ない攻撃だった。一団のリーダーとなった射撃の名手オットウェイを中心に、仲違いしながらも過酷な状況に耐え、生死を賭けたバトルを繰り広げていく生存者たち。まるで水墨画のような灰色の美しさを見せる雪山が隠していた牙をむいたとき、果たして人間は何を拠り所にして生き残るのか?ひとり、またひとりと犠牲になっていく闘いの果てに待っているものとは?


感想。
ニーアム・リーソン主演に惹かれて借りてみましたが、これは評価が分かれるわ(;´Д`)
私は余り好きじゃないなぁ~。
飛行機が墜落して、狼のテリトリーである雪原で生き残ってしまった男たちの絶望サバイバル物語です。
主人公の選択が正しいわけでもなく、かといって何が正解だったのかという答えも出ず。
こういう作品にありがちなご都合主義的なこともなく、土壇場で助けてくれるヒーロー的な人も登場せず、淡々と迫り来る死。
自分だったら、こういう時はどうするんだろうと考えてしまう作品。
ひたすら狼の攻撃から逃げつつ生き残ろうと足掻くけれど自然界は容赦が無く、次々に仲間が襲われていく…そんな重苦しい作品です(´・ω・`)

主人公オットウェイは石油会社に雇われた狼専門スナイパー。掘削基地に近づく狼を始末するのが仕事です。
いつも元妻の幻想を見てる無気力な男。妻は亡くなったのかな?別れたのかな?それは不明だけれど、心の中は彼女の事しかない人生に絶望状態な感じですね。
オットウェイの亡き父親の作った詩が作品中随所に回想として出てきます。
「もう一度戦って 最強の敵を倒せたら その日に死んで 悔いはない」
その文章をメモに書き起こしたりしてます。
思いっきり良くあからさまな、死亡フラグ!って感じの詩だよ( ̄ー ̄;

色々思い詰めて、ライフルで自殺してみようとするそぶりをしてみたり、病んでる感じですね。人生の殆どを元妻に捧げてた感じだね(´・ω・`;)

そんなオットウェイや、訳ありだらけの掘削基地の荒くれ野郎共が移動の為に飛行機に乗り込みます。嵐が近づいてるから移動するみたいだね。
そして飛行機は嵐の影響で起こった乱気流と落雷?の為に墜落。咄嗟に身を守って生き残るオットウェイ。
こんな時でも妻の幻想見てて、正直妻の回想シーンがうざくなりますwww出し過ぎ。

気付くと雪の上。よろよろと起き上がって、飛行機の残骸の所まで移動するとそこは地獄絵図。大勢の仲間達が命を落としていました。重傷の者を宥めて看取ったりしてるオットウェイ。
結局生き残ったのはフラナリーやヘルナンデス等7名。しかし大怪我を負ってる者も居る状態。
ここでオットウェイがリーダーシップ発揮Σ(`Д´ )
たき火をして食糧探して朝になったら南へ向かう!と言います。
そんなオットウェイも、ちょっと離れたところで狼に襲われてたスッチーを助けようとして足を噛まれます。スッチーは残念ながら死亡(´・ω・`)

ビーコン電波付GPS腕時計を死体から発見して喜んでるディアスに、死体から略奪するなと窘めるオットウェイ。
皆に「財布とか略奪すんなー!」と命じます。
それが面白くなさそうな連中もチラホラ。
機内食かな?食糧を確保してたき火しながら飯食ってると狼の群れが近寄って来たので、2時間交代で見張ることに。
仮眠取ってる時もまた妻の幻想が( ̄д ̄)しつこいがな、この演出。
何故かDSしてる奴もいるしw良く残ってたな、ゲームww

そして立ちションしてた見張り当番のヘルナンデスが狼に食われますが、誰も気付かず(´ゝ`)あのー2人組で見張ろうぜ?と思ったり。普通居眠りを防ぐために2人組で見張るよね('~`;)
朝になりようやくヘルナンデス死亡を知る皆さん。
6人に減り、オットウェイは「取り敢えず向こうの森まで行こう」と提案。森は遥か遠いです。
リーダー気取りすんな!とディアスが反対。俺はここに残ると言い張ります。結局オットウェイ達について行くんですが、私はディアスに賛成かなぁ(;´Д`)
だって、救助が来るとしたら墜落した飛行機を目標に来るんでしょ。避難場所も明確ではないのに移動するのはおかしいと思った。森なんて狼の活動場所だしワンサカ居そう。
見晴らしのいい雪原で、身を守るものは何も無いし、いつ天候が悪化するか分からない。
それなら一応形が残ってる機体を残骸などで補強して狼の攻撃から身を守りつつたき火を焚いて待つ方が良いんじゃないかなと。
この辺で変な違和感を感じ始める私(-∀-)

オットウェイは「皆の財布を集めて家族に渡そう」と提案します。財布には身分証明書や家族の写真等が入ってるからですね。
うーん(;´Д`)これもなんだかな。集めて機体の中にまとめて隠して置いた方が良いんじゃ…と疑問に思ったわ。
集めた財布をヘンリックに渡します。
財布捜索中に自分のライフルを見つけますが雪で使い物にならず。弾だけ持っていくことに。その時、掘削基地で書いていた詩をメモった紙も発見したのでそれも持っていきます。
出発する6人ですが、息が合ってないのか列がバラバラで誰も後方確認せず歩いてます(´゚ω゚`)あのさー、時々点呼取ったりチェックしたりしながら進もうよw
体力が無いのか具合が悪いのか遅れてるフラナリーが狼に襲われ死亡。
更に暗くなり始め、狼の群れが迫ってきます。森へ向かって走る5人。
ギリギリ森に飛び込み、たき火をして狼を牽制すう5人。
狼は一度静かになりますが、また騒がしくなります。ボスの主導権争いをしてるとオットウェイは説明。
そんなオットウェイは持ってきた散弾銃用の銃弾を木の枝の先に括り付けて即席の武器を作成。
皆にも渡して自分で作れと言います。
オットウェイのそんな色々な事が気にくわないのか悉くつっかかるディアス。狼なんか怖くないし!と言い張るディアス。ナイフでオットウェイに勝負をしよう!と持ちかけ出すディアスwディアスが構ってちゃん過ぎる( ̄д ̄)
そんなディアスを押さえ込んだところで狼登場ヽ(`Д´メ)ノ
5人を睨み付けて去る狼。
びびったディアスが大人しくなり謝った所で背後から狼が襲ってきた~。5人みんなで狼を倒します。どうやら主導権争いに負けて群れを追い出された狼らしい、とオットウェイは解説。
睨み付けたのは「おまえらのせいで俺追い出されたやんけ!」という言いがかりだろうかw

そんな5人は、狼に「俺らは強いんだぞ!」という意思表示でもするつもりなのか、単純に腹が減ったからなのか、その狼を丸焼きにして食べますw
仲間の1人、バークの具合が悪そうです。目眩と頭痛がするらしい。
ディアスは狼の首を切り落とし、止めるのを無視して森に向かって投げつけます。狼たちの空気が変わりました((((;゚Д゚)))ガクブル
狼を怒らせてどうするよディアスヾ(;´Д`●)ノ

たいまつを持って移動を始めますが、バークの調子が悪いので休憩。ビーコン付時計を結局持ってきていてそれをいじってるディアス。短距離だけれど救難信号を送れるんだったかな?そういう機能が付いてるので持ってきたみたい。
バークは幻覚とか見てる。低酸素症だとオットウェイは言います。詳しいなw
休憩中、それぞれが自分語りを始めますw色々家族とか過去とか複雑な男たち。複雑だからこそ、最果ての掘削基地に居るんだろうけれどね。
オットウェイも色々問題のあった父親の事を話し、詩の才能だけはあったと言って例の詩を朗読します。
「もう一度戦って 最強の敵を倒せたら その日に死んで 悔いはない」
嵐が近づいてきて、吹雪になりました。バーク凍死(´;ω;`)
オットウェイは、その自分のメモを見ながらまたもや妻の幻想…しつこいってば。

朝になり、木を伐採した跡と川の音、そして地元民が目印に付けただろうリボンを発見します。
それに希望を見出し、そして崖を降りて行く事になりました。
身軽なヘンリックが即席のロープを持って木を目指して崖を飛ぶことに。ギリギリ成功してロープを木に括り付けます。ディアスが渡り、そして最初はオットウェイが最後に渡るつもりでしたが、高所恐怖症だというタルボットがオットウェイに先に行くよう促します。
最後になったタルボットは渡ろうとロープにぶら下がりますが恐怖で身体が動きません(;´Д`)分かるよ…私も高所恐怖症だし。その上、下を見たときに眼鏡を落としちゃうしΣ(´Д`lll)
更にもたついてたらロープが外れてタルボット墜落。愛娘の幻想を見て死亡。

ロープが外れた衝撃で残りの連中も木から落ちてディアスは膝を負傷。
川沿いに移動しますが、負傷したディアスは辛そう。川辺で立ち止まり「もういい」と告げます。
座り込み「疲れたよ、座りたい。ハッキリ分かったんだ。俺は終わりだ」とオットウェイにあの時計を渡します。
色々悟ったディアスは「生き残ったとしても、昼は穴掘り夜は泥酔w…この美しい景色を見て死にたい」とオットウェイと握手して別れを告げます。
わからんでもない、その気持ち(´・ω・`)こんな状況下じゃね…

そしてオットウェイとヘンリックだけになり、移動する2人。そんなオットウェイにヘンリックは問いかけます。
「最後の夜、バーから出て行ったアンタを見かけた。死を覚悟したディアスと同じ顔をしていた」
自殺しようとしていたあの夜の事だね。あの時オットウェイは色々絶望してたんだな、やっぱ。
「もう過ぎたことだ」と答えるオットウェイ。

黙々と移動する2人を狼が襲ってきます。ヘンリックは川に落ち、それを追いかけるオットウェイも川に落ちます。
ヘンリックは足が岩に挟まって溺死(´;ω;`)頑張って助けようとしたけれど駄目だったオットウェイは川から上がって座り込みます。
神に向かって文句を言いまくるオットウェイ( ̄ー ̄;
しかし「自分でやるしかないか」と言って歩き出しますが、立ち止まって仲間達の財布をリュックから取り出して写真等を眺めます。そして置いて並べ出します。最後に自分のメモを取り出した所で狼に囲まれるオットウェイ(・ω・`三´・ω・)
はい、ここは狼の巣でしたwww
また元妻の幻想を見るオットウェイ(´・ω・`;)ここでようやく元妻が病死だったと判明。
「恐れないで」とか言ってる元妻。

なんか即席の武器を腕に巻いて、ボス狼と一騎打ちの構えを見せるオットウェイw
父親の詩を呟きながらボス狼とタイマン開始~と思ったら、ここで暗転。
終わり 工エエェェ(´д`)ェェエエ工

というわけで、何を選択するのかというお話なのかな…自然は厳しいってお話なのかな…生き様は人それぞれって事なのかな…気軽に観るタイプの作品では無かったです。