【23%OFF!】タイム・ワープ 【DVD】
■監督:ヨルゴ・パパヴァッシリュー 
■出演:シュテファン・ルカ ミナ・タンデル ペトラ・クライネルト ミヒャエル・グヴィスデク ミヒャエル・カインド ルディゲール・ジョスヴィッグ
■ストーリー
歴史は俺に 何をさせようとしているのか?

ベルリンを震撼させる連続殺人事件 犯人を執拗に追う刑事
地下道で謎の光に包まれた彼は 1984年にタイム・スリップしてしまう
謎を解く鍵は秘密警察の支配する 
壁崩壊以前の東ベルリンにあった
そして過去を変え 未来を変えるため 
時空を超えた運命の戦いがはじまる!!

ベルリンで発生した、史上最悪の連続猟奇殺人事件。悪魔のような犯人は、マイク・ブルンナー刑事の妻を誘拐。妻を救出するため迷路のような地下道に潜入したマイクは、突然強烈な光に包まれる。気がつくと彼は、1984年、壁崩壊以前の東ベルリンにタイム・スリップしていた。連続殺人は、この世界から始まっている。25年後の事件と同一犯人であることは、間違いない。自らの運命を変えるため、マイクは執拗に事件を追う。まだ幼い妻、若き日の父との出会い。秘密警察の追及を逃れながら、陰謀の核心に迫ってゆくマイク。彼はすべての謎を解き、2009年へと戻り、妻を救い出すことは出来るのか?

解説
過去にさかのぼって、若かりし頃の自分の両親に会う…というストーリーだったのは、大ヒット作品「バック・トゥ・ザ・フューチャー」。そんな「バック・トゥ・ザ・フューチャー」をシリアスに仕立て上げ、さらに主人公をジャック・バウアー的刑事にし、スリルとサスペンス、そしてミステリーを加えて完成したのが本作!しかもストーリーをさらに面白くしているのがこの舞台、ドイツ。ベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツが統一されたあとのドイツが、我々にとって当たり前の国となっているが、主人公がタイムスリップした過去では、まだ壁は崩壊しておらず、東ドイツは秘密警察が台頭している監視国家だった…。さらにそこで若かりしころの自分の家族に出会ってしまって…。とにかくたくさんの要素が巧妙にからみあって、最高に楽しめる作品に仕上がっている本作。終始ハラハラドキドキ間違いなし!


感想。
設定については、かなり穴だらけで???な部分は多かったです。
でも結構楽しめました(*^_^*)

過去を変えたら未来は変わるというか何というかそれはやっちゃヤバイんじゃΣ(´∀`;)という突っ込みは無しの方向で観ないと駄目な作品です。

主人公はくそ真面目な刑事さんのマイク・ブルンナー。
舞台はベルリンです。
連続殺人事件を担当しているマイクは妻まで誘拐した犯人を捜して入り組んだ地下に入り込み、地下鉄に轢かれそうになったところで25年前にタイムワープしちゃいます。
25年前の東ベルリンに吹っ飛んだのに、やたら冷静なマイクさん(--;)
普通パニくると思うんですが……パニくっていたらそこで余計な時間を割いちゃうのでそういう演出は無しの方向だったんだろうかw
第一装備品について誰にも突っ込まれない所がおかしいだろう( TДT)
携帯とか持ってた筈だし、時計はデジタル(Gショックかな?)だし、きっと所持していた拳銃も未知のものだろうし…服装にしたってナイキとか着てるのにw
そして搬送されてた先が妻の母親が勤務している病院というご都合展開w
若い頃の妻の母親の家に居候することになるわ、まだ子供の妻は居るわww
しかも何故か25年前にタイムワープしたのに、そこでも「マイク・ブルンナー」という警部で、似たような“連続殺人事件”の担当なんですよ。
その辺が不可解な部分。
その時代に同じ容姿をした同じマイク・ブルンナーという人物が居て、彼と入れ替わったって事?じゃあその時居たはずのマイク・ブルンナーはどこへ?なんか矛盾点ですね。

マイクはすぐに、この25年前の東ベルリンで2件起きた殺人事件が、25年後の2009年に妻を誘拐した犯人と同一人物だと気付きます。
手口がまるで一緒だからです。

それでこの時期に国境を越えようとして射殺された筈の自分の父親がまだ生きてることを知って、射殺されるのを阻止しますw
いいのかそんな簡単に人間の寿命まで変えちゃってΣ(´∀`;)
しかもラストの方でギリギリ父親の国境越えを助けちゃうしorz
だから、そんな事をしたら歴史が……w
ちなみにマイクの父親はヒッピーバンド(かな?)をやっていて社会主義を風刺していて東ベルリンの公安に目を付けられていたんですね。

それで国境を警備している少佐と対立したり、なんか色々ややこしい事態になっていきます。

肝心の犯人は、検事の息子でイカれた小太りの男でした。
25年前の世界での相棒のおばちゃん刑事の娘が内緒で西側のパソコンを入手していて、こっそりとその犯人の名前を探すのに協力してくれたんですが、例の少佐に発見されてパソコンなどを押収され、もう娘は学位を取ることも出来なくなったと嘆くおばちゃん刑事と落ち込んでいる娘に、お詫びとして金を借りてでも株を買うこととその銘柄と2000年春に全てを売却することを教えます。
良いのか、そんなことまで教えてw
ラストで2009年に戻ったマイクが、街頭ポスターを目にして安堵するんですけれどね。
ちゃんとマイクの言葉を守って株で大儲けして富豪になり、基金を設立した親子の写真が貼られていたんですよ。

まぁそんなで、検事の息子を地下道で追い詰めた瞬間に、また地下鉄のシーンに戻ります。

同じ病院で目を覚ましたマイクは、隣に2009年の相棒が座っていたので戻ってきたと確信。
ていうか、だからなんでそんなに冷静なんだよ(--;)
そして相棒に、あれから4日間マイクは意識不明のままで妻も犯人も見つかってないと告げられて、怪我した身体にむち打って犯人逮捕へと向かうのです。

そして地図には記されてない地下室で、妻を尋問しているイカれた検事の息子。
彼の脳内は、まだ東ベルリン時代のままなのです。
マイクが不穏分子だと思い込んだままの彼はきっと25年間彼を捜し続けて、そして発見したから6名の犠牲者を出して更に妻を誘拐してマイクをおびき寄せたんですね。

それで最後は妻と犯人の居場所を突き止め、犯人と戦い妻を奪い、最後に爆弾の起爆スイッチを押した犯人に気付いて妻を抱き上げて必死で逃げるマイク。
ギリギリ脱出できて、最後はハッピーエンドでした。
退院する妻と共にタクシーに乗り込もうとしたマイクが見た人は、それは25年前に息子だと名乗らずに(当たり前だが)西側へ脱出させたヒッピーバンドをやっていた父親でした。
当然マイクの存在に気付くこともなく、マイクも声をかけることなく、ギターを担いで自転車で去っていったのでした。

なんか突っ込みどころが凄く多い設定だったけれど、普通に面白い作品でした。
これでマイクがもう少しなんというか25年前にぶっ飛んでパニック起こしたり環境の違いに戸惑ったり人間らしい行動を取ってくれればもっと深みが出て良かったと思ったのですが( TДT)
ちょい冷静沈着すぎでした。