インクハート 魔法の声 【Blu-ray disc 専用】
■監督:イアン・ソフトリー 
■出演:ブレンダン・フレイザー ポール・ベタニー ヘレン・ミレン ジム・ブロードベント イライザ・ベネット アンディ・サーキス
■ストーリー
あなたの声が、物語に命を吹き込む!
確かなストーリーと確かな俳優陣が織り成す、大人も思わず胸躍らせる、高品質な冒険ファンタジーが登場!!
『ハムナプトラ』シリーズのブレンダン・フレイザー主演!
脇を固めるのは『クイーン』でアカデミー賞主演女優賞を受賞した名優ヘレン・ミレン!

物語の登場人物が現実に現れたらどうする?本を読んでいて夢中になって、登場人物がページから飛び出してくるように、じゃなくて本当にベッドサイドにやって来てしまったら。本当にページから抜け出してきて、私たちの前に現れたら。そして物語の世界を私たちの世界に持ってきてしまったら?

あるとんでもない夜に、幼いメギーの父、モーがInkheartという本を読み聞かせていると、邪悪な王様、カプリコーンがなんと、おとぎ話の枠を乗り越えてリビングルームに現れた。突然、メギーは物語の世界にしかない冒険のまっただ中に巻き込まれる。

何としても、 メギーとモーは悪夢のきっかけとなったこの魔法の力をコントロールしなければならない。何があってもストーリーの流れを変えなければ、二人の人生は永遠に変わってしまう..これはInkheart、時空を超えた物語、空想、そして人生の話。 あなたもこの物語を声に出して読んでみたら?

解説
本を朗読すれば書いてあることが現実になる《魔法舌》の力を持った父親と、同じ力を受け継いだ娘が大活躍を繰り広げる冒険ファンタジー。かつて、その力で邪悪な王を本の世界から呼び出してしまい、代わりに妻を本の中に捕らえられてしまった主人公は、失われた本を探す旅を続けていたが……。「ハムナプトラ」シリーズのB・フレイザーが《魔法舌》の父親を演じるほか、「クイーン」の名女優H・ミレンが貫禄の演技で共演する。「オズの魔法使い」の冒頭を読んで嵐を起こすなど、本を使って危機を乗り越えるというアイデアが面白い。


感想。
子供の頃、物語の登場人物に会ってみたいと思ったことはありませんでしたか?
このお話は、そういう気持ちを思い出す内容でした(*´Д`*)

『魔法舌』という特殊能力を持つ人間が、遥か昔から存在していたんですね。
読み上げた物語が現実になってしまう、そんな能力。
でも一つ欠点があるんです。
現れた本の中の誰かと、現実の誰かが入れ替わってしまうのです。
本の登場人物が現れたら、傍にいる誰かが本の世界へ閉じこめられてしまう恐ろしい面を持つ能力。

物語というのは善人ばかりが出てくる訳じゃありませんよね。

主人公のモーは、自分が魔法舌だと知らずに幼い娘と愛する妻に対して、1冊の本を読み聞かせるのでした。
その本「Inkheart」を朗読してしまったせいで、Inkheart内の悪人が現実化してしまい、そして悲しいことにモーの妻レサが本の中へと消えてしまったのでした…。

あれから9年。
娘のメギーを連れて、モーは自動車で各地を転々と放浪しています。
あちこちの古書店を訪ねてはInkheartの本を探して回ってるのでした。
メギーには何一つ、本屋を回って転々としてる事を伝えてません。
学校へも通わせて貰えずに、父親に連れられて本屋を回るメギー。
その生活に不満は無いけれど、疑問を沢山抱いてます。
どうしてモーは本屋を訪ねてこうやって自動車で回っているのか。

ある田舎町の古書店で、とうとうモーはInkheartを発見します。
ほっとしたのもつかの間、外で待ってるメギーの元に一人の奇妙な男が現れます。
“ほこり指”と名乗った男の出現から、全てが動き出すのでした……

というわけで、結構面白かったです(*´Д`*)♪
主役はモーなんですが、モーよりほこり指が主役級だったかもw
メギーも大活躍するのですが、物語から出てきたほこり指と、アリババのお話から呼び出された盗賊の少年の活躍が面白いです。

最後に、メギーを好きになったらしいアリババの少年が、この世界に残ることを選んだのも、盗賊なんかしたくないだろうし、メギーの傍に居たいからなんだろうなぁ(*´Д`*)カワイイ
モーだけは、思春期の娘を持つ父親の心境って感じで半分面白くない感じでしたがw

Inkheartの本から出てきた悪人のリーダー、カプリコーンは別の“魔法舌”を持つ男性をどこからか捜し出して、Inkheartを朗読させたり他の本を読ませたりして空想上の動物を出現させたりするのですが、この魔法舌の男性、吃音なので魔法が不完全。
だから出現した人間や動物の身体には文字が浮かび上がっており、外見や中身も不完全なんですよ。
カプリコーンは、こっちの世界を支配するつもりのようです。
だからモーを捕まえて本を読ませてInkheart内の最強の悪魔“影”を召喚させるつもりなんですね。

途中、Inkheartの原作者を捜し出して物語の結末を書き換えて欲しいと頼んだりします。
原作者の作家のおじいさんは最後に自分を本の中の世界へ送り込んでくれと頼みます。
この世界が嫌で、自分の行きたい世界を物語にしたからなんですよ。
おじいさんの願いを叶えてあげました。
きっと自分の夢の世界で、余生を楽しく過ごしたことでしょう。
ちょっと羨ましい(*´Д`*)
こっちの世界に身内も居ないし未練も無いから出来る事なんだろうけれどね。

モーとメギーはレサを取り戻し、ほこり指は本の中に帰ることが出来て家族と再会する事が出来て悪人一味は消えて、全てがハッピーエンドの後味の良いお話でした(*´Д`*)
面白かった♪
オズの魔法使いのドロシーの愛犬トトも出てきます。
ユニコーンやミノタウロスなんて空想の生き物も出てきます。
本好きさんにおすすめ(*´Д`*)
ついつい朗読したくなっちゃう~出てこないかなってw