ダム999
■監督:ソーハン・ロイ
■出演:ジョシュア・フレデリック・スミス、ヤーラ・ピッケリング、ヴィナイ・ライ、リンダ・アルセニオ
■ストーリー
英国統治時代に建造された古く巨大なダムを擁する、インドの美しい街。
かつて、その街を治めていた一家の末裔の青年フレディは、政治の世界にとらわれるのを嫌い、船舶学校へ入学。そこで愛する女性とも出会い、幸せな生活を送っていた。大型船舶の船長を務めるまでになったフレディは、ダム近くの村出身で親友の船舶エンジニアのヴィナイと共に、数年ぶりに故郷へ戻ってくる。フレディの妹マリアは、市長でもある父親のアシスタントのデュライと結婚していたが、夫に虐げられ不幸な生活を送っていた。政治に野心を燃やすデュライは義父を陥れ、遂に自らが市長の座に就き、古いダムの再建に乗り出す。5年の歳月をかけても完成に至らないダムを巡って市民からの批判を受け、新市長にフレディを推す声を聞き、焦りを見せるデュライは、建築構造の確認とセキュリティチェックを怠ったまま、強行でダムの完成式典を開催する。2009年9月9日、街を記録的な暴雨風が襲い、ダムのわずかな水漏れから決壊の恐れへと事態が深刻化を極める。大避難と事態を収めようと自らの命を顧みず奮闘する人々…果たして、ダム決壊の恐怖から美しい街と人々の命は…

感想。
インド映画だったのね(;´Д`)
どおりで「恋愛8:2災害パニック」という内容だったと納得w
ダンスは挿入されなかったものの、随所で独特の懐かし系メロディの歌が流れ出す~。
妙なノリでした。
パッケージやジャンル的にどうみてもディザスターパニック作品にしか見えないのに…災害は作品的にはオマケレベルで、内容はなんていうのか自己中男の恋愛物語でした(ノД`)

冒頭ではよく分からないナレーションの後、インドの村でダム反対デモが起こってます。
そして白人の地位が高いらしい老人が射殺?されてしまうシーンという場面から、始まりました。

そして舞台は現在に変わり、マリン・シティというインドの新興住宅地にバスが入っていきます。バスには修道女が沢山乗ってます。これは後で伏線になります。
そして到着したホールでは「ダム999」というノンフィクション小説の出版記念パーティが始まりました。作者はフレディという白人男性で、恋人のインド人ラジーヤに1冊目をプレゼントします。
そしてこの「ダム999」の主人公であるヴィナイというインド人男性が登場して挨拶をします。

そして“18ヵ月前”というナレーションが入り、この自伝の回顧が始まるわけですよ。

タンカーの船長を務めているフレディは、エンジンの故障の為になかなか出航出来ずに居て困ってます。
そこへ友人のヴィナイとその息子サムが乗船してきます。タンカーにはフレディの恋人ラジーヤも乗ってます。
「奥さんは?」「離婚するつもり。会ってない。あいつは仕事の方が大事」と答えるヴィナイ。
サムは若年性糖尿病で定期的にインシュリンを打ってます。
夜になり、船のバーで酒を飲んでるフレディとヴィナイ。フレディの昔の恋人の話題になり、ここから突然歌が始まり、歌に乗せて延々とフレディとヴィナイの船舶学校時代の青春映像が流れます(;´Д`)流石インド映画。
どうやらフレディの船舶学校時代の恋愛の回想らしいε-(;-ω-`A) フゥ…

翌日、火災が起きたエンジンルームにサム閉じこめ事件が発生しますが、このエピソードは本編と全くこの後絡んで来ません( ̄□ ̄;)何だったんだ、この無駄なエピソードw酷いww
ともかく無事に確保されて大事には至らなかったサム。うん、この話はここで終わりなw

夜、甲板でフレディとラジーヤがお喋り中。
「ミーラ」という女性とヴィナイの事を話している。何故別れたのかと。
その後酷くショボイベッドシーンwインド映画じゃこれが精一杯なんだな。

翌朝、エンジン修理に数ヶ月かかるのでサムの治療をしたいから休暇が欲しいというヴィナイ。
・・・ただ乗りかと思ったら、ちゃんと働いてたのかヴィナイ。
快諾して「来週サマーパレスで会おう」というフレディ。
それでヴィナイとサムは故郷であるダムの村へ。
またまた急に独特のメロディを持つ歌が流れ出す~Σ(`・Д・ノ)ノ
歌に乗せて、水難事故で家族を全て失った女の子とその女の子を引き取った家の少年の甘酸っぱい初恋映像が…って、どうやらこれがヴィナイの初恋回想らしい。

実家らしき家に着き、ノックをしたら大人になったその彼女が登場。気まずい空気の2人。
この女性がミーラなのですね。
ギクシャクしてると、ヴィナイの父親登場。父親はシャーマン的な事をしていてお祈りや薬草などで病気を治したり占いをしたりしてるらしい。

そして場面はサマーパレスへ。ラジーヤを色々案内してるフレディ。
冒頭で撃たれた男性がフレディの父親でした。フレディの一族はダムを建設したんですね。
フレディは政治には興味はなく、このサマーパレス(でっかい別荘)だけを相続しました。そしてフレディの姉の旦那が市長になって後を継いでるらしい。
姉マリアは子供の頃の麻酔の後遺症で下半身不随で車椅子生活です。市長は野心家で、今回建設している新ダムで色々儲けてるらしい?ので、反対派の男を飼ってるコブラで殺しちゃったりしてます。
そんな場面を公邸?でうっかり見ちゃったマリアを更にコブラで脅す市長。「前回の選挙は足の悪いお前への同情票で当選したが今回はヤバイ。だからお前をコブラで毒殺して、それで票を集めようか」と妻強迫(;´Д`)嫌な男だ。

フレディとラジーヤは、ヴィナイの実家を訪問します。
ラジーヤはミーラに、何故ヴィナイと別れたのかと問います。
ここでまた回想~(´Д`ι)
父の占いで、2人が結婚すると不幸になる。2人が近づくと必ず災いが事が起こる。決して結ばれない運命。だからヴィナイは家を出たんですね。悲しみにくれる日々のミーラ。
そしてヴィナイが家を出た後、皮膚炎の治療でやってきた白人のマークという男性に惚れられて口説かれて、そして父にも「2人の相性は最高(*^∀゚)ъ」と太鼓判を押されて、プロポーズを受けたミーラ。
だがしかし、「やっぱりミーラが好きだお(´;ω;`)」と出戻ってきたヴィナイ。
空気読めよヴィナイ。なんて自己中なんだヴィナイ。
そこには見知らぬ男性(マーク)がいて、全てを悟ったヴィナイは激怒して出て行くし(何故ミーラから離れたお前が怒る(`ω´;))、更にそのやりとりを見てて更に悟ったマークもミーラの元から去っていったのでした。
悲しすぎるミーラ。
ヴィナイひでぇぇええぇ~!o(`ω´*)oプンスカプンスカ!!
この後にサンドラと出会って結婚してサムが産まれるわけですね。

という事を聞いたと、ヴィナイに伝えるラジーヤ。ヴィナイはミーラに謝ります。そして何故かミーラに離婚寸前の妻サンドラとの馴れ初め等を語り始めるヴィナイ(;´Д`)
なにこの無神経野郎…

フレディとラジーヤは父に占って貰い、近々子供が出来ると言われて喜びます。
あ、ついでにサムも糖尿病を治して貰いました。シャーマンすげぇ。
その頃、ヴィナイとミーラとサムはダムへ遊びに行きます。その帰りに船の中で「サムには母親が必要だ。サムの母親になってくれ」とプロポーズ的な発言をします。
ヴィナイが好きなミーラは、ちょっと嬉しかったり。
だがしかし、船から下りたら何故かサンドラ登場wwwちょwこのタイミングでやってくるか!!(;゚ロ゚ノ)ノ
当然気まずい空気になるミーラとヴィナイ。
サムもママが来て大喜びだし。サンドラもサムと大喜びで抱き合ってるし。
サンドラはジャーナリストで、ダムの取材に来たらしい。
そしてヴィナイに「私が間違ってたわ。あなたと寄りを戻したい。この仕事を最後にするわ」というサンドラヾ(*゚ロ゚)ノエライコッチャ!!
そしてここでまた歌が始まる~♪悲しみにくれるミーラの歌~♪( TДT)
ヴィナイ◎ねよ、と思わず突っ込む私。

場面は変わり、市役所?で議員達?スポンサー?にダムの建設が遅れている事を責められてる市長。このままでは支援できないとかなんとか不穏な空気。

夜、寺院へ行ってるミーラの所にヴィナイ登場。
私を自由にして。終わりにして。と訴えるミーラ。
どっちつかずの優柔不断男きもいよヴィナイ( `Д)

そしてサマーパレスでパーティが始まります。そこで妊娠報告するフレディとラジーヤ。もう出来たんかいw
お祝いムードのところへ、市長登場。席を外して話し込むフレディと市長。「マリアを殺されたくなければ選挙に荷担しろ」と脅迫します(;´Д`)

それで、フレディやヴィナイ、サンドラ達でマリアの連れ出し作戦開始。なんか突っ込みどころ満載ですが無事にマリア奪還。その後歩けないマリアにミーラと父は治療を施し、数日間でクララが立ったわ状態にwちょっとやり過ぎ。

ここからようやく!ようやく災害作品として動き出しますwww
新しいダムの完工式は2009年9月9日で999なのが不吉だという父。
ちなみに新しいダムは古いダムの外側に建設していて、完成してから古いダムを開け放つ方式みたいですね。
仕事でダムの中継をするサンドラ。
ヴィナイは懲りもせずミーラを口説きます…お前はよ…やっぱ◎ねよ。

古いダムに亀裂が入り出します。
そして大雨になりました。新しいダムで取材中のサンドラ。作業員はようやく亀裂を発見し、市長にどんどん雨が貯まって来てるし危険なので放水の許可を伺いますが、市長は完工式が終わってからにしろと聞く耳ナッシング(古すぎ)。
このままではダムが決壊しちゃう~との事でサンドラがその危機を下流域の皆さんに放送するために奮闘します。でも放送中に市長にばれて市長は放送局へ殴り込み(;´Д`)なんだこのチンピラ。
放送を見ていた住民達は高台へと避難を始めます。
それでサンドラと作業員は決死の覚悟でバルブを開けに行きます。頑張れサンドラΣ(`Д´ )
手を血塗れにしながらもバルブを解放した作業員とサンドラ!やったー!…と喜んだのもつかの間、いきなり地震発生(゚(゚(゚(゚Д゚)!?なにこの斜め上を行く展開。

結局頑張ったサンドラ達の努力を無にした地震のおかげでダム崩壊。古いダムも新しいダムもがっつり崩壊。大量の水が下流域にどっかーん(;';゚;ж;゚;`;)ブホォッ
死者多数。最後まで残って祈りを捧げていた父とミーラ死亡。

それで冒頭の出版パーティに場面は戻り、突然「ミーラが居たー!」などと言いだして修道女の集団を追いかけ出すヴィナイを引き止めるフレディ達。「もうミーラは死んだんだ」と落ち着かせるフレディ。
フレディは市長になったのかな?なんかそんな感じ。あの市長は勿論死んだし。
それでラジーヤは「どこかでミーラは生きてる気がする」と思ってます。
ミーラの遺体は発見出来なかったようですね。サムは生きてるけれど、サンドラはダムに居たから助からなかったのかな?忘れた(;´Д`)

最後に修道女が沢山乗ってるバスの中に修道女姿のミーラがひっそりといました。全てを切って、新しい運命を探す決意をしてる~みたいな感じでエンディング。