01101753_50ee81738b1b0.jpg
■監督:アレクセイ・ウチテル
■出演:ウラジミール・マシコフ、アンジョルカ・ストレチェル
■ストーリー
第二次大戦終結直後のシベリア、ソ連領内の反体制分子を捕らえた収容所があった。その地に戦争の英雄・イグナトが蒸気機関車の機関士として赴任する。しかし、女を巡るトラブルから前任者に機関士の座を追われたイグナトは、収容所から離れた島に橋が壊れたため動かせなくなった機関車が放置されていることを知る。島には朽ちた機関車に隠れ住む若いドイツ人女性・エルザがいた。2人は協力して橋を修理し、機関車を動かすべく奔走するが…。戦争で傷ついた2人の、どん底からの脱出と誇りをかけた闘いが始まろうとしていた。


感想。
突っ込み所満載のロシアの作品でした。
やりたい放題の軍人イグナトの、ワンマン振りを描いたヒューマンドラマ?でしたw
暴走してたのは機関車ではなく、ちょっとキ○ガイ入った元兵士じゃねーかよ。

時代は第二次大戦終結直後のシベリア。反乱分子を強制労働させている隔離されたクライ村が舞台です。
1945年。イグナトが村へやってきました。
戦争が終わり、この村で働くように派遣されたんでしょうかね。管理しているコリバノフの事務所を訪れるイグナト。機関車の機関士として働くことを希望します。戦争中の事故?の後遺症?で機関士の資格は取り消されてるというコリバノフに無理矢理ねじ込むイグナト。

それで整備主任のじいさんを殴ったり、無理な注文つけたりとやりたい放題のイグナトに皆さん憤慨(´・ω・`;)なんじゃこいつ。
整備主任のじいさんを殴った後、発作が起きて倒れます。罪のない人を殴っちゃいかんよ…
そして村に来たときに見たソフィアという女性をナンパしてwデート。ソフィアはドイツで生まれたパーシャ(口がきけない)という息子を連れていて、機関士だったステパンと付き合ってたけれど、一瞬でイグナトに乗り換えてますw
さくっとソフィアの部屋に行き、何を言い出すかと思えば「ドイツの男はでかかったんだろ」と嫌み発言(; ̄Д ̄)
流石のソフィアも「出てって(`Д´メ)」と切れますが「嫌だね」というイグナト。ただの屑じゃん、このオッサン。
そして濡れ場にもつれ込み~って長いよ濡れ場(´д`)

村の食堂?ではステパンが仲間達に「機関車もソフィアも取られたなw」とからかわれてふて腐れてます。可哀想(´;ω;`)むかついたステパンは夜中に機関車に細工をw

翌日、イグナトは細工に気付かず機関車を運転。前には別の機関車が。ここでは合流点までは他の機関車を抜かないというルールがあるんですが、そんなの関係ねぇ(#゚Д゚)と無視して加速加速ぅ~!アホや。
当然相手の機関士激怒して競争開始。イグナトの機関車の貨車には村の女性達が大量に乗っていて、スピード出したら振り落とされて危険なのに、そんなのカチムシでかっ飛ばすイグナト( ´゚д゚`)悲鳴を上げている女性達。
そして細工してあったバルブが吹っ飛び、衝撃で女性達も機関助士もついでにイグナトも転落しちゃいました('A`)
当然コリバノフはカンカン。「フィッシュマンが来たら牢獄行きだぞ!」と怒り、イグナトを機関助士に降格させます。
それで機関士に戻ったステパンの助手をしながら「バルブに細工したな」と恨み節。いや、恨み節ぶつけたいのはステパンの方だと思うが( ´_ゝ`)それでソフィアの事でも喧嘩したりして、仕事途中で勝手に機関車を降りてしまうイグナト。もうダメだこのオッサン('A`)

そして村の情報屋みたいな男に、ある島を紹介されます。そこに機関車があるけれど、流氷で橋が壊れてそれきりだという話を聞き、手こぎトロッコを借りて島へ。
流されそうになりながらも泳いで島へ渡り、すっかり錆び付いた機関車を発見します。
しかし突然銃撃されます。相手を捕まえて見れば若いドイツ人女性でした。
それで勝手に機関車の整備を始めるイグナト。警戒してるドイツ人女性エルザは銃を突きつけながら近寄ります。
その後エルザと大喧嘩し、殴ったりしながら、機関車のエンジンを蘇らせたイグナト。

エルザは1940年にクライ村へ父親と恋人グスタフと共に機関士の技師としてやってきたのです。1941年、ロシア人の偉い人にグスタフが殴られます。流氷で橋が流され機関車を失った事を怒っているのです(天災に対して怒っても…)それで責任を取らされようとしたので逃げようとした父親が撃たれグスタフも撃たれ、エルザだけが命からがら泳いで島へ逃げ込んだのでした。

そしてイグナトはエルザをこき使い、2人で橋の補修を始めます(_ _|||) 若いお嬢さんに、大の男でもツラい肉体労働を…鬼畜過ぎるよイグナト。
しかし勝ち気なエルザはムキになって橋を補修。ていうか、2人だけで良くここまで出来たよな…という程の補修( ̄д ̄)

ちなみに数日間イグナト不在なので、ステパンはソフィアに言い寄りますが「イグナトが良い。彼は個性的だから(*≧д≦)」と断るソフィア…個性的で済むのか?コレ。

そしてなんとギリギリで機関車を持ってくることに成功!!(;゚ロ゚ノ)ノ
イグナトは機関車で村へ戻り、そしてエルザを連れてなんとソフィアの部屋に連れ込みますwなんという空気の読めない男だイグナト( ゚д゚)
部屋にいたパーシャにドイツ語で優しく話しかけるエルザ。すると初めてパーシャが笑い声を上げたのです。ドアの前で聞き耳を立てていた村の女性達は驚愕して「パーシャが笑った!」と歓喜。
パーシャはドイツ人だからな…分かる言葉で話しかけられて相当嬉しかったんだな( iдi )

そして夜、ソフィアはベッドでイグナトに合体w要求しますが、乗り気になれないイグナト。
ちなみに足下にはパーシャとエルザが寝てます(;゚∀゚;)よくその環境でやる気になれるなソフィア。
イグナトのやる気が無いのはエルザが居るせいだと切れて「邪魔だから出て行きなさいよ!」と追い出すソフィア。
仕方なく寒い機関車の運転席で寝てるところへ、襲いかかる男(ステパンだったか違う男だったか忘れた)。
エルザぴーんちΣ(`Д´ )そこへソフィアの部屋を抜けてきたイグナト登場。助けます。
この頃から?2人の関係に変化が現れてきました。

機関車の修理をしてる2人は村人達に嫌われてます。エルザはドイツ人だしイグナトはこの通りわけのわからない性格してるし(;´Д`)
酒を飲んでへべれけになってるイグナトは、エルザにぽろっと心の奥の本音みたいなものを零したりしてて、段々距離が縮まってきてる2人。

エルザが居ると良く笑うパーシャにソフィアはその辺だけは感謝してるのか、イグナトにつっけんどんに「パンあげて」とか言ってるし。
でも村人には嫌われまくってる2人。機関車の試運転してるところへ投石したりさ。まぁ気持ちはわからんでもない(;´Д`)
投石されて機関車に被害が出てエルザも怪我をしたので、情報屋に犯人は誰だと問い詰めるイグナト。
やった村人達にスクワットの刑(´д`)若者はともかく老人にスクワット100回近くはちょっとさ…偉そう過ぎて気持ち悪いわイグナト。

夜に、エルザの背中に傷薬を塗ってやるイグナト。良い雰囲気になり「キスして」というエルザ。最初の威嚇しまくりはっ倒されまくりこき使われまくり関係からここまでになるとは、おそロシア。
多分その後、やっちゃったぽい2人w

イグナトは情報屋に女物の服と靴、そして鉄板を要望します。見返りはイグナトの勲章。
鉄板を夜中に調達する情報屋。なんとコリバノフの事務所の屋根のトタンwちょwwコリバノフぶち切れて、フィッシュマン宛の手紙を書いてフィッシュマンを呼び出し。

イグナトはエルザに「フィッシュマンが来るから逃げよう」とエルザに情報屋から貰った服を差し出します。その服はエルザの物でした。ちなみにコリバノフの鞄もグスタフのでした。自分が着てたワンピースに大喜びするエルザ。着替えてきて髪を下ろし、見違えるほど可愛くなったエルザ。イグナトはドイツ人だとばれたら殺されるので「言語障害者のふりをしろ。喋るな」と言います。
ソフィアに別れの挨拶をしに行くイグナト(ノД`)結局利用されただけだったんだな、ソフィア。因果応報だけれどさ。自分もあっさりステパンを捨てたんだし。
イグナトがエルザを選んだので懲りずにソフィアに言い寄るステパンに「私は子供が産めないの」というソフィア。実はソフィアもドイツ人で空襲の時に偶然母親を亡くして泣いていたパーシャを見つけて保護したのです。その後、ソフィアはソフィアなりに色々あり、ドイツ人であることを捨ててドイツ語を捨て、ロシア人として生きてきたらしい。
ステパンはそれでもソフィアとパーシャを連れて逃げようと夜中に機関車を走らせます。途中でヒグマを轢いてしまい、それで我に帰ったのか勇気が出なくなったのか…村へ戻ろうというステパン。
結局ヒグマはクマ鍋になり、村人は大喜びw
クマ鍋中に試運転?から戻ってきたイグナトの機関車。どかないステパンの機関車と喧嘩になり力比べ開始(´Д`;)当然嫌われてるイグナトは機関車から引きずり降ろされボコボコにwww混乱の中、エルザはイグナトを助けようと機関車をあれこれやってて、その火花が飛んで共同浴場が全焼ε-(;-ω-`A)

翌朝フィッシュマン登場。村人全員整列。
機関車を壊し、ドイツ人を匿ったことを責めるフィッシュマン。エルザとパーシャをフィッシュマンの貨車に閉じこめます。その頃イグナトは何故か自分の機関車で外出中w
フィッシュマンはその貨車を銃でバンバン撃ち始めましたヽ(`д´;)ノ パーシャが死んじゃうぅ~と貨車に駆け寄ったソフィアを撃っちゃうフィッシュマン。力なく崩れ落ちるソフィア。
そんなフィッシュマンにフィッシュマンの機関士が怒り「何故撃った?自分で運転しろや」と降りちゃいました。
ふん、俺様は元々鉄道マンだったんだ。自分で運転するわと機関車出発。
ソフィアは亡くなりました(´;ω;`)イグナトに色々振り回されて悲惨過ぎ。

で、イグナトはエルザ返せやコラーΣ(`Д´ )とフィッシュマンを追い、その後にステパンの機関車にも村人ごっそり乗り込んで「子供を返せやコラーΣ(`Д´ )」と怒りの追撃。
ボロボロのイグナトの機関車に「そんなおんぼろ、50キロも出ねーだろw」と馬鹿にするフィッシュマン。プライドも傷つけられてぶち切れるイグナト。
ここで衝撃事実発覚。フィッシュマンってこのおっさんの名前じゃ無くて機関車の名前らしい。でもどうでも良い。
そして最後にフィッシュマンを追い抜いて合流地点に立ちふさがり、おんぼろ機関車をフィッシュマンにぶつけさせて停止させます。それでメーターもってきて「75キロジャストだΣ(`Д´ )記録更新じゃ!」とメーターを顔面にぶつけるイグナトwwwもはやエルザ救出より速度の問題になってたらしい。
フィッシュマンは頭打ったショックか元々発作持ちだったか、精神がおかしくなり自転車をフラフラ漕ぎながら村人に馬鹿にされながら去っていきました。

その盛り上がりのなか、こっそりとイグナト・エルザ・パーシャは情報屋が偶然w別行動で乗ってきてた手こぎトロッコをかっぱらって逃亡。
1年以上逃亡生活を続けた後、身分証を手に入れてイグナトは機関車の修理工の仕事に就き、エルザは3人の子供を産み、パーシャは合唱団に入って毎日のようにエルザと歌を歌って暮らしたそうです。

なんていうのか…2人(と子供)の異邦人が出会って幸せになったって話か?まぁ結果的に村人達もフィッシュマンから解放されたわけだし…ハッピーエンドなわけだろうけれど、いまいちイグナトのキャラが微妙過ぎた作品でした。
ロシアはこれくらい男らしくwなければダメなのか…?いや、か弱い女性にあんな重労働を強制させてるって男らしくないか…この作品にはどういう意図が…?(;´Д`)