デンジャラス・ラン
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映画「デンジャラス・ラン
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■監督:ダニエル・エスピノーサ
■出演:デンゼル・ワシントン、ライアン・レイノルズ、ヴェラ・ファーミガ、ブレンダン・グリーソン、サム・シェパード
■ストーリー

解説
全米オープニング成績歴代1位の新記録を樹立。公開後2週目でヒットチャートの首位に立ち、7週連続トップ10に入るなど、記録づくしのロングヒットとなった『デンジャラス・ラン』。世界36カ国に指名手配を受ける世界的犯罪者にして史上最高と言われる伝説の元CIAエージェントと、最果ての地での任務にくすぶっている新米CIA職員。隠れ家(セーフハウス)と呼ばれる機密の尋問場所で出会ってしまった二人が、正体不明の敵に追われながら次の隠れ家を目指して逃げ続ける32時間の逃避行。「CIAが追われて逃げる」「迫り来る追手よりも、一緒に逃げている奴の方が恐い」という特徴的なシチュエーションの面白さと、息もつかせない緊迫感あふれる展開、そしてド迫力のカーチェイスで全米を熱狂させた本作は、過去さまざまな名作を生んだ逃亡劇のジャンルに新たな金字塔を打ち立てたサスペンス・アクション大作だ。
主演は、2度のアカデミー賞に輝く名優デンゼル・ワシントン。「デンゼル作品にハズレ無し」と言わしめるほど良作への出演が続く彼が、製作総指揮も兼ねた本作で挑んだのは、デンゼル史上最強の悪人トビン・フロスト。最高のCIAエージェントから一転、悪に染まり、最も危険な国際犯罪者となったフロストは暗殺の腕も凄まじいが、最大の武器は人の心を操る天才的な頭脳と話術。敵にまわすのはもちろん、味方にするにも危険きわまりない掛け値なしの悪役――それを、今回のデンゼルはスーパークールに怪演する。そんなフロストと運命を共にすることになる新米のCIA職員マット・ウェストンを演じるのは、『グリーン・ランタン』のライアン・レイノルズ。隙あらば逃走を図ろうとするフロストと、彼を狙う正体不明の敵。二重の脅威にさらされながら、生き残りの能力と忠誠心を試されるマットの役どころに、持ち前のナイスガイの魅力を発揮。マットの視点で描かれるドラマに、観客の共感をぐいぐいひきつけていく。
メガホンをとったのは、母国スウェーデンで『アバター』超えのヒットを記録したクライム・サスペンス『イージーマネー』でその手腕を見染められ、監督に抜擢された新鋭ダニエル・エスピノーサ。本作でも期待通りのダイナミックな演出力を発揮している。


あらすじ

悪に染まった伝説のCIAエージェントと 運命を共にする、あまりに危険な32時間の逃避行!

最果ての地にあるCIAの隠れ家に連行されてきた超大物犯罪者。 完璧に秘匿された隠れ家のはずだったが、彼の収容と共に正体不明の敵が襲来する。 隠れ家の管理人である新米CIAのマットは一筋縄ではいかない犯罪者を引きつれ必死の脱出を試みるが―。 今、あまりに危険な男と運命を共にする32時間の逃避行がはじまる!

襲撃された隠れ家、 世界的犯罪者を引き連れた決死の脱出!

南アフリカのケープタウン。 諜報活動の最前線から遠く離れたこの地で、CIAの新米職員マット・ウェストン(ライアン・レイノルズ)は、退屈な毎日を送っている。 任務は、めったに使われることのない隠れ家の管理人。 その仕事を一刻も早く卒業し、情報工作員として活躍したいと望んでいるマットだが、自分の実力を証明するチャンスはなかなかめぐってきそうになかった。 そんなある日、思いがけなく隠れ家に大物犯罪者が護送されてくる。 男の名はトビン・フロスト(デンゼル・ワシントン)。 CIA史上最高と謳われた元エリート諜報員だが、10年前に国家を裏切り、悪に染まった。 今では、国家機密を密売する危険人物として世界36カ国から指名手配を受けている。 そんな想像を超えた伝説の人物を目の当たりにして、驚きを隠せないマット。 「いったい、何故?」
 しかし本当の驚きは、フロストの尋問開始直後に訪れた。 完璧に守られていたはずの隠れ家が、武装した男たちに襲撃されたのだ。 味方が壊滅状態に陥るなか、「お前は俺を守る義務がある」というフロストの言葉にうながされ、無我夢中で彼を隠れ家から連れ出すマット。 激しいカーチェイスのすえに敵を振り切った彼は、フロストと共にモーテルに身を潜め、CIA本部からの指示を待った。そんな張りつめた緊張状態の中、フロストが静かに牙を剥く。 「なぜ隠れ家がバレたと思う?」人の心を操る天才と言われるフロストの言動にマットは激しく翻弄される。


感想。ネタバレ込み要注意!
脚本自体には残念ながら目新しさは感じられなかった。
使い古され切った「本当の敵は味方にあり」ってネタだった(´・ω・`)
捻りも何もないです。
ものすごーく「どっかで観たよ」的な脚本っていうのかなんていうのか…何かと被ってる印象。
ボーンシリーズとかあの辺に似てる気がする。
前評判の割に、普通…って感じです。
たまにしかこの手の映画を観ない人は楽しめると思いますが、そこそこの量の映画を観てきてる人には「デンジャラス」じゃないと思いますw
なので「期待しないで」観た方が良いと思います。
面白いんだけれれど、凄く面白いわけでもない。つまり傑作とは言い難い。

そんな中でも面白かったのは、伝説のCIAエージェントであるトビン・フロスト(デンゼル・ワシントン)とCIAの新米職員マット・ウェストン(ライアン・レイノルズ)の前半までの緊張感溢れる攻防戦でしょうかね。
途中でネタ晴らし的な台詞が入っちゃってからはちょっと雑な展開になったのが惜しかった。
それで後半になると、もう完全に先が読めちゃって…もうちょっと最後まで隠すことが出来なかったのかなって演出で残念でした。その辺の失速が勿体ない。
段々“真犯人”さん達の行動が雑になってくるんですよね(;´Д`)その道のプロなんだから、もっと巧妙なやり方あるだろうよ…と萎えました。
アクションシーンは凄く良かったと思います。結構その辺は丁寧に作り込んである印象を受けました。流石デンゼル・ワシントン、演技は素晴らしいです(*´Д`*)そこは観る価値あり。

ラストで上級エージェントに昇格したウェストンが、カフェで友人と談笑してる恋人を遠くから見守り、その恋人と視線を一瞬だけ絡ませてお互いの想いを心に秘めつつ別れる…ってシーンもどこかで観たぞ?どこだっけ?ミッションインポッシブルだっけ?はて。
なんか良くあるネタが多いな…本当に意外性が無い脚本。

CIAを裏切った悪人という設定のフロスト。
でも最初から彼は「汚職」の件を察知していて、それで自らを犠牲にして10年間汚職の裏を取りつつ、逃げ続けて居たのかな。
だから真実を知られては不味い立場の各国諜報組織の悪い連中が彼を犯罪者として執拗に追い続けていたんだろう。
本当はフロストは誰より正義感の強い人間だと思う。
ウェストンから逃げよう逃げようとしていたのも、後半のあの時まで彼を信用してなかったからだと思う。
CIAの全てが信用出来ない状態だから(誰が裏切り者か読めない)、自分一人で何とか各国の諜報組織の膿を出そうと思ってたんじゃないかなーと感じた。
そして意外に食らいついてくるウェストンを「こいつは自分そっくり。信用できる」と認識して、全てを託したんですね。
ラストのフロストの死にっぷりが良い演技だった。デンゼル・ワシントンすげぇ。

あと、「世界36カ国から指名手配」っていう設定が全然生かされて無くて残念だった。
わざわざそんな設定を表に出してくるのなら、その指名手配を難なくかいくぐって、世界を股に掛けて逃亡してほしかったわよ(´・ω・`)
ていうか、世界を股に掛けるのかと思ってたよ…南アフリカから出てないじゃんwその辺はスケールちっさいw

新米職員ウェストンがこの事件で成長を遂げるまでの描き方は良かったと思います。
「客室係」なんていう最前線ではないつまらない任務に就かされて、希望している勤務地にも行けなくて不満だらけの毎日。
勤務中に恋人と電話してたりするところなんて、もう完全にCIAという立場を舐めていたような「現場未経験の若造」だったんですね。
それがこのフロストが運び込まれてから怒濤のように危機的状況が襲ってきて、この職業で恋人を作るという危険性もようやく認識出来て、段々と本当のエージェントとして成長していく様がイイ感じで描かれてるな~と思いました。
現実は厳しいんだよってのを身をもって学ぶというのかな。在り来たりな設定なんですが、結構良い演技でした。

これ、既に続編も決定してるとか…でもフロスト死んでるし(;´Д`)
ウェストンのその後じゃ、その手の作品は飽和状態なのでわざわざ続編にする意味もないし…だって、彼は主演を張るほど「個性的な役」じゃないんだもん。
だとしたら、前日譚的な内容になるのかな?フロストがCIAを辞めるまでの物語?
そっちなら観てみたいけれど…さて、どうなんだろう?