サイレントワールド
■監督:クリストフ・シュラーエ
■出演:ディーン・ケインベティナ・ジマーマンナイジェル・ベネットジョアンナ・テイラージョン・キーオ
■ストーリー
巨大彗星の激突により氷河期となった地球を舞台に、人類の命運を賭けた壮絶な闘いが繰り広げられるSFパニック。40億の人々が死に絶えた、彗星の激突から3年。生き残った人類はモロッコに連邦政府を置き、氷河期を迎えた地球で生存の道を模索していた。


感想。
アルバトロスが勝手にシリーズ化してる「サイレント・ワールド」シリーズの1作目です。3作品がこの後に出ていますが全部関連性はありませんw

さて、勿論アルバトロスが配給するレベルなので、突っ込みどころ過積載の内容です。
2010年、ベイレーダー7彗星が地球に接近してきます。
発見者のスタンドルフ博士と娘で同じ研究をしてるアンナがベルリンで彗星発見の祝賀パーティ?の為に大使館に居ました。
その2人に声掛けする警備主任のパーカー大尉。博士とアンナは突然電話で呼び出されます。慌ててNLOSI中央司令部戻る2人。
所員のヒンツェが「彗星が軌道を変えた」というので軌道を計算し直すアンナ。
地球の引力が原因なのか小惑星の衝突が原因なのか、彗星は欧州北部を目指してまっしぐら(;´Д`)
衝突時間は49時間後。
パーカー大尉は妻子の元へ戻ります。
軍はスタンドルフ博士に命じて、彼が設計した衛星ソルスター2のマイクロ波ビームを彗星に照射して破壊する作戦に出ます。
ヒンツェは「電子レンジで彗星を溶かせるわけないだろ」と泣きつつ悲観にくれてますが、博士は実は軍(国家)に金を出して貰う代わりに、兵器としても使用できる気象衛星を開発してたんですね。ヒンツェはそれを博士から知らされてませんでした。
それで行くぞ必殺マイクロ波ビーム(`Д´)-----☆!
彗星は数個に割れはしましたが影響力は変わらず、ブルース・ウィリスも登場しないままにロシアに激突。
…あんなでかい彗星落ちたのにその衝突映像が何だかな( ̄Θ ̄;)
そもそもあんな巨大な物がロシアに落ちたら欧州北部なんて瞬殺だと思うのだが、何故ベルリン無傷なの?w
40億人も死ぬほどの大惨事なのに衝突地点に近いドイツなんかは瞬殺じゃないのか?

それで舞い上がった土砂?の影響で分厚い雲が垂れ込めて欧州は一気に寒冷化します。
パーカー大尉は妻子を連れて脱出用の空軍基地へ。外交官用のゲート前で妻子を待たせて飛行機の方へ。
アンナもそこに居ます。部下達に父も!と言いますが博士は後で来ます。娘に先に行くようにと言われてますと言って宥めます。パーカーは大佐に飛行機内の乗客を落ち着かせるように命じられて機内へ。
妻子の事を気に掛けつつ命令を聞いてる間に、ハッチが閉まっちゃいます!!(;゚ロ゚ノ)ノ
「ちょ!降りたいんだけど!」というパーカーに「降りるのはゆるさん。俺の命令を聞け」という大佐。それでも降りようと暴れるパーカーを殴り倒して気絶させちゃう大佐(`ε´)酷い。
結局妻子は置いてけぼりのまま、離陸しちゃいました。

それから3年後。モロッコのタンジールに新政府、新北部連邦を設置し何とか組織化しています。そこの大統領官邸の司令室でソルスター2が起動した情報を入手する職員。パスワードを解除した地点がベルリンであると分かり、変に思います。政府はベルリンには生存者は居ないと思ってるからです。
取り敢えず軍の輸送機を送り込み、調査することに。だがしかし、上空からのソルスター2のマイクロ波ビームで輸送機は墜落炎上。それを偶然下から見ていたのが、あのパーカーと飼い犬でした。パーカーはあれから8回も妻子を捜して極寒の北部に入ってるらしい。
一方政府は、避難してるアンナを招集。アンナはタンジールで偶然パーカーと再会します。それで輸送機墜落の事を知ってるというパーカーを連れて官邸へ。
そこにいたのは大統領と例の大佐。パーカー&犬の同行を拒否する大佐ですが、現場にいたしブラックボックスも回収してきたと見せるパーカー&犬を正式に職員として採用してベルリン行きを認める大統領。
2人はモロッコ空軍基地へ行きます。大佐はパーカーに空挺部隊のサラという女性兵士を紹介して「彼女の命令は俺の命令だと思って聞け」と言ってサラにパーカーを押しつけます。
肉食系サラは、シャワールームでシャワー浴びてるパーカーに言い寄り、いきなりさくっとセックス(;';゚;ж;゚;`;)ブホォッ妻子捜索中だろパーカー!少しは拒めよ…

そして大統領からの通信が入り、ソルスター2の標的が判明。それは450万人が暮らすこのタンジールでした。
48時間後に攻撃される見通しなので急ぐようにと言われます。
輸送機に2台の雪上車を積み込んで出発。輸送機がマイクロ波ビームで爆破される寸前に雪上車を投下。
それで一路ベルリンへ。途中氷の下から氷柱が噴き出します。パーカー曰く「マグマの流れが変わって大陸が裂け始めてる」かららしい。意味不明。
それでその氷柱攻撃で大佐とアンナの乗ってる雪上車の下から氷柱ドッカン。雪上車串刺しで持ち上がっちゃいます。
ロープを持って助けに行くパーカー。流石の大佐も危機一髪のところを助けてくれたのでパーカーに礼を言います。
そしてアンナビビリ過ぎ(`ω´;)パーカーの迷惑になるからちゃっちゃと降りちゃって!と突っ込みたくなる。
そして残された1台の雪上車に生き残った連中が乗り込んでベルリンへ向かいますが、途中でエンジンが故障して1時間ほど停車する羽目に。
暇なのでパーカーとアンナは周囲の捜索。SOSのつもりか、音が鳴る飾りを見つけて、その民家へ入ってみると寄せ合って毛布にくるまって息絶えている数名が(´;ω;`)軍が捜索に入らなかったのか…無責任過ぎ。結構大きな町っぽいのに。

そしてベルリンに到着。パーカーとサラがスノーモービルに装甲つけたような乗り物(ソリにしておこう)に乗って偵察に向かいます。議事堂付近で銃撃されて慌てて雪上車の近くまで戻ると雪上車が爆破されました。ソリも爆破されるし。先に脱出してた皆さんと逃げてる間に雪を掘った穴を発見したので入っていきます。どうやら地下鉄駅らしい場所。
火が焚かれていて中は段々暖かくなっていき、そして一人で座っている喋られない女の子と出会います。
女の子に食糧あげて警戒心を解いて、仲間の元へと案内して貰うと、そこには何とか生き長らえている数百人の市民が居ました。
彼らは「博士」の指示を受けて生活してると言います。その「博士」は足が悪いので500m先で療養してるとか。
その場所へ案内して貰います。
付いてくる女の子。そこは議事堂で中に失明してしまってるスタンドルフ博士が座っていました。駆け寄るアンナ。
博士曰く、ソルスター2はヒンツェが管理している。マイクロ波ビームを1000kmに拡大して照射すれば気温が上がって気象は好転する筈という博士の打ち立てた計画をヒンツェが実行してる。
要するに博士が失明したのを良いことに、ヒンツェとテロリストが手を組んでソルスター2のパスワードを博士から聞き出して解除させ、そして兵器として利用してたわけですね。博士はヒンツェ達に騙されていたんです(´;ω;`)
何故ヒンツェは博士を裏切ったんでしょうか?それはこの後判明します。

ともかく喋ってる間にこっそり接近してきたテロリスト達に兵士達がやられちゃいます。そして銃撃戦になり、何とかテロリスト達を始末しますが博士は撃たれて瀕死。パーカーはアンナに博士からパスワードを聞いてくれ!と言います。博士はアンナに「お前はいつも“思い出せ”と言っていた」「何を思い出すのパパ?!」「思い出せ…」ガクッ(´ゝ`)死亡。ちゃんと教えてやれよ博士…(;´Д`)

それで生き残り民の元に戻り、ヒンツェがいる敵のアジト(NLOSI中央司令部)へ乗り込む事に。生き残り民の中に一人裏切り者(テロリスト)が居て、女の子が彼女を指さしたお陰で裏切り者殴られます。そして生き残り民達の力も借りて乗り込みます。銃撃戦やったりして、何とか管制室へ。
イカれてるヒンツェが一人で居るし。でもパスワードが無いと入れません。
そこでようやくヒンツェが真相を語ります。「ソルスター2が兵器にもなると知り、そんなものを作った博士にショックを受けた。裏切られたと思った」かららしい('A`)
アンナは「そうしないと予算が下りなかったのよ!理解して!」と言いますが聞く耳ナッシング(古いっつの)
まぁヒンツェの気持ちも分からないでも無いが、ぶっちゃけそれが大人の世界だよねぇ。
そして何とかドアロックのパスワードを解除しようとし、色々打ち込みますがヒットせず。それでもしかして!と思って打ち込んだパスワードが「思い出せ」……そのまんまやないかーい!( ´゚д゚`)

ヒンツェあっさり射殺され、ソルスター2を爆破しようとしますが…いきなりサラが大佐を射殺します(゚(゚(゚(゚Д゚)!?
「兵器になる衛星の破壊を喜ばない軍人も居るのよ」とドヤ顔で銃を向けるサラ。
アラブ諸国に照準を合わせるように脅します。この寒冷化で原油を抑え込んでいるアラブ諸国に脅しを掛ける為らしい。成功すれば報酬1000万ドルなのよヽ(`Д´)ノ…流石肉食系女子。はんぱねぇ。
ピンチのアンナ!どうするアンナ!
そこへ女の子と犬を確保して戻ってきたパーカーですが、室内の異変に気付いて隠れます。ドアのロックはサラがしちゃってるので入れません。
その後、色々頑張ってドアを開けたアンナ。乱闘になりパーカーは何とかサラを窓から突き落としました。叩きつけられるサラ。ざまぁ。
アンナは衛星を破壊せず、当初の博士の計画通りマイクロ波ビームを広範囲に照射しようとしますが、アンテナの接続ケーブルが外れてることに気付きます。ケーブルを戻しに行くパーカー。
だがしかし!叩きつけられた筈のサラ登場Σヽ(`д´;)ノ肉食系女子はんぱねぇ。
乱闘の末、足場から落とされ掛けるパーカー!どうするパーカー!
そこへアンナが銃を撃ってサラを射殺。
あー、しぶとかった(;´Д`)B級モンスターパニック作品の猛獣並のしつこさだった。
それでようやくマイクロ波ビームを照射し、3人はパーカーの自宅へ。
…残念な事にベッドの中で妻子は既に息絶えてました(´;ω;`)「分かってたんだ」と項垂れるパーカー。
ていうか3年間で8回もベルリン入りしてて、何故に自宅を発見出来なかったのか。別に家ごと雪に埋もれてるわけでも無かったのにσ('A`;)
そしてマイクロ波ビームの効果が現れて3年振りに雲が切れて太陽が顔を出した所で終了~。

うん…まぁ低予算で頑張りましたね、って感じでした。