ボーン・レガシー
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映画「ボーン・レガシー
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■監督 :トニー・ギルロイ
■出演:アーロン・クロス/ジェレミー・レナー
    マルタ・シェアリング博士/レイチェル・ワイズ
    リック・バイヤー/エドワード・ノートン
    パメラ・ランディ/ジョアン・アレン
    ノア・ヴォーゼン/デヴィッド・ストラザーン
    アルバート・ハーシュ博士/アルバート・フィニー
    エズラ・クレイマー/スコット・グレン
    ディタ・マンディー/ドナ・マーフィ
    マーク・ターソ/ステイシー・キーチ
    ドナルド・フォイト博士/ジェリコ・イヴァネク
    ゼヴ・ヴェンデル/コリー・ストール
    アウトカム計画 工作員 #3/オスカー・アイザック
    LARX-03/ルイ・オザワ
■ストーリー
解説
マット・デイモン主演で、スパイアクションに新たな息吹を与えた「ジェイソン・ボーン」3部作には、サイドストーリーがあった。ボーンシリーズすべての脚本を担当し、『フィクサー』で監督デビューしたトニー・ギルロイが脚本と監督を務め、新たなキャラクターを生み出した。本作は『ボーン・アルティメイタム』と同時進行するような形で進み、同作の出演者もチラチラと登場する。「強大な組織VS強靭な個人」というスタイルはシリーズに共通するもので、シリーズのファンならこの硬質なアクションを楽しめるだろう。主人公アーロンには、『ハート・ロッカー』でアカデミー主演男優賞にノミネートされ、『アベンジャーズ』ではホーク・アイを演じたジェレミー・レナー。

あらすじ
CIA極秘計画が暴かれた時、国家はすべてを“遺産〈レガシー〉”にする

CIAの極秘プログラム<トレッドストーン計画>によって人造的に作り上げられた最強の暗殺者、ジェイソン・ボーン(マット・デイモン)。
出自の記憶を失ったボーンは、彼を造り上げた<トレッドストーン計画>だけでなくそのアップグレード版である<ブラックブライアー計画>の情報を知る新聞記者サイモン・ロス(パディ・コンシダイン)に接触するが、ロンドンのウォータールー駅でロスが銃殺されてしまう。

そのころ、アメリカのCIA本部では、ボーンとCIA内部調査局のパメラ・ランディ(ジョアン・アレン)の告発によって<トレッドストーン計画>及び更なる計画が明るみにでることを恐れていた。<トレッドストーン計画>も<ブラックブライアー計画>も、国家の巨大な陰謀の氷山の一角に過ぎず、更なる極秘プログラム<アウトカム計画>が遂行されていたからだ。
事を重んじた国家調査研究所のリック・バイヤー(エドワード・ノートン)は機密漏洩によってCIA長官エズラ・クレイマー(スコット・グレン)そして国家が危機に陥ることを慮り、証拠隠滅のために全プログラムの抹消を命じる。
アラスカ州のCIA訓練地ではひとりの男が雪山で訓練を積んでいた。強靭な肉体を持つその男、アーロン・クロス(ジェレミー・レナー)はCIAによる人格・肉体改造計画<アウトカム計画>によって造られた“最高傑作”。
プログラムに参加している最中は血液採集、薬の服用が義務づけられていたが、相次ぐ予定変更にプログラム遂行に異変が起きていることに気付く。
アーロンの体調を管理しているステリシン・モルランタ社にはマルタ・シェアリング博士(レイチェル・ワイズ)が勤務していた。
研究中に同僚の男が銃乱射を始め、マルタは九死に一生を得る。
心に深い傷を負ったマルタは、捜査員の言葉に挑発されて彼女が就いている守秘業務について口を滑らしてしまう。
同僚が突然銃を撃ち放ったのは、この研究所で行なっている人工的な操作によるものだと…。
全てを知りすぎたマルタに再び危険が迫るが、間一髪の窮地を救ったのはアーロンだった。
彼は薬を求めて、かつて研究所で顔を合わせていたマルタのところへやってきたのだった。
だが、マルタの口から薬はすでに服用中止になっており、プログラム従事者の体には半永久的な効果を持つ活性ウイルスが培養されていることを知らされる。
マルタとアーロンはウイルスの在処を求めて、フィリピンのマニラにあるウイルスを製造している部署へ向かう。
急転する事態に心を乱しているマルタに、アーロンは「自分はかつてケネス・キットソンという名前で、イラクで戦死したとされる兵士だ」と伝える。

マルタの殺害に失敗したことを知ったバイヤーは、彼女を病原体を盗んだ重要容疑者に仕立て上げ、NSA(安全保障局)や国防省を巻き込んだ非常事態宣言を発令する。
マルタとアーロンが共に逃亡していることを突き止め、組織的な捜査網を張ってふたりの行く手を洗い出す。
マニラに着いたマルタとアーロンはステリシン・モルランタ社に向かい、研究所に入る。
バイヤーからの連絡を受けた係員が研究室のある地下を施錠すると、危険を感じたマルタとアーロンはマニラの街を目指して逃走する。
ふたりを追うために、バイヤーは<トレッドストーン計画>や<アウトカム計画>をも超える精鋭の人間兵器<ラークス計画>の工作員をタイのバンコクから送り込む。
建物が密集し細かい路地が入り組んだマニラのスラム街で、工作員VS工作員の究極の暗殺者たちによるチェイスが始まった…。


感想。ネタバレ含む要注意。
「ボーン」三部作に過度の思い入れがない私の視点からの感想は、結構面白かったですよ(*≧д≦)
スピンオフ(もしくはアナザーストーリー)という位置づけの作品だけれども全然違うタイプの人間を主役に置いている。これは正解だと思います。似たような人物で似たような撮影方法で似たような雰囲気だと、制作した意味が無いと思うから。マット・デイモン主演で続編作るとなると、それも全く意味がないから。あれはあれで終わったお話だもんね。
かといって世界観を台無しにしてるわけでもなく、ちゃんと「ボーン」三部作の重要部分は踏襲してるので、これはこれの魅力があって面白かったです。
ただ要注意なのは、あくまで舞台は「ボーン」の世界なので、「ボーン」三部作を予習してないと「なんのこっちゃ?」って部分が多いので…「ボーン」三部作を観ずにこれを観てはいけません。意味不明になると思う。
これも三部作になるのかな?思いっきり中途半端で終わってました。

こういう「同時進行」作品って賛否両論ですが、私はアリだと思いました。ただあれから年数が経っているので次回作でマット・デイモンと共演させるのは…ちょっと無理があるんじゃwどうせ同時進行のお話なら同時撮影すれば良かったのにね(;´Д`)まぁ予算や時間の兼ね合いで無理だったんだろうし、こんなスピンオフを作る予定も当時は無かったんだろうけれどね。次でマット・デイモンが出てくるんだっけ???

前半部はちょっとローテンポだったかな。もうちょっとちゃちゃっと進めても良かったと思いました。雪山のシーンがちょっと長すぎ。
まぁ多分三部作にするつもりで制作したんでしょうね。だからじっくりとお客さんに背景を説明したかったのかも。アーロンの鉄人っぷりとかさ。わけのわからん極秘プロジェクトの話とかさ。これまでの経緯とかさ。
アクションシーンは凄く良かったです。アーロンの動きも良いし、特に後半のバイクでのカーチェイス。
アーロン達を消そうとするLARX-03がしつこいですw余りのしつこさに笑っちゃいました。胸を思いっきり撃たれてるのにバイク運転して追いついてくる。怖いわ!
でもちょっとLARX-03の結末が拍子抜け。どうせなら最後はアーロンと肉弾戦やってほしかった。
あ、このLARX-03はプレデターズに出てきた裸足に革靴という石田純一ばりのヤクザ役の人です。なんだかんだとメジャー作品の脇役のお仕事取ってるのね、凄いな。

そして次から次へと沸いてくる極秘プロジェクト。全体を把握してる人って居るんだろうかw本人は「俺が全部を仕切ってる」と思い込んでいても、さらに上があったりするんだろうなww底なし沼か。アメリカこわーい(・ω・`三´・ω・)
熱烈ファンではないので、プロジェクト名を出されてもどれがどれだか判別が付かない私。なのでその辺はスルーしながら観てました。

ハリウッドのアクション映画にありがちな「いきなりラブシーン」が無くてそこは本当に好感が持てました!嫌いなんだよね、緊迫してる時なのに何故か抱き合ってキスシーンからベッドにもつれ込む~ってパターン。空気読めよといつも思うヽ(`Д´メ)ノ

今作は、全貌が全然分かりませんでした。アーロンが絡んでたアウトカム計画にしたって、謎だらけだったし。これから大きな動きがありますよって序章みたいな感じ。多分本格的に面白くなるのは次回作からだと思います。
だからこの作品だけを観て「つまらーん!」というのは、ちょっと待った方が良いかもしれません。次回作で化けそうな感じ。それに期待。どんな結末になるんだろうか。そしてどうやってジェイソン・ボーンと絡んでくるんだろうか。非常に楽しみですo(≧▽≦)o