トータル・ディザスター
■監督:ジェイソン・ボルク
■出演:マーティン・カミンズ、オナ・グラウナー、イーサイ・モラレス、ジャレッド・アブラハムソン、マッケンジー・ポーター、ジェイ・ブレイズ、マッティ・フィノチオ
■ストーリー
スーパーストーム、大地震、巨大トルネードが人類に襲い掛かる!あらゆる自然災害による地球滅亡の危機が迫りくる、ディザスター・パニック超大作!!/人類が遭遇した最大の危機宇宙から来た未確認物体は破滅を呼ぶ恐怖の化学物質だった海中の水素と化合し、超暴風・竜巻・地震までも引き起こす複数の災害が同時発生する《トータル・ディザスター》の猛威そしてついに地球壊滅のカウントダウンは開始された!!

北太平洋に飛来した未確認物体を米軍ミサイルが迎撃、破片がシアトル港に落下した。同時に、原因不明の群発地震が発生。海面から立ち昇る黒煙は猛烈な暴風・雷・竜巻となり、シアトルは未曽有のパニックに覆われてゆく。謎の物質の正体は、水に反応して激烈な環境変動を引き起こす、旧ソ連が打ち上げた衛星化学兵器だった。このままでは数時間でシアトルは消滅、数週間で地球は壊滅する。科学者のトムは、人類を救う計画を立案。それは震源に重水を注入して反応を止めるという、極めて危険な作戦だった…。


感想。
地球外生物とか地球外物質かと思ったら、思いっきり人災やん(;´Д`)というオチの災害系パニック作品…になるのかな?一応。
主人公一家が全員有能すぎて、羨ましくなる設定でした。B級の低予算作品のわりに、舞台がシアトルなのでその辺は随分マシだったかな。だって大抵こういうのって人口数百人の田舎町じゃんw

アメリカ北極圏前哨基地で、エロモニターを見ていた監視員がモニターの異常に気付きます。宇宙警戒網へそれを連絡。未確認飛行物体がシアトルに墜落すると判明。太平洋上の戦艦に連絡します。ミサイルで落とさないとヤバイ状態((((;゚Д゚)))ガクブル
その頃シアトルの市場へ買い物に来ていた高校生の娘クロエとその母エマ。そしてエマの婚約者トムとその息子ワイアット。ワイアットがクロエより多分1、2歳下。2人は凄く仲が悪いです。メカや古いアメ車が好きなワイアットとエコロジーやハイブリッド車大好きなクロエは口喧嘩しまくってますwなんか分かるな。高校生の頃ってこんなんだったよねぇ。
エマは軍人。しかも少佐。未確認飛行物体をシアトル上空で追撃するよと基地から電話が入ります。

一方シアトルの港ではDMAのスティンソン局長がその追撃を見ようと待機してました。軍は未確認飛行物体を追撃しましたが完全破壊は出来ず、2つに分かれて1つは港へ、1つはクロエ達がいる市場(スーパーみたいな所)に墜落。うん、ご都合主義w
軍人であるエマは残り、3人に帰宅するように言います。
港の方では、スティンソン局長の部下である渉外係のベンが墜落現場へ。墜落した海中からは怪しいまでに真っ黒い煙がもくもくと立ち上ってますΣ(´Д`lll)そんなどす黒いもん発生してたら普通呑気に眺めずにダッシュで逃げるよオイ。
すぐに手配した潜水士が潜って調査しますが、プカプカと浮いてきたのはウェットスーツだけ。中身はどこへ(´・ω・`;)
一方の市場奥深くの墜落現場でも好奇心に耐えかねた従業員が一人こっそりと穴に忍び寄り穴の縁に付着してる黒い粘液に触れたら指が白くなって倒れてしまいました。触るなよそんなもん。

エマはDMAが現場近くの工場を占拠して立ち上げた本部へ行きます。エマは国防長官から現場を任されたと局長に言います。シアトルを隔離すべきだというエマに、隔離はせず通常の処理を行うという局長。なんだとゴルァщ(`Д´щ;)…なエマ。
局長は隕石落ちただけだよん、と記者会見。出来るだけ小さく収めたいんだな、嫌な男だ。
エマは使えそうな渉外係のベンと共に港の現場へ。ウェットスーツ内側には生体反応無しとの分析結果が。黒い煙について学者に依頼するように指示し、港からなんとか物体を回収しました。なんとそれはエイリアンのような頭蓋骨Σ(´∀`;)通常の処理じゃ無理じゃん。

市場では近くで何故か竜巻が発生します。そんな中墜落現場へこっそりと何らかの装置を持って忍び込むどうにも怪しい老人。ありえん位に警備緩すぎ(;´Д`)老人は倒れてる従業員発見。こりゃヤバイ!って表情をします。何か知ってそう。

更に市場で地震が発生!!(;゚ロ゚ノ)ノおかしいと感じトムが市場の中へ。クロエとワイアットに2人で帰るように命じて現場へ。実はトムは元NASA化学分析主任でした( ゚д゚ )丁度元上司が現場に居たので声を掛けて入らせて貰います。
なんというご都合主義。
黒い煙に伝染性があるかも?嵐で拡散する?と考えたトムは仮設研究室で墜ちてきた謎物質を見ます。水分に反応し、これが大気に触れたら物凄い気象悪化が起こると分析。通常の10倍の竜巻や暴風が発生する?と判断します。それをエマに電話。
エマは連邦から科学班を呼びたいが局長が許可しません。手柄を独り占めしたいようだ(;´Д`)仕方なくエマはベンにこっそりと避難計画を作るよう指示。いるよねーこういうお偉いさんΣ(`Д´ )
そして運び込まれた例の従業員の腕はミイラ化してました。彼を救急搬送するのに同乗するトム。しかし途中で彼は痙攣を起こし真っ黒に変色して、そしてボロボロと崩れてしまったのです((((;゚Д゚)))ガクブル

一方クロエとワイアットは口喧嘩の応酬しながら、現場から離れようとする渋滞にはまり中。でも近道しちゃう (ゝω・)途中まで上手く行ったけれど結局渋滞に巻き込まれますが。
そしてとうとう嵐が発生~Σ(`・Д・ノ)ノ

エマとトムは電話中。非常に危険だからラボとサンプルが欲しいというトムに本部へ来るよう言います。どさくさであの怪しい老人も入り込みます。だからなんでそんなに警備が杜撰(゚A゚)
黒い煙は化学反応を起こして拡散中。全面避難を求めるエマに対し、局長は「海辺だけねΣ(`Д´ )」と答えます。
ぶち切れたエマは、それに逆らいベンに全面避難を指示。
局長はエマに一番近い基地を訊きます。何故かというと局長はエイリアンが侵略してくると考えてるようだ( ゚д゚)
「全戦力を空へ向ける必要がある。何かが迫って来る」(ドヤッと言い放つ局長。
なんか変ですこのおっさん(´д`;;
「軍を動かすには大統領の許可が必要です」と取り敢えず答えるエマ。こんなのと危機を乗り越えなくちゃいけないエマ可哀想。
エマは「トムが来たら例の頭蓋骨見せて。私は子供達を探しに行くわ」と、さっさと出て行った!Σ(°Д°;≡;°д°)
お前もか、エマ。この非常時に仕事投げ出して「子供を捜しに行くんざます」かよ。
そのエマは嵐で倒れたシアトルタワーに巻き込まれ掛けたクロエ達を結構あっさりと発見して救助します。反発してたワイアットがそれでエマを見直します。家族ドラマも込みなのね。危機を乗り越えて家族4人が深い絆で結ばれる。うん、ベタ設定w

トムは頭蓋骨を見て「人間だし。反応性の高い物質と接触したから変形したんだし」と断言。
ベンは、さっきのトムの元上司のゲイリ博士を連れてきます。そしてこの物質は人間が作った化学兵器と分析します。宇宙人襲来ネタではなくなりました。局長どうするw
市場の現場にも水が流れ込み激しい反応を見せ始めます。
めげない局長は「シアトルをミサイルで焼却したい」と言い出しますwなんだこのおっさん(;´Д`)
子供達を連れて戻ってきてたエマは「それは最終手段です!」と反対します。だよねぇ。
そこへワイアットが落下物の分析をさくっと行います。1960年代後半のじゃね?とあっさり答えを出すワイアット。息子も頭良いのか。なんというご都合主義。それぞれ専門分野が違うところがw

そこへ本部にも落雷が( ゚д゚)
エマはベンに「局長の罷免を依頼した。憲兵が連れ出すから誰とも接触させないで」と命令。とうとうキ●ガイ隔離に乗り出したか。おせーよ。

落雷パニックの中、あの老人がラボに潜入wどこへ隠れてたww老人は頭蓋骨に向かって「アレクセイ。何故耳を傾けなかった」と呟いてます。ああ、ソ連か。オチ判明。
老人をエマが発見して拘束。

そして空爆命令を出そうとヘリで出て行こうとする局長を止めようとしてるときに局長に落雷、死亡(゜ε゜;)え、ここで殺しちゃう?最後にミサイルでも発射しかけるのかと思ってたよ。ここで消しちゃキ●ガイ設定にした意味無いじゃん(ノД`)

で、老人ディミートリ・カディンスキーは語ります。60年代にソ連の生化学者やってて、この謎物質を偶然作っちゃって、超ヤバイし使うの止めた方がいいんじゃね?と思ったけれど軍部はそれを使う気で居たので俺様は亡命。軍はロケットにそれを搭載し周回軌道に乗せちゃった後に、その物質の伝染は地球全体に及ぶと解析結果が出たので、それは激ヤバだということで飛行士に深宇宙へ飛ぶように命令したわけさ。そして何年も宇宙を漂ってた。旧友が宇宙船のビーコンを追跡し続けていたから今回の落下地点が分かったわけ。
結論としては打つ手は無い止められない2週間後に地球消滅 (ゝω・)てへぺろ。

絶望状況の中、クロエが解決のヒントを思いつきます。重水を高層と結びつければ触媒反応を止められる。
うん、文系の私には意味不明です。このクロエも優待生だったか特待生だったかで凄く頭が良いらしい(;´Д`)だからどんだけご都合設定よ。
でもそんな大量の重水はどこに?という皆にクロエは自信満々に「国有ドックに毎月運ばれてきてるの。夏にデモで占拠したから詳しいわ (ゝω・)」学生運動という奴かw母ちゃん軍人なのにww

その後はピンチピンチの連続ですが、なんとか親子4人パワーで乗り切ります。が、可哀想に上司に逆らってまで頑張ってたベン死亡(´;ω;`)なにこの酷い扱い。カディンスキーが最後に手動バルブを溺死分かってて開けに行くのは、まぁ自分がこの事態を招いたんだし…というので理解出来たけれど、ベン可哀想(TωT)
ラストは親子4人、わだかまりも消えて晴れ晴れとした表情で終了~。最後の方は本当にもう突っ込みどころが連発してましたw文字数が足りないので省略します。

そういうわけで、なんだかんだと意外に楽しめましたwていうか色々突っ込みどころが多くて笑えました。
この手の作品では、マシな方だと思います(=゚ω゚)ノ