101日
映画「101日
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■監督:ネヴィオ・マラソヴィッツ
■出演:スヴェン・メドヴェセク、ナターシャ・ドルチッチ、イヴァナ・ロスチ
■ストーリー
解説
人類滅亡まで101日―。最後に残った6人。彼らはなぜ、生き残ることが出来たのか―?

核戦争により人類消滅―。なぜ6人は生き延びることが出来たのか―!?人類滅亡までの101日を描く、驚愕のシチュエーション・サスペンス!
第三次世界大戦。それは核戦争に発展。人類の大半は爆破により死滅し、地上は放射能に汚染された…。しかし6人の生存者がいた。彼らはなぜ生き残ったのか―?
本国映画祭で絶賛の嵐!初監督作品にして多数受賞!新たな才能に要注目!!
★プーラ映画祭・最優秀脚本賞受賞/最優秀視覚効果賞/最優秀新人監督賞/オクタヴィアン作品賞

第三次世界大戦。核戦争。人類滅亡ー。6人は、なぜ生き残ることが出来たのかー?
DAY1:TV番組の企画のために、6人のカップルが集められる。6か月間、この家から出ることはできない。
DAY42:視聴者の投票により、ひとり脱落。世界規模の戦争が開始。
DAY95:参加者は戦争が始まった事実を、まだ知らない。
DAY100:眠っている参加者を、地下の核シェルターへ移送。
DAY101:ミサイルが発射される。到着まで1時間ー。


感想。
えーと…仕事命!の主人公フィリップと元妻ヘレナがお互いに息子とフィリップの母親を押しつけ合うという印象しか残らない作品でした(;´Д`)
場面場面の繋ぎ方が下手くそだった。時系列がぐちゃぐちゃというかね。

舞台はクロアチアの首都ザグレブ。そこにあるテレビ局のディレクターを務めているフィリップ。
彼がディレクター人生賭けて始めたテレビ番組が「ハウスト」でした。6組(パッケージの説明間違ってますw)のカップルが密室の中で共同生活を送り、それを24時間放送し続けるという番組です。
週に1回大食い競争とかやったりして、そして視聴者の人気投票で脱落者を決めていくという内容。よく分かりませんが。
参加者の一人、ナタリは妊娠中です。そんな番組に参加するなよと突っ込みたくなる。途中で妊娠が分かったにしろ、普通は退場させるよね('A`)

場面と時系列がコロコロ変わるのですが、それやってると感想を書く私も混乱してくるのでそれは無視して書きますね。
番組開始当初は低視聴率で打ち切りの危機にも晒されていた「ハウスト」。
フィリップの元妻はライバル局で報道番組のアナウンサーをやってる実力派。いつも視聴率を抜かれててなんか面白くないフィリップ。
そんな2人は4、5歳位の1人息子パトリックの育児を巡っていつも喧嘩してます。お互いに仕事優先の生活を送ってるから「お前が迎えに行け」「貴方が迎えに行って」と押しつけ合ってます(´・ω・`)そして結局いつもパトリックの面倒を見てるのはフィリップの年老いた母親(;´Д`)アホかこいつら…。ヘレナが正論かましてるような印象を作ってますが、そんなに我が子が大事なら、自分こそその番組を降板してパトリックの育児をしろよと思う。自分は“報道”でフィリップは“娯楽”番組やってるから、緊迫してる世界情勢と関係無い番組を仕切ってるフィリップがパトリックの面倒を見れば良いと思ってるんでしょうね。
ヘレナはフィリップを「自己中心的な男ね!」と罵ってますが、ヘレナも同じくらい自己中だと思うわ( ´゚д゚`)

「ハウスト」が開始して2ヵ月、戦争が本格化していくのと比例して視聴率は鰻登りになりとうとう43%を記録します。
それを局で祝ってるとヘレナ登場。ヘレナは報道という立場柄、クロアチアが危険な情勢にあるのを理解してるので「フィリップの母とパトリックをサラエボに避難させて」とお願いに来たのです。
局内のカフェで話合い。しかし「ここは安全だ」と拒否するフィリップ('A`)ヘレナは「自己中!」と罵って帰ります。
入れ違いに自分の助手とカフェで喋ってると局ビルを攻撃されて吹っ飛ぶフィリップΣ(`・Д・ノ)ノ
瓦礫の中、意識を取り戻したフィリップは朦朧としつつも瓦礫の下敷きになってる助手ほったらかしにして放送室に戻り、番組の映像を流し続けろと指示して失神(´д`;; 助手の命より番組優先かw屑過ぎる。
病院に運ばれたと聞いたヘレナが駆けつけて、寝てるフィリップにキスしたりしてますが、フィリップが目覚めた途端、つんけんしちゃうヘレナw

そして局の上層部の命令で「ハウスト」の施設を地下20mに建設してそこへ参加者全員をこっそり麻酔で眠らせて移動させ、番組を継続させると言われます。
フィリップは反対しましたが、視聴率優先の上層部は強行。フィリップは万が一の為に参加者達に向けたメッセージを録画しておきました。
君たちが地下に居る間に、戦争が起きて全てが失われてるだろうというメッセージ。君たちは全員が勝者だと残すフィリップ。
そうかな(´・ω・`)核戦争で地上が滅び、地下シェルターの発電機と何年分か不明の生活物資で数年はそこで生きられるかもしれないけれど、食糧が尽きても外へは放射能で出られない。出られてもそこは死の世界。しかも10人未満の人数で何をしろと(;´Д`)じわじわと迫る絶望しかない状況下で、何が“勝者”なのか疑問が残る。

番組開始95日目。ヘレナとフィリップは中継機材を利用して通信中。ヘレナは「最後の部隊が出国するのでパトリックと母親を同行させたい」と言います。しかしそれでもフィリップは拒否Σ( ̄ロ ̄lll)
「最悪の事態になったら俺が息子を守る」とか答えるし(´д`)何ソノ根拠不明の自信。パトリックが可哀想。
というか、ヘレナも本気で息子が大事なら、いちいちフィリップにお願いしないで自分がパトリックとフィリップ母を連れて出国しろよ( ̄д ̄)どっちもどっちだわ。

番組開始100日目。投票で脱落したヤンが外へ出るがタイミング悪く空襲警報が鳴り響いたので軍にお願いしてヤンを確保してもらいます。ヤンはテレビ局に連れてこられ、フィリップと面談。こんな世界情勢になってた事がショックで「もう誰も外へ出さないで欲しい」とお願いします。
ヘレナは中継機材で「貴方のお母さんを避難させて」と懇願しますが「母は避難したがらないし、家の地下にシェルターあるから大丈夫」と答えるフィリップに怒り狂うヘレナ。無視して中継器を切って仕事に戻るフィリップ(;´Д`)屑過ぎる。あ、パトリックは局内で面倒見てるようだ。

番組開始101日目。食糧を届けに母の元を訪れたフィリップにヘレナから電話。「今夜、私の番組に出て。ニュースを観て頂戴」と言われテレビを観るフィリップ。
ニュースでは「敵軍が核ミサイルを発射した」と報じています。それでフィリップはヘレナの対談番組に出演することにしました。何故かというと「ハウスト」は今や社会現象にもなっている唯一の“娯楽番組”だからです。
異常なまでの高視聴率で、戦争報道ばかりに嫌気が差している人々が癒やしを求めて平和そのものの「ハウスト」の世界で現実逃避をしてるからなんですね。
対談のメンバーはフィリップと首相、そしてハウスマン大将。ヘレナは司会です。
番組が始まってすぐにハウスマン大将が軍の司令部からの非常呼び出しで消えてしまいます。要するに何かヤバイ事態になったという事ですね。
彼が去った後、フィリップは「ハウストが支持されるのは戦争という現実から逃れたいから。ハウストは失われた世界だ」と話し、首相は「核攻撃を受けたことに対して明日はどうなるか分からない」と話します。

フィリップが局に戻ると「ハウスマン大将がこの決議によって戦況が変わると宣言した」云々というニュースが流れて、それを見てる同僚達。フィリップは「今はニュースの時間帯じゃないだろ!ハウストに戻せ」「でも」という同僚を押し切ってハウストに戻させます(;´Д`)なんだかな…
そしてパトリックがどこにも居ないので子守を頼んでおいた同僚に問います。「10分前までここに居たんだ」と焦る同僚に逆ギレしつつ局内を探し回るフィリップ('A`)責任持って守るといったのは自分だろ('A`)同僚だって押しつけられて迷惑だと思うんだけれど、本当に自己中過ぎ(`Д´)
探してる最中に空襲警報が鳴り、皆地下シェルターへと走り出しますがフィリップはパトリックを捜し続け、ようやく廊下で発見。
なんと核ミサイルが3発発射された模様。そのうちの2発がザグレブ行き(°д°)

フィリップは地下シェルターに向かわず、止める同僚を振り切って自動車に乗り込んでパトリックを連れて消えました。フィリップはパトリックを睡眠薬で眠らせて、そっとハウストの裏口?非常口?から寝室に入り込んでパトリックを置いて出て行きました。
要するにハウストの参加者6人に息子を押しつけたと( ゚д゚)ポカーン
守るって、そんな方法とかwww自己中極まりなさ過ぎたフィリップ。

そしてハウストから出て地上に上がり、蓋を閉めてると乗ってきた自動車を盗まれるし。
しかたなく走って局内の地下シェルターへと向かうフィリップ。
でも当然間に合うわけもなく、フィリップの頭上を2発のミサイルが通過。遠くに見えるビル群に突っ込んでいくのを涙流して見つめているフィリップ( ´_ゝ`)もちろん、彼もここでサヨウナラ。全然同情出来ないんだけれど。
フィリップの母とヘレナもどこかのシェルターに避難しましたが…まぁ核ミサイル2発じゃ、助からないと…。

番組開始180日目。フィリップからのメッセージが自動的に流れてくるハウスト室内。
101日目にいきなり放り込まれてきたパトリックの存在も「企画」だと思ってたんでしょうね。
80日間も外部との通信が通じず「いくら企画とはいえやり過ぎだ」と怒り狂ってる皆さんですが、真実を知って半信半疑で呆然としてます。それで非常口を壁紙の向こうに見つけて、開けてみます。
そこはダンボール(物資)が山盛り積まれた倉庫?廊下?でした。発電機もあるし色々な生活道具も揃ってる。
そして出口に通じてるハッチの所には1着の防護服。
一人がそれを着て上に上がり、外へのハッチを開けて顔を出してみました。
そこは、死の灰が降り注ぐ核の闇に覆われた薄暗い世界でした。
というシーンで終了。

多分、テレビ局の人間達が「最後に残しておきたかった平和な世界」がハウストだったんだろうけれど、残された方はどうなんだろう(;´Д`)
肝心のフィリップは道路で最期を迎え、シェルターに避難した人々も全滅した模様。
「ハウスト」が残されている事を知ってる人は全滅したわけでしょ。そして核が投下されたクロアチア。
せめて無線とか通信機器を備えておけば…と思ったよ(´・ω・`)そんな設備は無かったし。ハウストからテレビ局まで凄く遠いから通信機器を探すことも出来ないし、そもそも核のせいで外へは出られない。防護服はあったけれど、酸素本下あったっけ?あっても少ないでしょ。
取り敢えずその場しのぎで数年は生き延びられるけれど、どこかの世界(シベリアとかアフリカとか)で生き延びているかもしれない人々とコンタクトが取れないんじゃ生き延びた意味ないじゃん。
なんだか、物凄く詰めの甘い大雑把な設定で、作り方も雑でした。
何よりフィリップとヘレナに全然同調出来ないwww( ̄д ̄)ハァ