Xみてると、たとえば弁護士のひとで、生物学的には男女しかないので、
最初からそうわかれてる、って言う人がいる。
これすごく違和感がある。生物学者としては。
中間とか、いるんすよ、現実問題として。
ふつう、性染色体がXXだとメスで、XYだとオスになる。
SRY遺伝子ってのが、Y染色体にのってる。
これひとつあるだけで、メスがオス的ななにかにかわる。
的ななにか、なんだけど。行動はオス。
これはネズミつかった遺伝子導入実験でわかってる。
わたしが大学院のころの、まあふるい実験だ。
XXとかXYも、細胞が減数分裂するときには、交差してキアズマをつくる。
これやんないと、ちゃんと染色体が分配されないから。
XYは内容がちがうのだけど、わりと使わない(似ている)部分で交差する。
この交差部分とSRY遺伝子って、距離が近いの。
すると、たまに、SRYが巻き込まれることがある。
すると、SRYがないY染色体と、SRYがあるX染色体、の二本ができる。
これらが受精しちゃうと、
XXだけどSRYがあるひとと、XYだけどSRYがないひとが誕生する。
前者はオスっぽいもの、後者はメスになる、
けど後者は基本的に排卵できない。
これは「ふつう」ではないけど、事実として、存在するのはたしか。
まあ彼らは不稔ではあるから、それが次世代に続くわけじゃないけど。
染色体だけでいっても、こういう「中間」がありえる。
さらにオスの脳とかは妊娠後期につくられるはずなんだけど、
失敗するとメスの脳になる。
この場合、性自認はメスになる。体はオスだけど。
脳には性差がある。生物学的に。
でも、どこが違うかは人によってる。微妙なの。
そもそも、このSRY遺伝子がどうやってみつかったかというと、
その中間型の人たちをたくさん集めて、どこが違うのかをしらべたの。
競争になってたけど、中間型のひとを多く集めてた大学が、競争に勝った。
ってわけであります。生物学は科学なので、事実を調べるのよ。
だから中間があるってのは生物学的な常識であります。
「ふつう」でない人にだって人権はあるべきだぜ?
でしょ?
そのひとの性自認は認められなきゃ、おかしい。
性はむずかしいの。
性自認なんてことになると、性器とか調べても、
遺伝子形しらべても、わかんねえの。
スポーツとか、そのへん難しいだろうなあ。
もうトランスのひとだけでわけて記録とったらどうかねえ。
ボクシングとか、危ないもんね。