8月6日。
ピカがきて、
黒い雨が降った。
小学生の時、
教室の本棚に置いてあった本の中に、
あまりみんなが手に取らない本が2冊あった。
タイトルはもう忘れたけれど、
広島に原爆投下された時のことを後生に伝えるために書かれた、
漫画だった。
作者もストーリーも忘れたけれど、
あの時見た絵は脳裏に焼き付いている。
コワイ。
と思った。
一昨年、広島を訪れた際、
原爆ドームに行った。
資料館では、一緒に行った方と腕を組んで歩いた。
何か分からないけれど、
一人になったらそれっきりになてってしまうような気がした。
被爆したモノは、
何も言わないけれど、
必死で何かを訴えているように思えた。
戦後65年。
殺伐としたこの世界で、
私は
生きている。
沢山の「命」とともに。