こんな本を読みました。
 (熟読ではなく、拾い拾い読んだカンジですが。)

→『生きる/死ぬ その境界はなかった 死後生命探究40年の結論』
 レイモンド・ムーディ  ポール・ペリー著
 矢作直樹監修  堀天作訳

以前の記事にも、書きましたが、
バシャールは、これまでのセッションの中で、
古代アトランティス文明で行われていたという、
(その後、古代ギリシア文明でも行われていたという)
「サイコマンテウム」
について、何度か言及しています。

薄暗い部屋の中で、鏡を凝視することによって、高次の存在とコミュニケーションをはかる、というものです。
(古代ギリシアでは、もっぱら、いわゆる「死者の霊」と交信するために、行われていたようですが。)

で、さっそく、サイコマンテウムについて、ネットで調べていった天野ですが、
英語のサイトに、(古代ギリシアで行われていたサイコマンテウムを)精神科医のレイモンド・ムーディさんが、現代に蘇らせた、みたいなことが書いてありました。

レイモンド・ムーディさん、ご存知ですか?

邦題が『かいまみた死後の世界』という本を、何十年も前に公刊している人です(米国の人です)。
「死後の世界」研究の先駆者とも言える方です。
(私は、25年ぐらい前、上智大学の学生だったときに、アルフォンス・デーケンさんの「死の哲学」という授業で、ブック・レポートの課題として、この本を選びました。)

で、サイコマンテウムについて書かれたムーディさんの本、読もうかと思ったけど、英語で読むのもちょっとエネルギーが要るかなと思い、購入せずに、見送っておりました。

と思ったら、数週間前に知ったのですが、矢作直樹さん監修で(サイコマンテウムについて書かれたムーディさんの本)、和訳が出ていたんですね。
さっそく購入して読んでみました。

レイモンド・ムーディさんの自伝的要素もある本です。
ムーディさん、壮絶とも言える人生を歩んできておられます。
(甲状腺機能低下症をお持ちで、そのせいもあって、ご本人が自殺未遂をしたこともあるのですね。)

ムーディさんは、実際に、サイコマンテウム用の部屋をつくって、関心ある人々を募って、霊が現れるかどうかを試していきます。
最初に行なった試みで、なんと、10人中5人の前に、実際に、亡くなった人が現れます。

(※これは、バシャールも言っていたように、次元上昇とともに、物理的世界と、非物理的世界との間の境界が薄くなってきているから、という要因がはたらいているのではないでしょうか。)

本の中では、霊が現れたいくつかのケースの、実際の場面がどんな感じだったか、描写してくれています。
とても印象的です。
亡くなった人と会いたいと切に願い、この試みに参加した(「残された」)人は、実際に会うことができ、「悲しみが癒やされる」体験をします。
「死者(の霊)」と出会った人々は、「人が死んだあとも、存在が無くなるわけではない」と、思えるようになります(死を怖れないようになります)。

また、「サイコマンテウム」の試みが終わったあとも(帰っていったあとも)、自宅など別の場所でも、「霊」と会うことがあった、という人も複数いたそうです。

サイコマンテウムとは、
「死者と会える場所」のことをいいます。

「スクライング」という言葉も出てきます。
→水晶玉、鏡、レンズ、水等、光学特性を持つ物体を利用して霊的な幻視を得たり、霊を呼び出したりする技法は、一般に「スクライング」と呼ばれています。

サイコマンテウム、
実際に試してみると、(霊媒師とか、チャネラーとか呼ばれる人たちの助けを借りなくても)、「死者の霊」や高次の存在とコミュニケーションをとれるようになるのかもしれませんね。

私は、鏡を、そのような意識で、眺めてみることはたまにやっていますが、今のところ、本当に真剣にやってはいるわけではないので、特に、「別の存在」と(リアルに)接触した感じを感じたことはありません。
しかし、なんとなく、鏡は役立ちそうだ、というカンジがしています。


バシャールは、サイコマンテウムを、「死者の霊」と交信するツールとして紹介するよりも、「高次の存在」と交信するためのツールとして、説明していたことも、示唆的だと思いました。