風邪っびき天音、
熱は出ぬままやけど
鼻声とたまの咳の中、
今日もおくりびと。

現場に入り、
式の担当と打ち合わせをすると

『今日のお家は故人が若く、
ご家族の想いも深いねん。
この家はできれば天音さんに送って
欲しいと思っててん』と
いきなりのプレッシャー。

若い方を見送るのは
とてもエネルギーがいる。
残されたご遺族の想いも
受け止める寄り添わなきゃ
いけないから。

深呼吸して式場へ。

ご遺族の希望で集められた
季節外れのヒマワリの花祭壇。
ヒマワリの花のような
明るく真っ直ぐな方だった。

まだ56歳だった彼女は、
1年3ヶ月前に病が発覚。

ご家族の懸命な支えの中、
様々な最先端の治療にトライし
最後は自宅での緩和ケアを望み
家族の元で息を引き取ったという。

話を伺いながら、
本当はもっともっとご家族と
深く話をしたくなる。

きっと同じ病。

最先端治療とは
あの病院のあの治療のことかな?

聞きたいけど、
聞けない質問がつのる。

最後まで母に寄り添い
そばで看取った娘さんの頑張りを
『よう頑張ったね』とハグしたくなり

「私も癌なんですよ」って
つい口からこぼれてしまいそうに
なる自分を何度も抑える。

喪主であるご主人の挨拶が
奥様への愛に溢れてて
もらい泣き。
(→プロ失格)

ご家族にとって
自慢のお母さんだったと。

私はどうやろな?
自慢のお母さんとは
きっとちゃうやろな。

ごめんよ、息子。
大雑把で、気分屋で
イラチな母ちゃんで笑い泣き

期末テスト前やのに
全然勉強する気にならんあんたに、
『勉強しろ!』と叱咤激励するんもしんどくなった、諦めがちの母ちゃんですゲッソリ


そんな天音食堂、今夜のメニューナイフとフォーク

{E9540EF7-5600-4A87-9D1F-18270FB8D193:01}

キムチ鍋(豚もも肉、厚揚げ、豆腐、がんも、エノキ、しめじ、白菜、ほうれん草、もやし)
お刺身(マグロ、サーモン、鯛、甘エビ、ハマチ)

息子から、
『鍋ばっかり。手抜きや』と
ダメだし受けながらも
明日も鍋にしてやる!と心に誓う
負けず嫌いの母ちゃんですニヤリ

うちも鍋ばっかりやでと
共鳴してくれるあなたは
ポチッとな唇下矢印

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