乳癌とわかってからも、ずっと旦那に伝えられずにいた。
いつ言おうか、どのタイミングで言おうかとずっと迷っていた。

きっと悲しむだろうな、
申し訳ないな、
迷惑いっぱいかけちゃうな・・・

そんなことばっかり考えて
辛い思いをさせるのを先延ばしにしていた。

ようやく話を切り出したのは、
乳癌だとわかってから一週間後の事。
次の日がK大のK先生の診察で、
CTやエコーの診断が下る日だったので、
その前には伝えなあかんと腹をくくった。

彼に伝えるときが、乳がんになってから一番ドキドキした。
でも伝えたら楽になれた。
彼はしんどくなったに違いないけれど。

風呂から上がった彼の眼は真っ赤でした。

私が信頼する方の本を彼に渡した。
これから私が選択する治療を理解してほしかったから。

ごめんね、こんな病気になってしまって。
そして、一緒に背負ってくれて
ありがとう。