そもそもここの移植病棟の病院食は低菌食となっていて、生ものを出さないだけでなくて、加熱も常食以上に加えられているので、野菜はドロドロ肉魚はカチコチがとてもひどかった。味つけも、なんか余計なもん入れたでしょ！っていうぐらいいうぐらい不自然な味つけで、患者からは大ブーイングでした。看護師さんもわかっているから、「冷凍食品とかカップラーメンとか食べれるもの食べてね」と言うしかない。
私は移植前は朝昼は病院食、夕は病院食はずっと欠食して、冷凍パスタを食べていました。そういう患者が多いので電子レンジは結構争奪戦でした。
移植の時は病院食は低菌食の度合いがさらにアップします。生着までは病院から提供されるもの以外は食べてはいけないルールでした。私は絶対に食べられないことがわかっていたので低菌食はださないでもらいました。
その代わりいろいろとカスタマイズできるのですが、私は高カロリーのゼリーとか飲料（メイバランス）が全く口に合わず、気持ち悪くなってしまうので困りました
子供用のおやつが選択できたので頼んでみたところ、蒸しパンや、ロッテのチョコパイや、アーモンドピーナッツなんかが出てきてまだマシでした。あとはリンゴジュースをつけてもらっていました。
生着した頃から栄養点滴を始めたと思います。1日800kcalの点滴。
先生や看護師さんからは少しでも口から採って胃腸を動かすようにと言われました。200～300Kcalとるのがやっとでした。
生着後は病院食以外もOKになるので、この頃お世話になったのがスイカ
です。普段はあまり食べないのにこの時はみずみずしくてすごくおいしく感じました。あとナシもよかったです。
アイスクリームも口当たり良くカロリーもとれるので重宝しました。ハーゲンダッツとか高級品のほうがカロリー高い
でも、パピコとかアイスの実とかの方が口当たり良くて食べやすかったです。
あと不思議と食べれたのが、母の作ったホットドック
です。しっとりした超熟ロールで作ってもらいました。昔ながらのソースケチャップの味、ちょっとジャンキーな感じの味が口に合いました。
エンドキサンの時よりも生着してからの方が吐くことが増えました。ずっと気持ち悪いわけではなくて、唐突に来る感じでした。
食べられない期間が長くなってきたので、ｄａｙ30あたり先生から胃カメラの検査の話がでてきました。ちょっと考えてみてくださいと言われましたが、しばらくの間はのらりくらりとかわしていました。胃痛など痛みは無かったので絶対やらなくてはいけないとは言われなかったけど、ｄａｙ50過ぎても食事量は増えなかったので、しぶしぶ胃カメラやることにしました。退院のことも考えると念のため検査しておいた方がおすすめという感じでした。何もなければそれはそれで安心だし。
人生初の胃カメラ
当日は主治医もサブの先生もずっとついていてくれて、主治医自ら背中をさすってくれていました。まあ画像を確認するのが一番の目的でしょうが、とってもうれしくってなんとか耐えられました
結果は異状なし。なので様子見になりました。結局退院の日まで高カロリー点滴入れてました。食べれないことがカリウム、マグネシウム、ナトリウムなど電解質の低下も招き、点滴や薬で対応。ナトリウムはまさに塩を薬として処方されました。塩なのでご飯とかにかけてもいいですよ～って先生に言われたけど、私は薬のように飲みました。
この頃はもう一生食べれないのではないのかと思っていましたが、退院後2か月くらいで食欲が出てきて、今ではお腹いっぱい、おいしく食べれています。あ～幸せ
まったく食べないと胃腸が止まってしまうので、食べれるなら食べたほうがいいですけど、いろいろな問題で食べれない食べたくないことがあると思います。私の経験ではそんなに無理して食べなくても、病院にいるうちは問題ないような気がします。無理して食べても吐いちゃったら余計にしんどいし。
食事の制限って病院によっても差があるようですね。
私は2つの病院に入院しましたが、例えば前の病院はヨーグルトやフルーツ禁止、今の病院はOK（フルーツは皮のついているもののみ）とか経験しています。明確な基準はないのでしょうかね？稀に看護師さんの思い込みでそれはダメと言われたこともあるので、困りました。
移植後10か月の現在は生野菜はOKですが、肉、魚、納豆はまだ禁止されています。この前の診察の時に移植後1年で解禁になるかきいてみたところ、リンパ球は1年ではまだ完全に機能していないので、1年半くらいで検査して問題なければ解禁してくれるとのこと。
まだ長いな～