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・これは実は1回挫折して、もう一度手に取った作品。浅田氏得意の幕末物の「誰も描かない歴史の狭間シリーズ」です。ちなみに命名したのはボクなんですが(笑)、「赤猫異問」とか「終わらざる夏」とかカテゴライズできそうな気がするのです。で、本作は大政奉還後の江戸城。誰もよく知らない舞台です。

 

・勝海舟と西郷隆盛の合議によって、江戸の戦火は避けられ、めでたく江戸城は明け渡された。これか初等中等教育を受けた人の一般的な認知度だと思うのですが(ボクだってこれ以上知らない)、ほぼ空っぽの江戸城にてこでも動かぬ旗本が一人居座る・・物語はここから始まります。

 

・この旗本の動かぬ理由は何か。そもそもこの旗本は何者か。いつのまにやら六兵衛本人ではないというミステリーも饗せられて物語は進みます。そこに織りなす歴史人物の生々しい姿。ざっかけない語り口調の勝、もはや何を言っているか分からない薩摩弁の西郷。三谷幸喜のドタバタ劇を何となく連想しますな。

 

 

 

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・いつのまにか家族全員が読むようになった、我が家必携の作品。週刊誌comicじゃないので、次巻の登場に約一年費やすというスローペースを差し置いても、現状随一の漫画という評価に偽りはありません。もちろん、限定エコバッグ付きバージョンを買いました。実はわたくし、トートバッグとエコバッグ収集癖あり。

 

・心からうなずけた、島田九段と林田先生が銀座の店の戸口に立つchapter127のラスト。でもやっぱり本巻の白眉は二海堂vs宗谷名人でした。二海堂よくやった。壮絶な幕切れもそうだけど、没入する宗谷名人の姿も良かった。咄嗟に手を伸ばす後藤九段(優しい)、そして嫉妬に打ちのめされる桐山クン。みんな本当にいい登場人物達だわいな。

 

・あとがきまんがにすき焼きの残り汁が美味しいというくだりがありましたが、激しく同意。我が家では結婚記念日にすき焼きを食べるという、いつのまにか定着したルールがあり、先日その残り汁も堪能させていただきました。

 

(追記)DVDを見ました。原作に忠実に作ってましたね。佐々木蔵之介サンの島田九段がピッタリです。

 

 

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・この本はですね、書店の平積みの帯に北方謙三氏が「二十年に一度の傑作」なんて壮大な賛辞を贈っているのです。ボクはそれを見て「ということはボクの一生で3~4冊しか巡り会えない至高の作品なのではないか」ともう、いてもたってもいられず書店のレジに直行したわけなのです。

 

・ま、結論から言うとボク的には半年に一度の傑作でしたが、それだってよく考えてみればなかなかの賛辞だ(笑)。台湾を舞台とした一人の青年の成長譚。台北は目に届くもの全てがやかましく、気忙しく、けれど情にあふれている。その在りし日を描いているのだろう清々しい作品です。主人公は喧嘩ばっかりですけれど。

 

金城一紀氏の「GO」に通ずるところもあるかもしれない(同じ直木賞だし)。「GO」の奇跡には及ばずとも、アジアを股にかけたスケールの大きさ、随所に見られる昭和のwitに富んだ回想、そして紛うことなきミステリーである点で、この作品も自信をもってオススメできます。

 

 

 

合格合格

 

・何というか、多分ものすごく困惑している人は多かったと思うんですが、特にアラフォーあたりの人は「なぜ今、打ち上げ花火?そしてなぜアニメ?どういうムーヴメント?」って思ったんじゃないでしょうか。一体どーいうわけなのか、本を買ってみました。

 

・うん、今リメイクして世に出すとしたらそういうシナリオになるのは分かる。だからといってそれが「打ち上げ花火」のブランドを担保しているかというと・・・違う。岩井俊二の映像美のオサレ感がなぜかアニメ(デッサンも微妙)となり、田舎の原風景やリアリティがなぜかファンタジーとなり・・・うーん全てが裏目に出ているような気がするのは気のせいか。

 

・で、ボクはこの「打ち上げ花火」の価値は、「奥菜恵という少女の一瞬の輝き」だけに収斂されていると思っているので、うん、映画は見ないかも。ノベライズの苛立つほどの稚拙さはもう忘れよう。ただ、映画に関して一つだけ好意的なことを言うと、BGMはイイと思う。「フォーエヴァーフレンズ」はとってもイイ曲です。

 

 

 

 

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・書店で平積みになっていたのが妙に気になって読んでみました。著者がこれほどの論客になっているとは(噂には聞いていましたが)率直に驚きました。だって、ケント・ギルバート氏といったら「世界まるごとHOWマッチ」以来ですもの。この番組を知ってるの、アラフォー以上かな。

 

・昨今悩みの種の日中関係と日韓関係。そもそもの原因とか、解決の糸口とか、政治家でなくたって考えちゃいますよね。本作は、日本人と韓国人・中国人は似て非なる民族であるというのが主張の軸で、その論拠を儒教に見出しているというワケです。明解だなあ。うん、身も蓋も無い結論だけど、仲良くするのは無理なんだ(笑)。

 

・それなりに歴史を知っているつもりのボクでも初めて知った事実もあり(安重根のくだり)、本当に勉強させられました。しっかしもともと米国人であった氏がここまで論陣を張れるってすごいや。日本人がスカンジナビア4国の違いについて述べるようなものだものな。氏の作品をもう少し手に取ってみよう。

 

 

 

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長い夏休みを終え、レビューを静かに再開。

最初にお断りしておきますが、今回は読書日記ではありません。

 

ジョジョリオンの行く末も大切ですが・・

 

夏休みに仙台市にて開催された「ジョジョ展 in S市杜王町」のレビューをさせていただきます♪

 

5年前のジョジョ展にも出かけたのですが、今回をそれをはるかに上回るスケールのイベントとなってました。列挙すると、

・仙台市役所に「ようこそ杜王町」という横断幕が掲げられていた(官民挙げてという趣)

・ジョジョのキャラクターのマンホールが市内の方方にあった(これはコンプリートできなかった)

・トニオのお店ができていた(よくできました)

・山岸由佳子のお弁当が売っていた(ここまでやる発想がすごい)

・サンジェルメンのパンが売っていた(これは好印象)

・ハーヴェストがいたる所にいた(ディズニーでミッキーを探す遊び心と同じ)

・その他色々

とまあ、よくここまでやるものだと感心したワケです。今回ほど仙台市民でありたいと思ったことはなかった。

 

お約束のメディアテークに入場。

ジョジョ展エントランス

 

場内は撮影OKの場所もあり、広瀬康一君より一言

エコーズ

 

松栄堂のコラボも前回同様

前歯では噛みません ごま密団子

 

グッズ買いにも奔走(笑)

記念イクスカ(仙台圏交通カード)もget

 

実は妹は仙台人、待ち合わせてランチ

牛タンを食べて帰路

 

今回のムーブメントは本当にすごかったです。

また、何年か後に!

 

鉛筆鉛筆鉛筆鉛筆

 

・「大村はま」という方を知ってらっしゃるでしょうか。教育界では知らない人のいない存在です(な筈です)。うーん野球界で言えば長嶋茂雄漫才界で言えば内海桂子、故人ではあるものの現在にしても尊敬と崇拝の対象となる方です。

 

・で、ボクもこの歳にして改めて原点に立ち返ってこの仕事を見つめてみよう・・と思ったわけではなくて、盛岡のさわや書店で平積みにして売っていたんですね、ボクが尊敬する先生もよく引き合いに出す方なだけに、知っておこうと思ったわけです。得てして動機というのはそういうものです。

 

・50年近く前の大村先生の講演を起こした作品ですが、「教え育む」ということに関しては普遍的なものは普遍的なんだな。子どもは昔から全く変わっていなくて、子どもの周りを取り巻く環境が大きく変わってしまっているんだなと思う。というワケでボクも大村先生の話にふれて明日からの授業にやる気が備わった気分です。しまった!明日から夏休みでしたっ!

 

 

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・「さいはて」というだけあり、舞台は知床。仕事に疲れた女性が北を目指し(意図的に目指したわけではないのですが)、命の洗濯をして帰っていくという、割とありがちな設定のお話です。ありがちでもな、知床が舞台ならそれだけで読むに値する。ボクはそう思って手に取りました。だって、3年前に行って来たから(笑)。

 

・でも、本当にいい話。それは知床に降り立った彼女の出会いにあるのですが、それは本当に北海道らしく、北海道ならこういうsituationがあるだろうと思える出会いだったのです。その出会ったナギちゃんの魅力は文庫の最後にサイドストーリーとして描かれており、それも素敵なご褒美でした。

 

・年次休暇をマメに行使して適度に仕事に息を抜くボクとしては、何もかも放り投げて旅に出るというメンタリティーとか勇気とか決断力はないのですが、もしそういう人がいたとしても「いいんでないの」と思えるぐらいの心持ちでいる(笑)。だからといって、ペーパードライバーが厳寒の釧路に行くのはやりすぎだ(第3話)。「ブリザードをなめるな」と言いたい気分でした。でも、いいな。旅をしたいな。

 

 

ロケットロケットロケットロケット

 

・この季節は全く別なことで文章を大量に構成しなければならないので(つまり「通信簿」を書くということなのですが)、なかなかブログにお鉢が回ってきませんでした。で、やっと一段落。こんな多忙を極める時期は読んだだけで鬱になりそうな村上春樹氏より(失礼)、読んで明日頑張ろうと思える池井戸潤氏の著作を手に取るわけです。

 

・直木賞受賞作の続編ですね。結果として期待を裏切らない作品でした。1作目の世界観をうまく生かして違った形で、佃製作所の奮闘を描いています。しっかし、医療ってのは本当に面倒くさい世界なんですね。ここにも白い巨塔がございます。ま、でもすっきりさせてくれるという予定調和が分かっているので安心して読めました。

 

・で、ドラマも当然見ているのですが、阿部寛のハマり具合は見事でした。WOWOW版の三上博史だって悪くはなかったのですが。それもそうなのですが、財前部長演じる吉川晃司!彼はいつからあんなシブくてカッコいい芝居ができる俳優さんになったのでしょう?こっちの方がよほど印象的だったなあ、モニカから知ってるボクとしては。

 

 

 

車車車車

 

・伊坂幸太郎氏の作品の分かりやすい方のベクトルの話。というと通じる方もいらっしゃるのではないかと思うんですが、洒脱な会話、軽妙なプロット、巧妙な伏線といったトコロで展開される読みやすいお話。伊坂作品の面白さを最もよく知ってもらえる作品の一つではないかなと思います。

 

・この作品の印象的なシーンの一つに、適番(適当な番号)にメールをしてその相手と友達になるという場面がありますが、これは簡単なことか。試してみようと思っているわけではないのですが、テレフォンアポインターやったことがある人は分かると思うんですけど、意外とハードルが低いのではないかと考えたりもする。

 

・そんでまあ、ボクがこの本を読んでどういう教訓を得たかというと、まず当たり屋に気を付けようと思った。思ってもどうにもならないと思うけど。あと、未来から来た人間を演じるにはどうしたら効果的か考えるようになった。考えても全く生産的なことではないけれど。そして最も核心を衝いているのは、ブログを続けるって意味のあることだ、ってことです(笑)。