「あと、俺のことは大川じゃなくて大紀って呼んで」

「なんで・・・」「え?いいのかな♪」「わ、分かった、じゃあ2人だけのときね」

「んじゃあさっそく♪」「え?な・・・」ちゅ。

「ちょっと!いきなり何すんのよ!」「いいじゃん。もうおれら恋人だもん。」

こいつ!しょうにあわず、ド変態だ。あ、やばい!

「あ、出てきた。」「や、やばっ!」女子トイレに駆け込もうとしたら

「まってよ!そのままでいいからここにいて。」と腕を掴まれた。

「は、放して!やだ!こんなすがた!!」

必死に髪の毛で顔を隠した。

「ほら、可愛い。」大紀と目があった。私は深く深呼吸して心を落ちつかせた。

すると、普通の姿にもどっていった。「そんなにあせんなくてもいいじゃん」

「だ、だって!・・・・もうかえろっか」「そーだな」「大・・・・じゃなくて大紀の家は

どこなの?」「何言ってんだよ、えみの家の隣じゃん」「!!そういえば最近

隣が騒がしいと思ったら、引っ越してきてたのね。」「おう。しかも俺の部屋は

えみの顔がいつでも見れる正面だ」「!!変態!」バチン!

「ってー!たたかなくってもいいじゃんか~なぁ~まってよ~えみぃ~」


「おーい!えみ~いるか~」「ひぃ!ちょっと着替えてるんだから静かにしてよ!」

「えぇ!カーテン開けてよ~」「うっさい!このド変態が!」


~学校~

「あ、えみだいじょうぶだった?」「あぁ~みらん~別に大丈夫だったけど・・・」

「けど?」「あ、特に意味はないよ」「ってえみなんかめっちゃ顔赤いよ」

「えぇそう?」「大丈夫?風邪でもひいた?」「ううん、だいじょうぶ。」

実を言うと朝起きた時からずーっと頭がズキズキしていた。


~放課後~

「えみ、だいじょうぶ?手伝おうか?」「ううんいいよ、だいじょうぶだからみらんは早く帰って。

今日塾なんでしょ?」「あ、そうだった、じゃあごめんねえみ、気をつけて!」

「うん、バイバーイ」あぁー。何で今日に限って日直なんだ。早くゴミ捨ててかえろっと

でも、大丈夫とは言ったものの吐きそう・・・・。

「おい、えみだいじょうぶか」「あ、大か・・・大紀。大丈夫だから先帰っていいよ」

「いいや。彼女をこんな状況で残してはいけない」「ふふ。大紀、ありが・・・・」

ありがとうと言おうとした時、私は突然気を失った。



パチ。あれ、ここは、私の部屋?

「お、えみ気が付いたか?」「あ、大紀!何でここにいるの?」

「話してたらおまえが急に倒れたからここまで運んできたんだよ」

「え、でもここまでどうやって入ってきたの?お母さんは?」

「ん~えみの家族の記憶を俺が前からえみと付き合ってる彼氏って言う事に

した」「なんてことしてくれてんのよ!っていうか大紀そんなこと出来たの?」

「特殊能力!なんちゃって。しかしえみの部屋可愛いなぁ」

私は急に恥ずかしくなった。「あ!もうまただよ!」

私は頭から布団をかぶった。「おい、えみ!ちゃんと姿をみせてくれ!おねがいだ。」

「・・・・廊下に出てて」大紀は無言で廊下に出て扉を閉めた。

私は布団をどけて部屋の真ん中に立ち私のもう一つの姿を現した。

「大紀、はいって」ゆっくり扉が開いた

「やっぱりか。」「そう、私は緊張したりてれたりすると猫が入り混じった姿になってしまうの。

やっぱりこんな姿、変だよね」

「・・・・いいやめっちゃ可愛い!!!!!萌だ!」「ハァ?」

「やばいめっちゃ可愛い、『おかえりなさいませ』っていってみ?」

「なんでよ!もうこっちはまじめに話してるのに!やっぱり大紀嫌い!」

「ごめん、こっち向いてよえみ、もう、からかわないから!」

「もう、大紀ったら・・・・」「えみ、大好きだよ」ちゅ。

「・・・・わたしもよ大紀・・・・・」