「ハァー・・・・何で一時間目からテストなの~!」
私の名前は田中 恵美(田中恵美)。
「一時間目からテストでしかも、めっちゃ問題むずかったよね~!
もう最悪!」そして私にしゃべりかけてきた女の子が
大峰 美蘭(おおみね みらん)。
「それにしてもさ、えみ。」「ん?なに?」
「あの、転校してきた超ださい男子いるじゃん?」
そう、今朝転校してきた超ださい男子大川 大紀(おおかわ だいき)
「うん。」「あいつほんとださいね。中のシャツズボンから出てるし。」
「そうだね。ってん?」
大川は机に座ってこっちを向いて手招きしている。私は自分に向かって指をさすと
大川はうなずいた。「みらん、ちょっと待ってて。大川がよんでる」
「気をつけてね、えみ」みらんは私にだけ聞こえるような小さな声で言った。
そして大川の方へ行くと「しゃがんで」と小さな声で言ったので
私はしゃがんだ。「放課後一人で旧校舎に来い。わかったな。誰にも言うなよ」
大川がそう言った。私はびっくりした。大川がもう一度小さな声で「分かったな」
といった。
「えみ、大丈夫だった?何言われたの?」
「うん。あの、大川が放課後学校を案内して欲しいって。だから放課後
旧校舎の中でまってるって。」
「え、じゃあ私もいこうか?」「あ、いや、大川照れ屋だからあんまり人がいると
しゃべれないんだって」「あ、そうなの、じゃあ今日は先帰るね」「うん」
~放課後~
「じゃあ、バイバイ、えみ。気をつけてね。」「うん、バイバーイ」
そして美蘭と別れた私は旧校舎の中へ入って行った。
ガラガラガラ。するとそこには結構イケメンの男子がたっていた。
「あの、大川って言う人知りませんか?」「おれだよ」
「え?」「おれが大川 大紀。」「えぇ!だ、だって大川はもっとださくて・・・」
「あぁぁ、もう。あれは仮の姿だよ。」「えっじゃあ何で私には本当の姿を?」
「おまえを好きになったからだな」「えぇ!!!ちょっと待ってよ。なに?
それ告白なの?」「ん~まぁ、告白と言えば告白だけど~断わるという事は出来ないよ」
「なんでよ!」「いいじゃん。それに俺おまえのすっごい秘密知ってるよ」
「ひ、秘密なんかないわよ!!」「え、これは?」
大川が出したのは生魚。
「ひっ!や、やめて!分かったから!」「ニヒッ。分かればいいんだ」
「もう!」私は自分でも顔が赤くなっているのがわかった。
この人のことが好きになっていたからだ。