「自分の愛し方が分かれば」

「ひとの愛し方も分かるよ」

と、あなたは言った


 

「自分を愛する」

ということと

「我が儘」の

区別がつかなかったあの頃


 

しずかに息づく

小さな薔薇の庭で

時間は穏やかにあり

過去も今も未来さえも

今、すべてが

ここにあると


 

なんということもない


 

けれど


 

「神様」を

たやすく信じられそうな


 

ひろびろと

こころを 空へ放って

伸びをする

このつつましく

満ち足りた一日


 

どうですか

あなたが言った、そのことを

少しは学べた

私でしょうか