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「ん・・・」


コーヒーの香りと智さんの匂い。

いつの間に眠ったのか

目覚めたら智さんの部屋に居た。

でも隣に智さんは居なくて

また怖くなる。


「ッ・・・」


腰は重だるいし関節も軋むけど

誘われるように

光がさす方へと歩く。


「智さん・・・?」


カーテンが揺れている。

その揺れが弱くなり

窓際に座ってるのが見えた。


「寒く、ないの?」


「・・・! カズ・・・?」


驚いてる智さんは初めてだ。

ヴァンパイアは耳が良いから

気づかない、なんて事今までなかった。



(もしかして、智さん)


「シュンとしてる・・・?」


俺を一瞬見て直ぐに逸らす。


ほんとにシュンとしてる智さんが

可愛くみえる。

なんて思ってたら

冬の匂いがする智さんに包まれた。


「カズ・・・悪かった。」


その言葉と鼓動に耳を傾ける。


「店は、やめてよね・・・

その・・・誰かに見られたら」


「ぅん」


(嬉しそ・・・)


その表情にきゅんとしたのも束の間で、

『・・・店じゃないなら、いいんだ』と囁いて

俺の腰を撫で顎をクイッとする。

その瞳に射抜かれてゾクっとした。


「智、さ・・・んぅ・・・///」


唇が重なる。

絡まる舌、上がる息、

くちゅくちゅと響く水音が

更に奥を疼かせる。


「ぁんぅ・・・・・・///」


下肢を智さんのあれが

伝っていくのがわかる。


それに気づいただろう智さんの手が

俺の臀を撫でる。


「ぅん・・・ぁ・・・////」


服を探したけど無くて

仕方なくシーツを巻き付けて来たことに

今さら恥ずかしくなる。


唇が離れていく。

思わず艶やかな智さんの唇を

見つめてしまう。


「店ではしない。

・・・カズが俺以外の匂いをさせなかったら、ね」


そう言って首筋に噛み付いた。


「ン・・・ぁッ・・・!!」


ビリビリと身体に電気が走るような感覚。

立ってられなくて

智さんにしがみつく。


「どうして欲しい・・・?」


「一一一」