俳優 × 小説家。

お互い表現者なのに

言葉足らずですれ違う2人・・・


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───  真夜中。



「あっ・・・ん、やぁ・・・ぁっ////」


部屋に響く淫  靡な声。


月明かりに照らされた2つの影。


2人だけの夜・・・


真夜中の秘密 ────





side N






喉が渇いて目が覚めた。


「うっ・・・い、た・・・っ」


ベッドから起き上がろうとしたが

腰が痛くてそのままフリーズする。

隣で眠るその人を起こさないよう

そっと出た。



─── 俳優、大野 智 。


大野さんは超がつく人気の俳優で、

一方、俺はただの小説家。


なんで俺なんかを気に入っているのか

分からない。


「はぁ・・・」


冷蔵庫の水をペットボトルのまま

口づける。

熱い喉に冷たい水が気持ちいい。


「・・・カズ」



驚いた。

今俺はベッドで寝ているはずの大野さんに

後ろから抱きしめられている。


「ふふっ」

と笑われ恥ずかしくなり

「起こした?」

って平常心を装って返す。


「いや・・・さみぃ」


そう言って

俺の首に鼻を埋めて

シャツの中に手を伸ばす。