海佳です。
「更級日記」読みました。
平安時代にいた菅原孝標の娘の日常を書き綴ったものなんですけど、
何を隠そうこの菅原孝標の娘は源氏物語オタク。
書いてあること書いてあることがもう現代のオタクとそう遜色なくて面白いですw
「源氏物語が読みたくてよ見たくて!でもうちは京都じゃないから本が手に入らない…
あああっどうしても読みたい!あまりにも読みたいものだから
自分と等身大の仏様を作って毎日お祈りしてるの!」
っていう記述。
もうこれって「公式イベントが東京でしかないなんて!!!
熱意の発散する先がぬいしかないわ!!!!」っていう
現代のオタクと一緒じゃない?!?!?!
わかる~~わかるわ~~~~うちも地方なので東京まで遠征するの
結構大変なんだよね~~~~
あとついに京都へ引っ越し、念願だった源氏物語を読むことができた!っていうときの
孝標の娘の記述。
「ついに源氏物語の特製ボックスを入手ーーーーー!!!寝る間も惜しんで読み漁ったわ!
そうしたらなんと頭の中に勝手に文章が浮かび上がるくらいに覚えちゃった!
まるで私が作者みたいじゃない???ドヤァ」って言うところとかもう
うわーーーーーー痛いーーーー痛々しくてかわいいーーーーー。
なんか……ちょっと拗らせた女子の日記を盗み見してるみたいでゴメン…って気分になる。
ちなみに孝標の娘、ちょっと夢女子気質です。光源氏と結婚したいそうです。
あと「お父様が遠くにお仕事で行ってしまう……もうご高齢だしこれが永遠の別れになるかもしれない……」
と涙流してわかれるシーンののち、
「無事に帰ってきたお父様がやれ家事をしろ、甥姪の面倒を見ろ、
仕事をするな(昔は女性は仕事をしないものだった)って
うるさいわーーーーーー。かったりーーーーー」
ってなっててもうwwwww
手のひらグルングルンやん。
ちなみに晩年になるともう「物語ばかりにうつつを抜かしていた過去の自分はなんて
愚かだったんだろう」と現実を見据えるようになるんだけど、
うっかり源氏物語の舞台になった場所に立ち寄ったときなんかは、
「きゃっ!ここって私のお気に入りの浮舟たんの聖地じゃないーーー!すてき♡♡♡」
となっていました。オタクは死ぬまでオタクなんだなあ。
面白いのでよかったら読んでみてくださいね。
あと本名がわからないから一貫して「菅原孝標の娘は~~」って書いてあるんだけど、
たまに「菅原孝標の娘の父の妹」とか出てきて、なんて??ってなる。