今回、いつもお世話になってます放送作家の方々と共に、
宮城県七ヶ浜町の仮設住宅へ行ってきました。


みんなでアナログゲームを楽しみ、交流・コミュニケーションを図ろうという企画。


☆スターヒルでお茶はいかが☆

金曜の夜に新宿から出発し、
深夜の4時ごろ仙台市に到着。


そこで初ネットカフェに行き仮眠をとりました。
思った以上にネットカフェって快適なんですね。
自分の家で寝るより、
何か寝やすかった・・・いいのか俺ん家???


9時過ぎに今回お世話になる七ヶ浜町の仮設住宅の集会場に到着し


☆スターヒルでお茶はいかが☆

テーブルやボード・カードゲームをセッティングしましたが、
正直、集まってくれるか非常に心配でした。

集まっても興味を持ってくれないのではないかとか、
厄介者と思われるのではと、
2年経とうと、復興していると言おうとも、
まだまだ現状が厳しい方たちに受け入れてもらえるのか、凄く不安でした。


そして開始の10時、
普段集会場で編み物をやっているおばあさんがやってきました。
そしたら「編み物友達連れてくる」と言って
10分後、3人お友達を連れてきました。
元々、毎日編み物をする為に集会場にこられている皆さんで、
アナログゲームを用意してあっても
編み物を隣でいつも通りやられるのだろうなと思っていたら
進んで「これ、やるんでしょ?」と声をかけてきたのです。


それからは早かったです。


5ターンで、手持ちの1~5の数字を出し
猿のコマを進めて5ターン終了時に一番上にいたプレイヤーが勝者という
簡単に出来るすごろくのような「TOP BANANA」。


☆スターヒルでお茶はいかが☆

最初はやった事のない事に無言だったり難色を示していましたが、
やり方が判り始めたら、水を得た魚の如く
戦略性を持って計算しながら皆さんプレイされていました。


☆スターヒルでお茶はいかが☆

平均年齢80歳とは思えないくらい、
皆さん策略的に会話を交えながら、
またコマを移動するときはみんなで「1、2、3」って移動する数を数えたり、
みんなでゲームをするという一体感がすぐに生まれました。


すっごいうれしかった!


次にワードバスケットをプレイ。


☆スターヒルでお茶はいかが☆

場に出ている言葉から手持ちの言葉に繋がる3文字以上の言葉で
しりとりを続けて手札がなくなったら勝者という、簡単だけど、
頭をフル回転させて考えないと言葉が出てこないカードゲームですが、

これもやり方が判り始めたらみんなで考えてみんなで声出して
みんなで楽しみました。



午後も場所を変えてやりましたが、
最初は「やらない」と突っぱねてた人も
5分後には一緒に、そして中心となってゲームをやっていたり、
4歳5歳くらいの子供達とも一緒にゲームしました。
素敵な交流が出来ました。



普段からそういう気持ちでやっているけど
アナログゲームのコミュニケーションツールとしての本領発揮、
改めてアナログゲームって凄いなと思いました。




ゲームも終り、

何となく世間話や今を聞かせて頂きましたが、
何せ娯楽がないという現実を目の当たりにしました。



現在テレビでは、復興支援やら活動やらをあれば報道している程度で
決してよい言葉ではないですが
ネタがなければ報道すらされなくなりました。


が支援のイベントや活動というのも
市内中心だったりイベントが出来るコンテンツを持っている町のみの話しで
そういうものがない町は
娯楽もなく、足がなければそこに行く事すら出来ない震災2年目を送っている
という現状を目の当たりにしました。


復興支援にも格差がある現実、なかなか辛いものです。


またイベントやボランティアを

仕事として来られている印象が現地の人にはあるようで
今回我々は単純にゲームやったり話聞いたりするだけでしたが
「仕事で来る人はいても遊びに来る人は初めてだ」と言われました。
が、それが皮肉とかじゃなく、本当に楽しかったと言ってました。



震災2年目の事実、
そしてそこに暮らす方々の本音、
今このタイミングで知れて、体感して本当によかったです。




一応私は音楽という仕事を歌という仕事をさせて頂いてます。
本当なら歌で何かしたいと思ってますが、
現実問題、難しいという事もよくわかりました。


私はタイアップもなければCDすらない身
仮に、カラオケでも何でも唄ったとしても、
現地の人にとっては、
こちらが一方的に唄っているだけで、聞かされた感を持つかもしれません。

だから仕事と思われるのでしょうけど。

また楽しんで頂けても、その場その場のイベントとして捉えられるかもしれません。


でも、本当に勇気や未来に希望を持ってもらう後押しをするのならば
やっぱりテレビから流れてる自分の「歌」って必要なんだなと思いました。
本物だからこそ、音楽だけでなく本当に伝えられる支えになる何かが沢山ある、
それがない自分に悔しくも思いました。


今回子供も1会場に5人くらいは来てくれました。
例えば自分がスーパー戦隊の主題歌を唄っている人だったらとか
全国で放送されているようなアニメの主題歌を歌っている人だったら
もっとやれる事あったのに、と思うと、やっぱ悔しかったです。


また今回更に痛感したのは
ボランティアには100%お金がかかるという事。
交通費、滞在費全て自分でやりくりしなければならないのですから、
経済力がある程度なければやっぱ出来ないんです。


汚い言い方かもしれないですが、
稼げるタイアップ曲があったらどんなに良いかと思いました。
そしたら稼いだお金で、
移動手段の少ない方たちの場所に自分から足を運んで唄いに行けるじゃないですか。
1000人動因のライブハウスのイベントも大切ですが、
1人でも多く、被災地で笑顔を作りに行きたい。
本物が唄う歌の価値や意味を身をもって行動したい、
それを実現させたいです。



イベント終了後は実際の津波に飲み込まれた海岸へ行き、
みんなで合掌し震災で亡くなられた方のご冥福をお祈りしました。


☆スターヒルでお茶はいかが☆

仮設住宅すぐ裏の重機の置いてある付近は
瓦礫が10m近く積み上がっていたのが
つい先週くらいにやっと撤去されたそうです。


☆スターヒルでお茶はいかが☆

本当にまだまだなんだな。




帰りは付近のお店で超おいしい牛タンを満喫しました。
あまりの美味しさにびっくり。
しばらく都心の牛タンは食べられないな~。


☆スターヒルでお茶はいかが☆

今回は貴重な機会を作ってい頂き、お誘い下さった皆様、
そして我々を受け入れて下さった地元の皆様
本当にありがとうございました。
1日でも早い復興をお祈りすると共に、
出来る範囲で少しずつでも復興支援できるように、
そして出来る範囲を少しずつ広げていきたいと思います。


今回限りの企画ではなく、
年何回やれるか、次行けるタイミングはいつ頃かとか
前向きに自分らがやれる事を参加者全員で模索しつつ解散できた事は喜ばしい事です。
早く次が実現出来るように
私自身も自分の道を一生懸命生きようと思います。


思ってないで実行あるのみ!
ありがとうございました。