お客さんの営業のとある方がこんなパンフを持ってきた。
…これってねずみ講じゃん!
「実際違うんですよ。図は似ているけど、仕組みが違う。
ちゃんと下にも配当されるようになってます…。
マルチ商法でもねずみ講でもなく、
法律上問題のない特定商取引に元づいた販売方法です。」
…って昔付き合っていた彼女が言っていた。
彼女は素直で真面目な人でした。
彼女は大学卒業を機に実家へ戻って半年、
あまり彼女から連絡が来なくなりました。
理由は「今は大事な時期、忙しいから」だという。
「この調子だとBMに乗れる!」なんてはしゃいでた。
実家に遊びに来ないか?と誘われる。
今までそんな事がなかったので喜んで遊びに行った。
が、夕食後、彼女の家族交えてのとある商品の販売代理店にならないかと勧誘が始まった。
彼女の親が「特定商取引に基づいている」とある商品の代理店会員を増やしていた。
それを家族でやり始めて、彼女もその販売員として代理店会員を増やす事をしていた。
「実家に来ないか?」と私に勧めたのはその代理店に私を仕立てて、入会するのが目的だった。
もちろん私は断った。けど、親は引かない…気づいたら夜中の1時過ぎ。
完全に彼女は特定商取引の虜になっていた。
そのおかげで彼女は友達を失っていた。
勧誘の話を持ちかけて断られると
「何も判っていない」「チャンスを与えているのに」と相手をののしっていた。
私は彼女にやめてもらいたかった。
だから彼女がやろうとしている事をまず理解し、
何がまずいのか、何が問題なのかを話したが、
完全に洗脳されているというか、何を言っても聞き入れてはもらえなかった。
正直悲しかった。
最終的に「使えない男」という事でふられた。
この特定商取引に「使えない男」として。
人に恨まれたり後ろ指さされる事はして欲しくなかった。
人を悲しませる行為や迷惑をかけているという事を認識して、やめて欲しかった。
でも救えなかった。
そんな思いと、
一番信じていた人に結果利用され、
挙句の果てに「利用価値がない」と切り捨てられ
深い心の傷は今でも断ち切る事が出来ていない。
別に未練があるとかそんな事は全然ないですが。
だから今でも弱い自分を見られて
「ダメな人、使えない人」と切り捨てられるのが怖い。
無論相手にそんな事が絶対にないと判っていて、
私が相手を一生懸命信じていても、
心のどこかでまたいつか切り捨てられるのではないか…
と不安が過ぎってしまう。
それが怖くて自分から距離を縮めるその一歩が踏み出せない。
彼女が今どこで何をしているかは判りません。
多分、上のような表を見る度に、この事を思い出でしょう。
確かに心の傷は正直深いし、簡単に取り除くことは難しい。
でも学んだ事も多い。
「どんなに法律的に問題がなくても
大切な人を悲しませる事はしてはいけない」
深い傷が刻まれている横には、この言葉がしっかり刻まれている。
………言いたい事言ってちょっとすっきりした。
