2005/08/01


“夢を見る。それは愛しい人の腕に抱かれて見る優しい夢--。”


コミックの帯に書かれた、優しいくもロマンティックな一文である。

電撃コミックス、高橋真之作、「BLOOD ALONE」

blood

たまたま、帰路の上野駅構内の本屋で平積みしているところを見かけ、
まず始めに表紙のキャラの絵と色使いに惹かれた。
ゴシック風の落ち着いた色使いにちょっと長めの黒髪の少女と青年。
次に「夢見る~」と帯を読んで「あぁ~ロマンティックだな~」とその一文に惹かれ、
最後の買うに到る決め手となったのが
「吸血鬼モノの常識を打ち破るストレンジラブストーリー」というキャッチコピー。


……吸血鬼……


私が内容知らないで衝動的にコミックを買うのはホントに珍しい事。
帯と絵柄で期待は裏切らんだろうと踏んで、買ってみました。


主人公である吸血鬼ミサキと、小説家クロエとの
サスペンスあり、ラブロマンありのちょっと風変わりなお話。


1巻には4エピソード+1収録されてます。

個人的には1と4が好き。

1の「ありふれた日常」はいわゆるこのコミックのイントロダクション。
日常の生活の1ページの中に、
吸血鬼としてのハンデを背負うミサキとクロエのやりとりと
その2人に起こる、簡単な事件と解決、そして2人の絆が描かれています。

2人のさりげないやり取りの中にお互いを思う心情が凄くステキ。


特にミサキが紅茶を飲む際に
本当はミルクをたっぷりいれ、砂糖は3つ入れて甘くして飲むのが好きなのだが、、
クロエの前、ちょっと背伸びをして、砂糖2つで飲もうとした時に
クロエがミサキのティーカップに砂糖を1つ足す。その時クロエが
「甘過ぎるくらいが丁度いいよ、人生と同じで」と一言。
凄く近い関係の2人なのにちょっと背伸びしてみたり、
何を言う事なく、相手の為に頑張ってみたり。


私は基本的にロマンティストな部類(って自分で言うな!)。
だからムードと、相手の性格や乗り気次第で、いくらでもクサいセリフを言いたいタイプ。
だからミサキとクロエに普通に憧れてしまった。
でもいざそういう状況になったら、私がドギマギして
クロエじゃなく「勘弁してくださいよ~」って四月一日になっちゃうんだろうな…。


4の「あなたが目を覚ますまで」はミサキとクロエの夜のデート(吸血鬼は日中出歩けませんから!)。
しかしクロエは風邪をひいて熱を出してしまう。
が、ミサキに慶んでもらうために無理をしてデートへ。
帰宅後、クロエの風邪が悪化し、ミサキが看病をする。


ただそれだけの内容なんだけど、
大切な人の為に自分にムチうって、一生懸命になるクロエの気持ちがステキ。
っていうか、こういう気持ちは私は大切かな?
同じ立場だったら、弱音吐かずに会いにいくと思うから。
また風邪で倒れてしまったクロエにどうしていいか困って、
自分なりに看病しているミサキが愛らしい。


このコミックは正直、斬新さ、派手さというものは、あまり見当たらないと思うけど、
私個人的に、こういった世界観や心情、言葉のやり取りが好きだったり憧れてしまう作品です。
だから長々「BLOOD ALONE」について書いたけど、
絶対読んでみて!とは言えないです。本当に個人の趣味の問題だから。
興味があったらマン喫や立ち読み程度でいいんじゃないかな?
「私は現実主義よ!」なんて方は、見ても「何クサい事やってんだか…」で終わってしまうかも。


因みに2巻が昨日?あたりに発売してました。
昨日渋谷のアニメイトにて購入。


なんて、私のオススメ?出来るか分らない作品を紹介しましたが、
皆さんの「自分は好きなんだけど、何故かオススメできない作品」ってありますか?
…ややこしいな~。